前歯の並びを矯正したい!自力で解決ってできるの?

お口のトラブル 2019.07.01

笑顔の時に見える歯の中でも、特に前歯の歯並びが悪いと気になりますよね。

もし、歯並びが悪くなってしまったら、どんな治療法があるのでしょうか。

この記事では数ある治療法と、自力だけで矯正できるのかをご解説します。

前歯を自力で矯正することはできるのか?

「歯医者の独特な雰囲気が苦手、でも前歯の並びはどうにかしたい…」

そんなお悩みがある方もいるでしょう。

もしも前歯を自力で矯正できる方法があれば、試してみたいと思うかもしれません。

ここでは、自力で行うことを仮定し、歯並びを矯正する方法を2種類ご紹介します。

●自分の指で治す

歯列矯正と言えば、矯正器具を取り付けて長時間かけて治療する方法が鉄板です。

そもそも、歯並びが悪くなる原因は、癖や習慣によるものが多いです。

矯正器具での治療法はその逆のパターンで、歯や顎に歯並びが良くなる癖を矯正器具でつけさせることによって改善させます。

つまり歯の矯正器具のような力を、自分の指で加えることができれば、同じような効果が見込めると思ってしまいそうです。

しかし、この方法は実践しない方が良いでしょう。

理由は、歯に関する正しい知識を持っていない方が無理に歯を動かそうとすると、歯並びが余計に悪くなる可能性が高いからです。

歯の全体のバランスを考えると、一部の歯だけを動かせば良いというわけではありません。

素直に歯科医と相談して、正しい矯正治療を受けることをお勧めします。

●生活習慣を見直す

頬杖など、歯や顎に負荷がかかる生活習慣や癖を直し、歯並びが悪くなるのを防ぐ方法です。

既に悪くなっている歯並びを物理的に治すことはできませんが、歯並びの悪化を防ぐことができます。

歯並びを矯正治療によって矯正したとしても、歯並びが悪くなる習慣や癖を放置したままだと再発する可能性がありますので、長期的な目線で考えるとやっておくと良いでしょう。

自力だけで前歯を矯正するのは難しい

2種類の前歯矯正法をご紹介しましたが、自力だけで完全に歯並びを矯正するのは現実的ではありません。

歯科医と相談して、ご自身に合った治療法を探しましょう。

この項からは一般的な歯列矯正法をご紹介します。

●ブラケット矯正

歯に金属ブラケットを装着してワイヤーで引っ張ることによって、歯並びを徐々に矯正する治療法です。

ブラケット自体が頑丈なので、様々な症状に対応することができ、治療費も比較的安価です。

ただ、白色の歯に銀色の金属を装着するので目立ち、金属アレルギーの方は装着できません。

これらのデメリットが気になる場合は、金属ブラケットよりも高価になりますが、以下のような治療法もあります。

●審美ブラケット

樹脂やセラミックなどの白色の素材を使用した治療法です。

歯の色に近い素材なので目立ちにくいです。

●リンガルブラケット

歯の裏側にブラケットを装着する治療法です。

普段はほとんど見ない歯の裏側に装着するので目立ちにくいです。

●インプラント矯正

骨との親和性が高いチタンを顎の骨に埋め込み、ブラケット矯正の土台を強化する治療法です。

インプラント矯正によって矯正器具が目立ちにくくなる訳ではありませんが、通常のブラケット矯正よりも高い治療効果を期待でき、矯正に必要な期間が短くなる可能性が高いです。

マウスピース・ダイレクトボンディングで前歯矯正

●マウスピース矯正

透明なマウスピースを前歯に装着して矯正する治療法です。

マウスピースが透明なので目立ちにくく、自力での取り外しが可能です。

ただ、マウスピースの取り外し回数が多いと、装着時間が減り、矯正の効果が不十分になる可能性があります。

矯正の効果を十分に得るためには、一日二十時間以上装着しなければならないこともあるので、歯科医と相談して、本当にマウスピースを取り外す必要がある場合のみ取り外すようにしましょう。

