スクラブとピーリングの違いや肌に対する効果とリスクとは?

皮脂 2019.07.02

ちまたでは、スクラブ洗顔や、ピーリングジェルなどの肌ケア商品が溢れています。

あなたは、その違いと肌に対する効果とリスクを理解していますか?

スクラブとピーリングの違いについて、曖昧なイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

そこで、スクラブとピーリングの違いや、その効果とリスクについて比較し、安全で正しく肌ケアができるように、知識を深めていきたいと思います。

スクラブとピーリングの意味の違い

スクラブとピーリングとでは、意味が違います。

ここでは、その意味の違いについて簡単にご説明します。

【スクラブとは】

英語では、ごしごしこするという意味で使われます。

しかし、スクラブ洗顔などの肌ケアに対する意味としては、つぶになった粒子が含まれている泡やクリーム、ジェルなどで、肌の表面を研磨するようなイメージです。

古い角質などをこすり落とし、肌再生に導くような意味などで利用されます。

【ピーリングとは】

英語でいう「皮をむく」という意味があります。

肌ケアでは、化粧品や薬品などで表面の皮膚を溶かすようなイメージです。

古い角質を溶かして除去し、肌再生に導くというイメージで使われます。

ピーリングには、大きく分けて二つあります。

その二つとは、「ピーリング」と、「ケミカルピーリング」です。

●ピーリング

自分自身でセルフケアとして行う肌ケアのひとつです。

古い角質などを、市販の薬剤や化粧品などを使って溶かし、除去して肌再生に導く行為のことです。

●ケミカルピーリング

医師免許を持つ者が薬品を使って患部を溶かし、皮膚再生に導くための治療行為のことです。

このように、こすり落とすスクラブと、化粧品や薬品を使って溶かすピーリングというように、両者には、こすり取る、溶かして除去するという肌へのアプローチの違いがあるのです。

スクラブとピーリングの用途の違い

そもそも、スクラブやピーリングがどんな時に使われるのかご存知ですか?

人間の肌は1か月ぐらいをかけて細胞が生まれ変わり再生を続けています。

このことをターンオーバーといいます。

古い角質などは、垢などとなり、体外に排出されます。

しかし、紫外線を浴びたり、肌を乾燥させたりすることにより、ターンオーバーも遅れがちになり肌修復できずに、しわやしみとなり老化の一途を辿ります。

新陳代謝が鈍くなると、肌に疲れが出始め、体内や、皮膚表面などに不純物も堆積し始めます。

また、毛穴などが詰まり、黒ずみ、肌がくすみ、古い角質が重なることにより、赤ちゃんの頃はプヨプヨしてたお肌も、やがて固くなり、肌がゴワゴワになり老化が進みます。

これは、ターンオーバーの周期の崩れたことによる症状でもあります。

これを少しでも阻止しようとする肌ケアの美容の方法のことを、スクラブやピーリングといいます。

スクラブも、ピーリングも以下のような状態を改善したい時に効果を示します。

・古い角質を取り除きたい
・毛穴に詰まった物を取り除きたい
・くすんだ肌を明るくしたい
・不純物を除去したい
・ザラザラした肌をつるつるにしたい
・ターンオーバーを正常化させたい

このように、スクラブとピーリングで名前に違いはありますが、どちらも同じような肌状態に対して効果を示します。

スクラブとピーリングの肌への刺激の違い

スクラブとピーリングは、どちらが肌への刺激が強いのでしょうか?

肌への刺激が強い順番をご説明します。

1位 ケミカルピーリング

2位 ピーリング

2位 スクラブ

ご説明しますと、1位のケミカルピーリングとは、医療従事者の行う治療行為となるため、患部に向かって直接効果のある強力な薬剤を塗布することになります。

そのため肌には一番刺激が強くなりますが、にきびや吹き出物などのお悩みのお肌には、効果を実感できる方法です。

ただし、医療機関での治療としてのケミカルピーリングは、効果のある反面、薬剤による刺激も強く、リスクも伴い時間も費用もかかります。

そのため、医療機関とご相談し、しっかり納得した上でご選択頂くとよいでしょう。

同率2位のスクラブとピーリングは、こする力や、薬剤の成分、粒子の性質により、どちらが刺激が強いとは言い切れません。

利用する薬剤や、化粧品の内容をその都度ご確認ください。

分からない時は、薬剤師さんのいるお店などで聞いてみるのもいいでしょう。

以上の事から、どの方法を選ぶとしても、肌への効果はさることながら、刺激とリスクが付いて回ります。

もちろんセルフケアも例外ではありません。

選ばないという選択肢もありますが、どの方法を選ぶかはあなた次第です。

よくご自分のお肌と相談し、スクラブ、ピーリング、ケミカルピーリングなどの違いを理解した上で、ご選択することをおすすめします。

スクラブとピーリングは、肌質ごとに利用できるかどうかの違いはあるのでしょうか?

