歯磨き粉はコンクールジェルコートF!ただし着色汚れに注意

歯磨き粉 2018.08.31

歯科医院を受診していると、歯磨き粉にコンクールジェルコートFをおすすめされることがあります。

コンクールジェルコートFは、虫歯や歯周病予防に効果的とされ、口コミも高い評価が多いです。

しかしながら、コンクールジェルコートFを使い続けると、歯に着色汚れ(黄ばみ)が生じるというデメリットもあります。

そこで、この記事では、コンクールジェルコートFの効果性や着色汚れについて、詳しくご説明していきます。

歯磨き粉のコンクールジェルコートFとは?

コンクールジェルコートFの歯に対する着色汚れを知る前に、まずは、コンクールジェルコートFについてご説明していきましょう。

コンクールジェルコートFとは、高濃度のフッ素が配合されている「歯磨きジェル」で、歯磨き粉は勿論、洗口剤としても使うことができます。

発泡剤・研磨剤が無配合なので、歯に優しく、歯科医院でもおすすめされることが多い歯磨き粉です。

実際に、歯科クリーニングの一環として、このコンクールジェルコートFを仕上げに使用している歯科医院もあります。

そのことから、いかに虫歯・歯周病予防として効果的なのかが伺えます。

一般的な歯磨き粉との違いは、先ほど述べたように、発泡剤・研磨剤無配合のジェルタイプであるということです。

口内で発泡しないので、1本1本丁寧に磨くことができ、研磨剤も配合されていないため、歯へのダメージもありません。

では、より詳しいメリットについて見ていきましょう。

 

歯磨き粉コンクールジェルコートFのメリットとは?

コンクールジェルコートFは、なぜ歯科医院でもおすすめされているのでしょうか。

その理由について、コンクールジェルコートFのメリットをご説明していきましょう。

 

①発泡剤・研磨剤が配合されていない

前述したように、一般の歯磨き粉のような発泡剤・研磨剤が入っていません。

そのため、歯磨きの質を高める期待ができ、同時に歯を傷つけることもありません。

また、発泡剤は口内の殺菌効果を低下させることがあるため、それが無配合のコンクールジェルコートFは、殺菌効果を有効的に維持することが期待できます。

 

②虫歯・歯周病予防に効果的

コンクールジェルコートFには、約950ppmのフッ素が配合されており、それが歯のエナメル質を覆うことで再石灰化の手助けをします。

また、配合されているフッ化ナトリウムは、一般的な歯磨き粉に含まれているフッ素成分よりも、歯の再石灰化により効果的です。

 

③ミント味の爽快感

ジェルにはミント味がついているため、歯磨き後には爽やかな爽快感があります。

 

④歯の表面がツルツルに

効果的な歯垢除去と、フッ素によるコートによって、歯磨き後は歯のツルツルを実感できます。

 

以上が、コンクールジェルコートFのメリットになります。

通販サイトの口コミ評価が高く、上記のメリットを実感している方も多くいます。

しかしながら、コンクールジェルコートFを使う上では、歯の着色汚れへの懸念について、そのデメリットも無視できません。

 

コンクールジェルコートFの歯への着色汚れ!原因は研磨剤の無配合?

前項では、コンクールジェルコートFのメリットをご説明してきました。

しかしながら、コンクールジェルコートFを使う上では、少なからずデメリットもあります。

それが、口コミでも指摘されている「歯の着色汚れ」です。

なぜコンクールジェルコートFによって、歯の着色汚れが生じてしまうのでしょうか?

