気になる前歯や犬歯を移動できる?移動にかかる期間は?

お口のトラブル 2019.07.22

笑顔の時に見える犬歯などの前歯の歯並びは気になるところですよね。

そんなことを気にせずに笑顔を作れたら、より人生も楽しくなるはずです。

今回の記事では、歯が移動してしまう原因とその解消法、また、歯並びを改善するための矯正治療で必要な費用や期間について詳しくご説明します。

犬歯などの前歯を移動させなければならなくなってしまう原因

前歯や犬歯を移動させなければいけない状態ということは、歯並びが正常ではない可能性が高いです。

歯並びが悪くなってしまう原因は次のようなものが挙げられます。

・噛む力が一部に偏っている
・頬杖が癖になっている
・歯に過剰な力が加わっている

歯に強い力が長期間にわたって加わり続けると、歯が移動する可能性があります。

例えば、頬杖をする時は歯が外側から内側に向かって押されるような状態になります。

このような状態が長期間続くと、徐々に歯の位置が移動してきます。

他にも、食べ物を噛む時に右の歯だけで噛む癖があると、顎の筋肉が右側だけ発達して顎の形状が変わり、右の歯だけで噛むのに適した形になってきます。

これらのように、生活習慣が歯並びに影響を与えている可能性が高いです。

ただ、染み付いた癖は自分の強い意識付けだけで改善することはできますが、睡眠時などの無意識に歯ぎしりをするといった、短期間での改善が難しいものもあります。

長期間の歯ぎしりで犬歯などの前歯が移動してしまう!

