口腔ケアの目的・留意点とは!?意外な口腔ケアをご紹介!

お口のトラブル 2019.08.07

口腔ケアの目的・留意点はなんでしょうか?

口臭が気になる、虫歯予防の為、口の中がベタベタするからなど、解決したい悩みは人それぞれです。

この記事では、それらの悩みの原因から全て解決する為の方法を分かりやすくご説明します。

口腔ケアの目的・留意点について

体内の栄養素は口から食べ物を取り込み、消化することによって栄養素を吸収しています。

その為、体内に有害な菌が侵入しやすいのも口です。

その有害な菌が体内に侵入するのを防ぐ機能が口腔内に備わっています。

口腔ケア目的は、虫歯予防や歯周病予防が基本的な目的としている方が非常に多いですが、その大前提として虫歯菌や歯周病菌を含め、体にとって有害な全ての菌が殺菌する為に行うことです。

その口腔ケアの中でも、特に唾液分泌を促進することによって口腔内の抗菌力を高め、虫歯、口臭を防ぎ、体内に侵入しようとする体内にとって有害な菌を口腔内で殺菌します。

つまり、唾液分泌を促進させることが口腔ケアの留意点になります。

人間は健康な状態であれば、1日当たりに1リットル~1.5リットルもの唾液が分泌されています。

2.口腔ケアの大きな目的・留意点である唾液の役割

口腔ケアにおいて大きな目的・留意点である唾液は、1日当たりに1リットル~1.5リットル分泌されています。

この章では、唾液の具体的な役割をご説明します。

●食べ物が飲み込みやすくなる

唾液にはアミラーゼと呼ばれる消化酵素が含まれており、食べ物を塊にして飲み込みやすくする役割も持っています。

口腔内の食べ物や汚れを洗い流す役割も持っており、正常に唾液が分泌されていれば口腔内を清潔に保ちやすいです。

●味が感じやすくなる

唾液に食べ物の味が溶けることによって、味が感じやすくなります。

●食べ物を消化する

アミラーゼはでんぷんを分解します。

でんぷんとは、300以上ものブドウ糖が鎖のようにつながっている物質であり、そのままの状態では吸収することはできません。

唾液の消化酵素はそのブドウ糖の鎖を切断し、ブドウ糖が3つ以上結合したデキストリン、ブドウ糖が2つ結合した麦芽糖にまで分解します。

口の中でお米をよく噛むと甘く感じられますが、麦芽糖にまで分解される為です。

この麦芽糖が腸の中のマルターゼと呼ばれる消化酵素でブドウ糖にまで分解されて初めて蝶の壁に栄養素として吸収されます。

●抗菌作用

唾液には外から入ってくるウイルスや、虫歯・歯周病の原因となる菌など、体の害になる細菌の働きを抑制します。

●再石灰化作用

再石灰化作用とは、虫歯などによって溶けだした歯の表面であるエナメル質を修復する作用のことです。

虫歯菌は糖分を栄養に酸を放出してエナメル質を溶かしますが、唾液に含まれるリン酸イオンやカルシウムイオンが再石炭化を促進します。

また、虫歯菌が放出する酸を中和して歯の溶けづらい口腔環境をつくります。

口臭の原因は毒ガス!?

唾液の分泌量が減少してしまうと細菌が繁殖して、口臭発生の原因物質である硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどの揮発性硫黄化合物が作られてしまいます。

口臭発生の原因物質である硫化水素は青酸ガスに次ぐ強力な毒ガスで、火山などの250ppm以上の濃度がある空間に人間が放置されると、1時間以内に死亡します。

通常状態の人間の口腔内で発生する硫化水素の濃度は0.3ppmですので、口臭が酷過ぎて死亡するというようなことはありませんが、あくまで毒ガスですので、少量のできるだけ体内に入れない方が良いです。

0.3ppm程度の硫化水素でも、空気に薄められないまま吸入してしまうと、体調不良の原因にもなり得ます。

口腔ケアをすることによって、このような体への悪影響を減らし、より健康的な生活を送ることができます。

次の章では口腔ケアの目的・留意点である唾液分泌の促進法をご説明します。

唾液は2種類ある!