その原因には、以下の2つの点が挙げられます。

 

・研磨剤の無配合

・塩酸クロルヘキシジン

 

ではまず、研磨剤について詳しくご説明していきましょう。

そもそも、研磨剤の役割をご存知でしょうか。

研磨剤は、歯のエナメル質に付着する汚れを落とすことで、着色を防ぐための成分です。

一般的な歯磨き粉にはほとんど含まれており、成分表示には「研磨剤」、もしくは「掃除剤」との表記がされています。

 

【メリット】

・歯のエナメル質(表面)の着色汚れを削り落とす

・タバコのヤニにも効果的

 

【デメリット】

・歯のエナメル質を削る恐れがある

・知覚過敏に繋がる場合がある

 

上記のメリット・デメリットから分かるように、タバコのヤニでさえ除去する効能性から、それが返って歯へのエナメル質を傷つけてしまうことがあります。

その懸念を避けるために、コンクールジェルコートFには研磨剤が入っていないので、継続して使い続けることにより、歯の着色汚れが生じてしまう場合があるのです。

 

着色汚れの原因には塩酸クロルヘキシジンの関係も?

コンクールジェルコートFの着色汚れについて、続いて「塩酸クロルヘキシジン」についてご説明していきましょう。

コンクールジェルコートFには、「塩酸クロルヘキシジン」という成分が含まれています。

「クロルヘキシジン」とは、虫歯・歯周病対策として効果的な成分であり、その有効性から歯科治療でも用いられる消毒剤です。

クロルヘキシジンの歯科に対する有効性とは、歯肉に付着する歯垢を抑制することであり、虫歯は勿論、歯周病の予防にも繋がります。

また、インプラント手術の歯周ケアにもおすすめされており、インプラント手術後にしばしば生じる歯周炎対策にも使われています。

しかしながら、このクロルヘキシジンの特性上、歯磨き粉として継続的に使うことで、歯の着色汚れに繋がってしまう研究結果が出ています。

コンクールジェルコートFには、着色汚れを除去する研磨剤も含まれていないために、更に歯の着色汚れを誘発してしまう場合があるというわけです。

 

着色汚れが気になる場合は?研磨剤の歯磨き粉を併用しよう

コンクールジェルコートFの着色汚れには、「研磨剤の無配合」と「塩酸クロルヘキシジン」が関わっていることが分かりましたね。

ただし、コンクールジェルコートFを使うことによって、必ずしも歯の着色汚れが生じるわけではなく、人によっては着色汚れが起こらない人もいます。

例えば、習慣的にコーヒーを飲んでいる方で、歯への着色がしやすい人は、コンクールジェルコートFの着色汚れにも気を付ける必要があります。

そのため、もし歯の着色が心配な場合は、研磨剤が配合されている歯磨き粉を併用するのがベターです。

また、仮に歯の着色が生じてしまった場合は、歯科医院で歯面クリーニングを受けるのも良いでしょう。

歯のホワイトニング効果を優先したい方は、コンクールジェルコートFではなく、ホワイトニング成分の含まれた歯磨き粉の使用をおすすめします。

 

コンクールジェルコートFの使い方について

これまでに、コンクールジェルコートFの効果や、その着色汚れについてご説明してきました。

コンクールジェルコートFを使う場合、歯の着色汚れについて理解した上で使用しましょう。

では次に、コンクールジェルコートFの使い方についてご説明していきます。

 

【歯磨き粉として】

①「ジェルコートF」を歯ブラシにとる

ジェルの量は、ブラシの長さの約1/3程度が良いでしょう。

②歯を磨いていく

1本1本丁寧に磨いていきます。

③最後は数回ゆすぐ

 

【仕上げのフッ素コートとして】

①歯磨き後の仕上げとして、「ジェルコートF」をもう一度歯ブラシにとる

②歯の表面全体をコーティングするように磨いていく

③最後は1回だけゆすぐ

 

以上が、コンクールジェルコートFの使い方になります。

コンクールジェルコートFは、ネット上の通販や薬局、ドラッグストアでも購入が可能です。

また、歯科医院でも販売しているところがあるので、お近くの歯科医院に聞いても良いでしょう。

 

コンクールジェルコートFを使う前に

コンクールジェルコートFは、虫歯・歯周病の予防として効果的である一方で、研磨剤が無配合なため、歯の着色汚れが生じやすいデメリットがあります。

また、歯の着色には、塩酸クロルヘキシジンの性質も大きく関わっています。

歯のホワイトニングを優先したい方は、こういった注意点について、事前によく知っておくことが必要ですね。

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