歯ぎしりには3種類のタイプがあります。

1.グライディング

上下の歯をギリギリと擦り合わせるタイプの歯ぎしりで、歯ぎしりをしている人の多くがこのタイプです。

歯や顎に大きな力が加わる為、歯が削れたり移動する可能性があります。

2.クレンチング

上下の歯を強く噛み締めるタイプの歯ぎしりで、大きなストレスが原因の歯ぎしりはこのタイプが多いです。

顎のエラ部分に痛みを感じたり、肩こりを引き起こす可能性があります。

3.タッピング

上下の歯を合わせてカチカチとリズミカルに音を鳴らすタイプの歯ぎしりです。

寒い場所に長時間いると、体が震えてタッピングを起こす可能性があります。

ほとんどの人が無意識の歯ぎしりをしています。

その為、多少の歯ぎしりなら問題ありませんが、長期間にわたって強い力で歯ぎしりをしていると、犬歯などの前歯が移動してしまったり、歯が削れる可能性が高くなります。

犬歯などの前歯が移動してしまう歯ぎしりの原因

歯ぎしりが犬歯などの前歯が移動してしまう原因と考えられますが、そもそも歯ぎしりの原因と考えられるものをご紹介します。

1.ストレス

科学的根拠が実証された歯ぎしりの原因は今のところありませんが、最も有力な説はストレスによるものです。

人は強いストレスを感じると、無意識にストレスを発散しようとして、何かしらの仕草や行動を取ることがあります。

歯ぎしりもその仕草や行動の一つで、ストレスを発散させようとしている可能性があります。

2.噛み合わせが悪い

犬歯などの前歯や奥歯の噛み合わせが悪いと、それが原因でストレスが溜まる可能性があります。

そして、長期間ストレスが溜まると無意識に歯ぎしりをしてしまい、その歯ぎしりが原因で歯並びが悪くなるという悪循環を引き起こす可能性もあります。

頬杖や一部の歯で物を噛むといった歯並びに悪影響を与えるような生活習慣を改善し、歯並びが悪くならないように気を付けましょう。

3.睡眠が浅い

浅い睡眠中は歯ぎしりを起こしやすいと考えられています。

例えば、就寝前に過度のアルコールを摂取すると、体がアルコールを分解しようとして内臓が活発的な活動を始め、睡眠の質が低下してしまう可能性があります。

アルコールには利尿効果もあるので、尿意で夜に目覚めやすくなってしまい、さらに睡眠の質を低下させる可能性があります。

就寝前の4時間前にはお酒を飲むのを控えましょう。

歯ぎしりを長期間放置すると体に起こる悪影響

1.顎関節症になる

歯ぎしりを長期間放置すると、犬歯などの前歯が移動するだけでなく、顎に大きな負担がかかり顎関節症を引き起こす可能性があります。

顎関節症になると、以下のような症状を引き起こします。

・口の開閉時に顎間接がカックンと音が鳴る
・口を大きく開けにくくなる
・顎間接周辺に痛みを感じる
・顎が外れる
・食事をしていると顎にだるさを感じる

2.頭痛や肩こりを引き起こす

食べ物を噛む時に顎から頭の横へ広がっている側頭筋と呼ばれる筋肉が緊張し、頭痛や肩こりを引き起こす可能性があります。

3.歯周病が悪化する

歯周病とは、歯と歯肉の境目にある歯周ポケットに細菌が溜まり、歯肉が炎症を起こす症状です。

歯ぎしりをすることによって歯の根元に強い力が加わり、歯周ポケットが拡大してしまう可能性があります。

歯周ポケットが拡大すると細菌が溜まりやすくなってしまうので、歯周病の悪化する可能性が高くなります。

生活習慣改善期間を作ろう!

犬歯などの前歯が移動してしまう大きな原因である歯ぎしりですが、睡眠の質を向上させることによって改善できる可能性があります。

睡眠の質を向上させることによって以下のような効果が得られます。

・ストレスが解消されやすくなる
・疲れが取れやすくなり、溜まりにくくなる
・歯ぎしりを起こしにくくなる
・朝にスッキリ目覚めることができる
・長時間眠る必要が無くなる
・翌日の作業効率が上がる

ここでは、簡単にできる睡眠の質を向上させる方法をご紹介します。

一番簡単で手っ取り早い方法は、朝の起床時間を一定にすることです。

長期間朝の起床時間を一定にすると生活リズムが体に定着し、眠たくなる時間も一定になるので、ベッドに入るとスムーズに睡眠に入ることができます。

睡眠の質は最初の90分間でピークを迎え、徐々に睡眠の質は下がっていきます。

つまり、いかに最初の90分間の睡眠を深くするかが重要になります。

毎日の生活習慣の改善が睡眠の質を向上させるのに必要ですので、あなたに合った時間を設定して無理のない範囲で調整していきましょう。

歯並びが気になる方は矯正という手段も!

既に犬歯などの前歯が移動して歯並びが悪くなってしまったという方は歯列矯正をする手段もあります。

最も一般的な矯正治療法はメタルブラケットを使用したものです。

前歯だけなどの部分矯正であれば、お値段は15万円~40万円で、期間は1年前後です。

全体矯正であれば、お値段は50万円~80万円で、期間は1年~3年です。

必要な期間にここまで差があるのは、奥歯よりも前歯の方が細くて動かしやすい為です。

金額や期間を考えると、部分矯正の方が良いのではないかと思われるかもしれませんが、全体矯正にはそれだけのお金と期間をかけるほどの価値があります。

というのも、部分矯正だけでは満足のいく歯並びや噛み合わせにならない可能性がある為です。

部分矯正では動かせる歯の範囲が狭い為、歯並びを良くする難度は全体矯正に比べて高いです。

その為、見た目は改善されたものの噛み合わせは改善されないといった事が起こる可能性もあります。

歯は一生使っていくものですので、歯科医と相談してあなたに合った治療法を探すことが重要になります。

歯並びを悪くさせるのは歯ぎしりが原因!歯ぎしりをしない対策をしよう!

歯並びが悪くなってしまう原因は…

・噛む力が一部に偏っている
・頬杖が癖になっている
・歯に過剰な力が加わっている

また、歯に過剰な力が加わってしまう歯ぎしりの原因は…

・ストレス
・噛み合わせが悪い
・睡眠が浅い

睡眠の生活習慣を改善することによって、ほとんどの原因を取り除くことができるので、ぜひ生活に取り入れてみてください。

コンプレックスなく明るい未来を。株式会社ソーシャルテック

RANKING

人気記事