唾液は唾液腺から分泌されます。

この唾液腺は95%の唾液が分泌される大唾液腺と、残り5%の唾液が分泌される小唾液腺の2種類に分類され、大唾液腺はさらに耳下腺、顎下腺、舌下腺の3種類に分類されます。

また、唾液はサラサラとネバネバの2種類あり、耳下腺、顎下腺、舌下腺によって、分泌される唾液が異なります。

●耳下腺・・・サラサラの唾液

●顎下腺・・・サラサラ、ネバネバの両方の唾液

●舌下腺・・・ネバネバ

サラサラの唾液には水分、イオン、アミラーゼが多く含まれており、食べ物を飲み込みやすくする、口の中を洗浄して中性に保つ、でんぷんを分解するといった目的を持っています。

副交感神経がコントロールしており、食事中やリラックス時に分泌されやすいです。

居眠りした後や、昼寝した後によだれが垂れていたというような経験はありませんか?

それは体がリラックスしており、サラサラの流れやすい唾液が分泌されていた為です。

ネバネバの唾液には粘性のあるムチンというたんぱく質が多く含まれており、水分は少なめです。

細菌を絡めとって体内への侵入を防いだり、保湿効果があります。

次の章では、口腔ケアの留意点である唾液の分泌促進方法についてご説明します。

5.口腔ケアの大きな目的・留意点である唾液分泌を促進させる方法

口腔ケアの目的・留意点である唾液は、唾液腺を外部から刺激することによって分泌されます。

ここでは、前項で説明しました耳下腺、顎下腺、舌下腺のマッサージ方法をご説明します。

●耳下腺

耳下腺は頬骨あたりに位置しております。

マッサージ方法は、手の人差し指から小指までを頬と耳たぶの間に当て、円を回すように動かします。

回す方向はどちらでも大丈夫です。

●顎下腺

顎の骨のエラ部分あたりに位置しております。

マッサージ方法は、顎骨の内側を指先で押します。

耳の下から顎先まで、しっかりマッサージしましょう。

●舌下腺

名前の通り、舌の下に位置しております。

さすがに口腔内に指をつっこんで押すわけにもいきませんので、両手の親指で顎の真下から舌を突き上げるように押しましょう。

ストレスケアも口腔ケア

過度なストレスは唾液の分泌を阻害します。

その為、口腔ケアにはストレスケアも必要になります。

そもそも体がストレスを生み出す目的をご存知ですか?

それは外敵から自分を守る為です。

今でこそ、人間が命の危機を感じるなんてことは滅多にありませんが、昔はマンモスやライオンなど、外敵から襲われる危険で溢れかえっていました。

ライオンが近くをウロウロしていたなら、選択肢は逃げるか撃退するかしかありません。

どちらの選択肢を選ぶにしろ、瞬発的に大きな力が必要です。

その時にストレスがかかるのです。

ストレスは瞬発的に大きな力を出す為のエネルギーになります。

その機能が外敵のいない今の時代でも残っているわけです。

このエネルギーは体内に留めておくと、口腔内どころか全身に悪影響が及びます。

昔のように外敵から逃げたり、撃退するようなことはありませんので、発散できずに体内に留まってしまいます。

その為、意図的にストレスを発散する必要があります。

運動であればストレスを発散できるので、あなたの好きな運動を選びましょう。

筆者のオススメは、運動の中でも最もお手軽にできるウォーキングです。

ストレスを溜めないように運動を継続することが大切ですので、お手軽さも運動選びにおいての留意点になります。

また、ウォーキングをすることによって、幸せな気持ちをつくるエンドルフィンという物質が分泌されます。

30分~40分歩くとエンドルフィンが多く分泌されますので、40分歩くことを目標にしてみましょう。

驚くべき唾液の万能効果

唾液分泌を促進させることによって次のようなメリットがあります。

●食べ物が飲み込みやすくなる

●味が感じやすくなる

●食べ物を消化する

●抗菌作用

●再石炭化作用

口腔内が乾燥していると感じた時は、耳下腺、顎下腺、舌下腺をマッサージしてみましょう。

また、ストレスを発散することによっても唾液分泌が促進されやすくなりますので、ぜひ試してみてください。

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