犬歯と八重歯の違いって?多くの人が勘違いしている真実!

お口のトラブル 2019.07.14

犬歯と八重歯の違いを知っていますか?

八重歯は尖っているものと捉えている方もいますが、犬歯は元から尖っています。

アニメや漫画でも多用されている八重歯ですが、今回の記事ではその違いと、八重歯を犬歯に戻す方法もご紹介します。

八重歯とは?犬歯とは?その違いを解説!

あなたは八重歯と言えば、どんなイメージを持っていますか?

日本では可愛いと思っている方も多く、付け八重歯が流行っていた時代があるくらいです。

その理由は、八重歯があると無邪気さや若さが連想させられるからのようです。

ただ、海外では真っすぐに歯が並んでいる方が魅力的に感じる為、日本人との文化の違いが見受けられます。

そんな八重歯ですが、正式名称は上顎犬歯の低位唇側転位といい、上顎の犬歯が歯列よりも前に出ている状態です。

八重歯になる原因は、歯が生えるスペースが不足しており、正常な位置より押し出されて生えてくるためです。

では、なぜ犬歯が八重歯になる可能性が高いのでしょうか。

それは、歯の生え変わる順番が関係しています。

乳歯から永久歯に生え変わる時、最初に乳切歯、乳臼歯、乳犬歯の順番で生え変わります。

顎の大きさが十分にないと、最後に生え変わる犬歯のスペースが不足し、八重歯になる可能性が高くなります。

現代の食生活では軟らかい食べ物が多いことから顎の筋肉が低下し、それに伴い現代人の顎の大きさも小さくなってきています。

普通の犬歯が八重歯になってしまう生活習慣

前章でご説明した通り、生まれつきの顎の形で八重歯になる可能性が考えられますが、他にも歯並びが悪くなる生活習慣のせいで健常な犬歯が八重歯になってしまう可能性もあります。

歯並びが悪くなる生活習慣とは、頬杖や歯ぎしりのような歯に大きな力が加わる習慣のことです。

その中でも、歯ぎしりは睡眠中に無意識でしている場合もあります。

歯ぎしりの種類によっては分かりやすく音が聞こえる場合がありますので、一緒に住んでいる人から指摘されて気づくこともあるかと思います。

この歯ぎしり自体はほとんどの方がしていますが、症状の重さによっては歯が削れる、変形する、睡眠時無呼吸症候群のリスクが増える、などといった体にとって良くない影響を与えますので、改善する必要があります。