一口に肌質と言っても、人によって異なります。

・脂性肌
・普通肌
・乾燥肌
・敏感肌
・混合肌
・アトピー肌

乾燥しているのかそうでないのか、といったように感覚的に捉えている方が多いでしょう。

細かなタイプ分けをすると、このようになります。

では、このような肌質に分けられるとお伝えしたところで、スクラブとピーリング肌質別ランキングTOP3をご紹介していきます。

【スクラブ・ピーリングおススメ肌質TOP3】

1位 脂性肌

2位 普通肌

3位 混合肌

1位の脂性肌タイプの人は、にきびや吹き出物が出やすい性質を持っているので、特にスクラブやピーリングに適した肌と言えます。

毛穴に詰まった脂などをかき出し、さっぱりとすることができるでしょう。

残念ながらランク外の乾燥肌、敏感肌、アトピー肌の方は、特にお顔のケアとしてのご利用は避けたほうが賢明でしょう。

どんなに肌に負担のないスクラブとピーリングを選んだとしても、大なり小なりの摩擦や刺激は、肌への負担となってしまいます。

それでもどうしても、お顔全体に使いたい場合は、肌に刺激の少ない優しいタイプと、こすらない方法などを選択するか、皮膚科などの医療機関でのご相談をおすすめします。

皮膚科などの医療機関にご相談する際は、市販薬や、化粧品などもご紹介して頂ける場合もあるので、ご心配な方は、ご相談してみると良いでしょう。

また、3位の混合肌タイプの人も注意が必要です。

特にお顔が乾燥する部分や、敏感な部分を避けて、脂性肌部分を狙っての部分的な方法のお試しをおすすめします。

また、粒が柔らかいものや粒子の細かいものを選ぶようにしてみてくださいね。

以上のことから、スクラブとピーリングは肌質の違いを見極めた上で、使い分けたほうが良いと言えます。

スクラブとピーリングの特性に合った肌の厚さや固さの違いを見極めてみよう

今までのご説明から、スクラブとピーリングのイメージは掴んでいただけたでしょうか?

どちらを選択したとしても、「こする」「溶かして剥がす」ことで再生を促す、というようにお肌への肌再生効果も期待されますが、その反面肌への刺激とリスクは避けられません。

しかし、用法容量を守り肌質や、肌ケアの必要な体の部位を見極めてください。

あなたの肌に合う、薬品や化粧品などを選ぶことでリスクは軽減され、ターンオーバー正常化へのメリットは増大します。

そこで、自分自身の全身をくまなく見渡し、スクラブとピーリングに見合う場所探しから始めましょう。

スクラブとピーリングに適した体の部位は、以下のようなポイントです。

①古い角質層が溜まりやすい部位

②皮脂が多く分泌されて、毛穴詰まりが多い部位

③吹き出物やニキビができやすい部位

以上のポイントを満たす場所の例としては、かかとや足の裏、小鼻の周りや背中などが挙げられます。

このように、スクラブと、ピーリングの特性に見合う体の部位や、肌の厚さや固さの違いを見極めて塗布することで、肌への負担やリスクを最小限にすることができます。

そして、ターンオーバー正常化への道へと進むことができるのです。

スクラブとピーリングを肌の固さや、肌質の違いを見極めて使い方などの理解を深めましょう

スクラブとピーリングは、先にご説明しました通り、ターンオーバーを正常化に近づける方法として有効です。

効果が高い分、肌への刺激や負担もそれなりのリスクを伴うことを念頭に置いて、使う薬剤、化粧品の用法容量を守り使用し、肌ケアをしてください。

スクラブ剤、ピーリング剤の種類:顔用と体用があります。

部位により使い分けてください。

推奨回数:週一回程度を推奨致します。

やりすぎは、肌を傷つけてしまいます。

行う場所:お風呂や洗面所などが良いでしょう。

使い方:あなたが利用するスクラブ剤や、ピーリング剤に準じて利用してください。

【スクラブ、ピーリング使用時の注意点】

・ニキビや吹き出物、傷や炎症などを起こしている肌には利用することができません。

・乾燥肌、敏感肌、アトピー肌などの方へは、刺激や摩擦が強いためあまりおすすめしません。

・スクラブ、ピーリング使用時、赤くなったり、痛みを感じたり、薬剤が合わない際はすぐに使用をやめてください。

ひどい炎症を起こしそうな際には、お早めに医療機関を受診してください。

【塗布する際の注意点と使用方法】

基本的なことは、薬剤や、化粧品の用法容量に準じてください。

1.スクラブ剤、またはピーリング剤を塗布しようとする場所をぬるま湯につけるか、ホットタオルなどを利用して肌を柔らかくします。

2.塗布する前に、スクラブ、ピーリングしたい部分に、刺激を緩和させたい意図で、ぬるま湯をつけて湿らせた状態で、薬剤や化粧品などをつけましょう。

商品によっては、乾いた状態で利用可能なものもあります。

3.スクラブも、ピーリングも刺激や摩擦が強いため、優しくなじませる程度に塗布します。

ごしごしと力強く行いがちですが、ごしごし洗いは厳禁です。

4.塗布した薬剤や、化粧品をぬるま湯でしっかり洗い流します。

5.使用後は、皮膚が薄くなりデリケートになっているため、タオルでこすらず、水気をおさえるぐらいにしてください。

6.その後、すぐに普段以上の保湿を心がけてください。

以上の6点を心がけてケアをして頂くと、リスクを最小限に留め、効果を最大限に発揮することができるでしょう。

目に見える効果はなくても、必要以上に肌を刺激しないことがポイントです。

ぜひ、スクラブとピーリングの特徴や肌質の違いを見極めて、お肌スッキリ、サッパリ感を体験してみてください。

スクラブとピーリング違いと注意を知れば、リスクもあるけど効果も絶大!

スクラブとピーリングの違いとは、古い角質を、こするか、薬剤で溶かし剥がし取るかという肌へのアプローチの違いです。

スクラブと、ピーリングの目的については特に違いはなく、にきびや吹き出物予防、毛穴詰まりの解消、ターンオーバーの正常化などを目的として利用できます。

リスクと効果を理解して、肌質の違いをしっかり見極め、こすらない、刺激を与えないを念頭に置き、つるすべお肌を勝ち取りましょう。

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