●ダイレクトボンティング

歯と歯の間の隙間が原因で歯並びが悪くなってしまった場合に効果的な治療法で、歯科治療用のレジンを歯のすき間に盛り付け、隙間をなくすことによって矯正します。

治療は短期間の為、長期間歯科医に通う必要がありません。

ただ、長期間レジンを使用すると変色する可能性が高いので、気になる方はレジンを盛り付け直さなければなりません。

また、レジンの仕上がりのクオリティは歯科医の技量次第ですので、ホームページや口コミを確認し、信頼できる歯科医に依頼しましょう。

抜歯矯正

顎が小さい、又は歯が大きくて歯が綺麗に並ぶスペースが確保されておらず、前歯がぎっしりと詰まってしまい歯並びが悪くなる場合があります。

これを抜歯矯正によって改善する治療法があります。

親知らずや虫歯を抜くのであれば良いかもしれませんが、健康な歯を抜くとあれば、大きなデメリットを抱える場合があります。

例えば、奥歯を一本失うと、全体の約30%~40%の噛む力が失われると言われています。

そうなると、胃にかかる負担が大きくなり消化不良を起こす可能性があります。

他にも、無理矢理歯を抜くことになりますので、その部分が大きく腫れたり、痛みを伴う可能性があります。

何より、抜歯すると自力で歯が生えてくるなんてことはないので、取り返しがつきません。

歯並びがどうしても気になる場合は抜歯を検討しても良いかもしれませんが、そこまで気にならないという方には抜歯をお勧めできません。

歯科医と相談するだけでなく、家族にもよく相談してリスクを理解したうえで検討しましょう。

セラミック矯正・外科手術

●セラミック矯正

歯並びの悪さが軽度の場合にのみ使える治療法で、セラミックの被せ物を歯に装着することによって歯並びを改善します。

矯正する訳ではないので、治療自体は短期間で終わります。

ただ、セラミックを被せる為に歯を削らなければなりませんので、どうしても短期間で前歯の歯並びを良く見せたいという場合でない限り、矯正治療を行う方が無難です。

●外科手術

ブラケットなどの矯正治療では対応できない場合に用いる治療法で、顎の骨を切除して歯並びを調整します。

通常の矯正治療では改善できない歯並びでも短期間で劇的に改善することができ、症状次第では保険が適用される可能性があります。

ただ、全身麻酔が必要なほどの本格的な手術ですので、しばらく施術部が腫れたり、痛みが生じる、自力だけで生活するのが困難になる、などのリスクを負う可能性があります。

歯科医から説明を十分に受け、よく相談してから検討しましょう。

自力だけで解決しようとせずに歯科医に相談しましょう

どの治療法を選ぶにしても、よく歯科医と相談して歯科医の指示を守ることが重要になります。

もし、矯正器具を自力で長時間外してしまう、注意されていた食べ物を食べる、などして歯科医の指示とは別の行動をしてしまうと、治療効果が薄くなり、治療期間が長引き、治療費が余計に必要になってしまう可能性があります。

矯正治療の多くは、ただでさえ長期間の治療が必要ですので、歯科医の指示を厳守し、できるだけ短期間で完了させるようにしましょう。

●痛みを伴うことがある

矯正装置は一定の頻度で調整や交換を行うのですが、それらを行った後の数日は痛みを伴うことがあります。

大切な行事の時に痛みが伴わないように、歯科医とスケジュールをよく相談しながら矯正治療を受け、美しい前歯を目指しましょう。

歯列矯正は歯科医に相談しましょう

矯正の方法は主に6種類です。

●ブラケット矯正

●マウスピース矯正

●ダイレクトボンティング

●抜歯矯正

●セラミック矯正

●外科手術

歯科医とよく相談して、ご自身に合った治療法を見つけましょう。

頬杖などの歯や顎に悪影響を与える生活習慣の改善や、歯科医の指示を厳守することも大切にしてください。

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