また、歯ぎしりには3種類のタイプがあります。

次の章ではそれぞれの違いについてご説明します。

歯ぎしりの違い

歯ぎしりには3種類あります。

●グライディング

ギリギリと上下の歯を擦り合わせる歯ぎしりで、3種類の中でもこの歯ぎしりをしている方が最も多いです。

歯ぎしりの強さ次第では、歯や顎、顎関節などに大きな負担がかかるので、歯並びが悪くなる可能性もあります。

●クレンチング

上下の歯を噛み締める歯ぎしりで、大きなストレスを感じた日に起こしやすいです。

クレンチングとは違い音がしないので、一緒に住んでいる方も気づきにくいです。

心当たりの無い顎のエラの痛みがある場合はクレンチングかもしれません。

●タッピング

上下の歯を合わせてカチカチとリズミカルに音を鳴らす歯ぎしりです。

寒い時、体が震えている時などに起こります。

他の2種類の歯ぎしりに比べて歯や顎に対する影響は少ないです。

これらの歯ぎしりをし続けてしまうと、歯並びが悪くなる原因になり、犬歯も八重歯になってしまう可能性もあります。

これらの歯ぎしりはなぜしてしまうのでしょうか。

次の章では歯ぎしりの原因についてご説明します。

犬歯が八重歯になってしまう原因の歯ぎしりはなぜ無意識にやってしまうのか

●ストレス

前章でクレンチングの原因になるとご説明しましたが、ストレスが原因で他のタイプの歯ぎしりをする可能性もあります。

人は強いストレスを感じると、それを発散しようとして無意識に何かしらの仕草や行動を取ることがあります。

その為、ストレスを発散しようとして無意識に歯ぎしりをしている可能性が考えられるのです。

●物事に集中している

急いで仕事をこなさなければいけない時や突然の環境の違いなどで体が緊張すると、無意識に歯ぎしりをしている可能性があります。

昼間に歯ぎしりをする癖がついてしまうと、睡眠時にもその癖で歯ぎしりをしやすくなってしまうので、起きている時の習慣を見直すことから始めてみましょう。

●睡眠が浅い

睡眠時の歯ぎしりは浅い眠りの時に起こしやすいです。

その為、普段の生活で睡眠が浅い日が続くとそれだけ歯ぎしりしてしまう環境が続いてしまいます。

●歯並びが悪い

犬歯が八重歯になっているなど、歯並びが悪いと歯ぎしりの原因になります。

人の歯並びは普段の生活や成長、虫歯などの治療、老化など、人によって原因が違います。

人はこのような歯並びの変化を歯ぎしりによって調整しているのですが、歯並びが悪いと調整の回数が多く必要になり、歯ぎしりが多くなってしまう可能性があります。

健康な人と歯ぎしりを放っておく人の違い

歯ぎしりの種類とその原因についてご説明してきましたが、歯ぎしりを放ったままにしておくとどうなってしまうのでしょうか。

主に考えられるのは以下の4つです。

●顎関節症になる

歯ぎしりをし続けていると顎や顎関節に負担がかかり、顎関節症になる可能性が高くなります。

顎関節症になると、口の開閉の時にカックンという音が鳴り、開閉がしづらくなります。

●歯並びが変わる

前章でもご説明しましたが、歯に強い力が加わり続けると歯並びが変わる可能性があり、犬歯が八重歯になってしまう原因になります。

●頭痛、肩こりの原因になる

歯ぎしりをする時に使われる筋肉は顎、首、肩へと繋がっている為、それらの筋肉の緊張が長時間続くと、肩こりや頭痛を引き起こす可能性があります。

●顔の形が変わる

美しい顔になりたい方は表情筋を鍛えますが、歯ぎしりで使う筋肉はそれとは違い、顔のエラの部位が鍛えられてしまいます。

歯ぎしりを改善するには生活習慣を見直すことが大切

犬歯が八重歯になってしまう歯ぎしりの原因を取り除くには、ストレスを溜めないようにすることが大切です。

ストレスを溜めないようにするのにお勧めの方法は、睡眠の質を上げることです。

睡眠の質を上げることによってストレスを緩和できるだけではなく、無意識の歯ぎしりを起こしやすい浅い睡眠の時間を減らすことができます。

睡眠の質を上げるのは今までの生活に、ほんの少しだけの工夫を取り入れるだけです。

その工夫とは、起床時間を一定にすることです。

現代社会では仕事が忙しかったり、徹夜で勉強やゲームをしたりと生活リズムが崩れがちです。

だからこそ、意識的に起床時間を一定にする必要があります。

人の体は朝起きてから14時間~16時間後に眠たくなるようにできています。

起床時間を一定にすることで眠たくなる時間が一定になり、やがては就寝時間も一定になります。

この就寝時間に眠たくなるということが大切で、習慣付けることができればスムーズに就寝することができます。

また、深い睡眠になることで朝になると交感神経が働きやすくなり、スッキリと起きることができます。

睡眠時には副交感神経が働くのですが、昼間に交感神経が活発に働くほど副交感神経は働きやすくなります。

つまり、生活リズムが一定になると体の調子はどんどん良くなっていくことに繋がるのです。

睡眠の質を上げることで、かかるストレスの違いが実感できるようになるのではないでしょうか。

八重歯の評価が良いのは日本だけ!?

八重歯は日本の文化の特性上、可愛いと評価されがちですが、海外では歯並びが悪いというように見られます。

歯並びが悪くなる原因は無意識の歯ぎしりによる歯への大きな負担です。

この無意識の歯ぎしりは睡眠時間を一定にし、生活リズムを整えることによって改善が見込めるでしょう。

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