歯石がやっと取れた!なのに違和感が残る…どうすれば良い?

虫歯予防 2019.05.14

歯医者に行って歯石を取ってもらうことがありますよね。

歯石を取ることは歯の健康の為にもとても重要です。

しかし、時には歯石が取れた後に違和感が発生することがあります。

この記事では、歯石が取れた後に発生する違和感について詳しくご説明していきます。

まず歯石とは何かを知ろう

歯石とはどういうものかご存知ですか。

端的に言うと歯石は、歯垢が放置されることによって硬くなってしまったものです。

歯垢というのは、食べかすなどが歯に付着して発生する細菌の塊のことで、たくさんの菌が存在しています。

この歯垢を放置しておくと、唾液の成分との反応によって歯の表面に強力にこびり着いていき、最終的に石のように硬い歯石へと進行してしまうのです。

歯垢から歯石へと変化するまで、大体2日程度の時間がかかるといわれています。

こうしてできた歯石は、そのままにしておくとどんどん硬くなっていき、そして増殖していきます。

それだけでなく、歯肉に細菌が感染して、歯周病に感染することもあるのです。

その為、歯石は積極的に取った方が良いでしょう。

歯石になる前の歯垢の状態であれば歯磨きで取ることができるのですが、歯石へと進行してしまうと簡単には取ることができません。

それではどうやって歯石を取ればいいのかというと、歯医者に行ってスケーリングという方法で取ってもらうしかありません。

自分自身で取ることもできなくはないのですが、難しい上に口腔内を傷つけてしまうかもしれないというリスクが発生するので、歯医者に行くことをオススメします。

次に、歯石が取れた後に発生することがある違和感についてご説明していきます。

歯石が取れた後に発生する違和感

歯石が取れた後に発生することがある違和感についてご説明していきます。

・歯がぐらつく

歯石がかなり進行していて、歯にたくさん付着していた場合、結果的に歯石が歯を固定する役割を担っていることもあります。

その為、歯石を除去すると歯を支えていたものが無くなり、歯がぐらつく違和感が発生することがあります。

この違和感は大体の場合一時的なもので、歯茎が回復していくと共に歯のぐらつきも治っていきます。

期間としては、数週間~数か月といわれています。

しかし、中には時間が経っても歯のぐらつきが治らなかったため、抜歯することになってしまう場合もあります。

とは言っても、前述のように抜歯が必要になるような事態になってしまうのは、歯石が付着していた歯と歯茎においてすでに歯周病が進行していた場合です。

歯石を取ったことが直接の原因となって歯がぐらつくということはありませんから、安心して歯石の除去をしてもらいましょう。

こんな違和感を感じることも

歯石が取れた後の違和感として考えられるものはまだあります。

・歯がしみる

歯石が取れたことによって、今まで歯石が付着して隠れていた歯の表面や歯茎が露出され、その部分がしみることがあります。

これは、長い間歯石によって保護されていた歯と歯茎が急に露出されたことによって、敏感になっているからです。

また、歯周病などの炎症によって歯茎が腫れていた場合も、歯石を取ることによって炎症が治まり、腫れがひいていきます。

こうして、これまで歯茎の腫れによって隠されていた歯と歯茎が露出することでしみる場合もあります。

ここまでにご紹介した歯がしみる症状はだいたいの場合一時的であり、自然に治っていくことが多いです。

しかし、歯がしみるからといって歯磨きをおろそかにしていると、再び歯石が形成されてしまって同じことの繰り返しになるので注意しましょう。

・歯がざらざらする

歯石が取れた部分を舌で触ると、ざらざらすると感じることがあります。

これは、普段から歯石の付着した歯の感触に舌が慣れてしまっていた為、歯石がなくなった歯に違和感を感じてしまうからです。

一般的に舌が歯の感触に慣れるのには約1週間程といわれているので、自然と違和感は無くなっていくでしょう。

歯石が取れた後の違和感の対処法

基本的に、歯石が取れた後に発生する違和感は、自然に治まっていくものが多いです。

しかし、歯がぐらぐらしたり、しみたりするといった場合には、日常生活に支障が出ることもあるかと思います。

そのような時は、なるべく歯と歯茎に刺激を与えないようにすると良いでしょう。

具体的には、刺激の強い飲食物は避け、歯ブラシもブラシが柔らかいものを使用するようにします。

歯磨きの際に歯がしみてしまうと、歯を磨くことが億劫になってしまうことがあるかもしれませんが、歯石を再び作らない為にもしっかりと磨きましょう。

冷水が歯にしみる場合は、温水で歯磨きをするのも有効です。

どうしても痛みなどの症状はひどい場合は、歯医者に相談しましょう。

痛み止めを処方してもらったり、歯にフッ素を塗って対処してくれることもあります。

場合によっては、歯石を取る際に歯茎が傷ついてしまい、炎症を起こしている可能性もあります。

その場合は、その部位を消毒や洗浄する処置が必要になってきますので、歯医者に相談するようにしましょう。

歯石を作らない為に気を付けること

歯石は、日頃から口腔内の環境に気をつけることで予防することができます。

その為に一番大事なことは、歯磨きです。

日々のブラッシングで、歯石の元となる歯垢をしっかりと除去しましょう。

ただし、歯ブラシで歯石を取ろうとして、力強く歯を磨くことはしないでください。

歯垢は歯ブラシで取ることができますが、歯石は簡単に取ることができないので、歯や歯茎を傷つける原因となってしまいます。

歯を磨く際は、ブラシを歯の表面に軽く触れる程度に当て、数mmずつ移動させながら優しく磨いていきましょう。

この時、全ての歯をしっかりと磨くように心がけることが大事です。

しかし、普段の歯磨きでは口腔内の約6割の細菌しか除去できていないといわれています。

そこで、普段の歯磨きにデンタルフロスなどの補助的な道具も加えると、より除去率が上がります。

歯石を作らなければ、歯石が取れた時の違和感に悩むこともなくなります。

ぜひ歯磨きの方法を見直しましょう。

また、定期的に歯医者に通い、定期健診を受けることも有効です。

その時にがんこにこびりついた歯石を取ってもらうのも良いでしょう。

積極的に歯石を取るようにしよう

歯石が取れたあとに発生する違和感についてご説明してきましたが、歯石は取ることによって口腔内の環境に良い影響をもたらします。

歯石を取る一番の理由は、歯周病の予防です。

歯石が歯に付着していると、その部分に細菌が存在し、どんどん繁殖していってしまいます。

そうすると最終的には、歯周病に進行していく可能性が高いです。

こうして患った歯周病を放置していると、口腔内の細菌が血管を通って全身に巡ってしまい、口腔以外の場所に病気を引き起こすこともあります。

歯周病にならないようにするためにも、定期的に歯石を取るようにしましょう。

また、歯石の除去は口臭の改善にも効果的です。

歯石があるということは細菌が存在しているので、少なからず口臭が発生しています。

歯周病に発展してしまえば、口臭は更に悪化するでしょう。

歯石を除去すれば口腔内の細菌が減少し、歯周病も改善していきます。

同時に口臭も改善することができるのです。

違和感を恐れずに、積極的に歯医者に通って、定期的に歯石を取るようにしましょう。

歯石が取れた時の違和感は予防することができる!

歯石は取れた後に違和感を感じることがあります。

しかしそれは、長い間歯石を放置していた場合です。

つまり、定期的に歯石を取ることで違和感を感じることは無くなるでしょう。

また、日頃から歯石ができないように予防していれば歯周病などの炎症が起きることも予防できます。

いつまでも健康な歯でいられるように、健康的な口腔環境を維持していきましょう。

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