若いのに歯茎が下がる!?20代から歯茎の状態が悪化する原因
お口のトラブル 2018.11.2020代でも歯茎は下がる!?歯茎のコンプレックス
20代後半くらいの年齢でも、歯ぐきが下がることで悩んでいる方はいるようです。
ある日ふと気が付いてショックを受けたり、いつか歯が抜けてしまうのではないかと不安に思うこともあると思います。
もしかしたら、歯磨きを怠っていたせいではないかと悩むこともあるでしょう。
歯茎にコンプレックスがあると、笑うのも難しく感じる場合があります。
中には「ガミースマイル」という歯茎が見えすぎてしまう笑い方が嫌で、整形手術を受けているケースもあります。
歯茎の色や雰囲気は、顔の笑顔の印象を大きく変えてしまいますよね。
基本は健康的でピンク色をしていて、引き締まっているのが理想です。
腫れたり下がりすぎていると、歯肉にトラブルがある可能性も考えられます。
さらに歯茎が下がった状態ですと、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなったり、虫歯になりやすくなってしまう可能性もあります。
では、歯茎がなぜ下がってしまうのかを知って、適切に対処していきましょう。
気にしすぎかも?歯茎の自己チェック
歯茎が下がる原因を知る前に、自分が通常の状態よりも歯茎が下がっているのかどうかチェックしてみましょう。
20代は自分の見た目に特に関心がある時期でもありますから、もしかしたら気にするほどでもない場合もあります。
親しい方や歯医者さんに聞いてみるのがおすすめですが、恥ずかしかったり、忙しかったりする方も多いと思います。
そんな場合には、ご自身で確認してみてください。
10代の笑っている写真と比較して、歯茎が目立ってきているでしょうか?
歯が長くなっているような感じがしたり、前歯と前歯の間に隙間ができたりしているでしょうか。
以前より、食べ物が歯に挟まりやすくなったり、歯がグラグラする感じがあるでしょうか。
また、話をする時に空気が抜けるような感じがして話しにくかったり、知覚過敏になったりしていないでしょうか。
このようなことに当てはまる方は、歯茎が下がり始めている可能性が高いので、対処が必要だと言えるでしょう。
歯茎が下がる原因!20代も要注意
歯茎が下がる原因は一つではありません。
生活習慣やクセ、病なども関係しています。
例えば、硬い歯ブラシで毎日何度もゴシゴシと磨いていたりすると、歯茎が傷つき続けて弾力を失ってしまうことがあります。
また、歯ぎしりや歯をくいしばるクセがある方は、歯や歯茎に負担をかけ続けることになります。
そのため、骨が少しずつ下がっていって、20代でも歯茎が下がってしまうことがあるようです。
同様に、爪を噛むクセも歯に圧力をかけることとなり、歯茎下がりの原因になります。
さらに、歯並びや噛み合わせも無関係とは言えません。
歯並びが悪く噛み合わせが悪い人は、歯茎全体にかかる圧力が均等ではないため、特定の箇所にのみ力をかけ続けることになり、歯茎が不自然に下がることがあります。
その他には、歯科矯正でのトラブルや、歯茎の炎症などの異常も歯茎が下がる原因になります。
冒頭で、「歯茎が下がると老けて見える」とお伝えしましたが、加齢によって下がることが多いのもよく知られています。
しっかりと歯磨きをしていて、悪いクセなどがなくても、加齢によって歯茎はやせていきます。
高齢者の方を見ると歯茎がやせている方が多いため、歯茎が下がると老けて見られてしまうのです。
歯茎が下がるのを何とかしたい!対処法って?
20代から歯茎が下がるのを食い止めるためには、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。
これまで、ご説明したことからお分かりいただけたこともあると思いますが、生活習慣や歯ブラシ選び、クセを直すことが役立ちます。
まず、硬い歯ブラシではなく、やわらかめの歯ブラシでマッサージするように磨きましょう。
男性はワイルドにゴシゴシ磨く方も多いと思いますが、歯茎のためにはソフトに時間をかけて、同じ場所を繰り返し磨くことが重要です。
力で汚れを落とそうとは思わずに、優しく磨いてください。
もし今まで、一ヵ月以内に歯ブラシの先端が開いてしまっていたのなら、磨きすぎが考えられます。
磨き足りないと感じるなら、マウスウォッシュやフロスなどを活用して、口内を清潔に保ちましょう。
そして、クセを直すことも重要です。
爪を噛むクセ、歯ぎしり、食いしばるクセなどを直すよう努めましょう。
一度身についたクセは直すことが難しいものですが、歯茎が下がること以外にも健康面での悪影響が考えられますので、意識して直すことをおすすめします。
20代の発症例も多い!歯周病が原因の可能性も
20代で歯茎が下がる原因として、歯周病も挙げられます。
歯周病は若くても発症するリスクは高く、10代でもなることがあります。
歯磨きを怠けたり、甘いものの食べ過ぎなどで細菌が増えて、歯茎が腫れたり血が出たりする症状もありますが、歯と歯茎の溝が深まり、下がっていく症状が出ることもあります。
この溝が深まることを「歯周ポケット」と呼びます。
この「歯周ポケット」の溝によって、虫歯のリスクが高まりますし、さらに口内環境が悪化してしまいます。
さらに、「歯周ポケット」が深まることによって歯の根に当たる骨がだんだんと溶けていき、歯周炎を引き起こしてしまうのです。
歯周病は自然に治るものではなく、そのまま放置すれば進行して溶け続けていきます。
20代くらいの年齢は危機感を感じにくいため、発見した時には症状が深刻な状態になっているケースもあります。
歯磨きしていて血が出ることが多かったり、口臭がきつくなったり、歯茎がかゆい・痛いなどの症状があったら、なるべく早く歯科医院に行きましょう。
また、こうした症状がなくても定期的に歯科検診を受けて予防することが大切です。
下がってしまった歯茎を元通りにする治療法
歯茎が20代で下がってしまった場合、どうしても治したいと悩んでいる方に、特別な治療法があります。
・エムドゲイン
たんぱく質で組織を再生する方法です。
「エムドイン・ゲル」を使用します。
・GTR法
歯垢や歯石を取り、骨が足りない部分に人口の膜を入れます。
・骨移植
人工の骨や、自分自身の骨を移植する方法です。
また、こうした歯周病の治療法の他に、ヒアルロン酸を注入する方法もあるようです。
一度だけではなく、定期的に行うことが必要ですが、歯茎に炎症がない状態なら選択できる方法です。
さらに、歯茎の移植や、近くの歯茎をかぶせるように持ってくることで歯茎が下がる状態を改善することもできます。
しかしながら、こうした方法は歯科医師の指導のもとに行わなければいけません。
歯科医院で相談してみてください。
歯茎によくない悪習慣を止めよう!
歯茎が下がる原因として、歯の磨き方が悪いことや、歯に負担がかかるクセ、歯周病などが挙げられます。
歯磨きの仕方やクセは、できるだけ直すようにしましょう。
また、歯周病の可能性もありますので、定期的に歯科検診を受けて、気になることは歯科医師に相談してください。
親密な関係の方には特にうつしやすくなりますので、口内環境には注意してすごしたいものですね。