歯茎にトラブル!やけどで水ぶくれの症状が出た時の対処法

お口のトラブル 2019.03.28

風に冷たさを感じる季節になると、温かい食べ物が欲しくなります。

筆者も鍋物をつつきながらの晩酌には目がありません。

美味しさの余り鍋物の具を熱いまま口に入れてしまい、口の中をやけどすることがままあります。

放っておいても治ることもありますが、舌、歯茎にできた水ぶくれのトラブルが進行すると厄介です。

単なるやけどが原因の口内炎なら大事に至りませんが、症状を適切に見極めて対処しないと重大なトラブルが隠れている場合があります。

歯茎に水ぶくれが!原因のひとつは「やけど」

口腔内のやけどは患部が赤くなり、ひどくなると水ぶくれができます。

タコ焼き、小籠包等外見と中身の熱さのギャップを確認せず、急いで食べると口腔内にやけどをする時がありますね。

やけどをするとまず舌がダメージを受け、舌が赤くなりヒリヒリし、熱感、不快感が続きます。

また、頬の中の粘膜もダメージを受けて剥がれたりします。

剥がれたところを舌で確認すると、剥がれた粘膜がヒラヒラと不快に感じ、剥がれたところに刺激物がつくと体が飛び跳ねる程痛みますね。

そして、もっとダメージが重いと体のやけどと同じように水ぶくれができます。

歯茎に水ぶくれができているだけでもズキズキ圧痛を感じますが、食べ物が当たったりすると沁みて、気になり指で押したりすることが多いですね。

この水ぶくれを気にしすぎてつぶしたりすると、痛みがひどくなり細菌感染したりするので注意が必要になります。

このような症状は、カタル性口内炎といいます。

やけどによる歯茎の水ぶくれの予防法

カタル性口内炎の原因として、やけどの他口腔内の不衛生、義歯不適合、被せ物(クラウン)による歯茎、歯肉への刺激が挙げられます。

また、体調不良に伴う胃腸の不調によっても口内炎ができるようです。

治療は原因を取り除くことを主に、何に刺激を受けて症状が出ているのかを探ります。

やけど予防としては、熱い食べ物であればゆっくりと口に含んだり、食べ物が冷めたことを確認後口に運ぶことを心がけましょう。

早食いはやけどの原因でもあり、胃腸にも負担がかかります。

義歯、クラウン等が原因であれば、歯科医院による治療で原因を取り除き、うがいを実施し口腔内を清潔に保つことです。

胃腸が原因と思われるときは栄養と休養を適切に取り、症状に合わせて医療機関を受診します。

やけどや義歯等により口腔内の粘膜についた傷から、細菌による炎症、水ぶくれができてきますので、カタル性口内炎を予防するには口腔内を清潔にすることが基本になります。

歯茎にアフタ性口内炎!体調不良は要注意!

食事時に頬の裏側の肉を噛んでしまい傷ができると、細菌の感染により炎症を起こしある日突然口の中(歯茎・歯肉・ほほ肉)にできるのが口内炎です。

やけどによる水ぶくれと同じように沁みて、舌で触ってもイラッとするほど痛みを感じます。

形は丸か楕円、赤い縁取りで大きさは3mm~5mm、色は黄白色か灰色です。

頬の内側、歯茎、舌の横、下側、唇の裏側とにかく口腔内ならどこにでもできる厄介な代物です。

鏡で見ると、境目の外側は赤く炎症を起こしていて、これを粘膜炎といいます。

美味しいものを食べていても食べ物が触ると、強い痛みが出るので、精神的にもイライラが募り美味しさも半減します。

ストレス、栄養不足(鉄分・ビタミンB2)、加重労働で体の抵抗力が弱まっている時、口腔内の傷等からの細菌感染が原因になります。

アルコールを飲む、体を温めすぎる等血液の循環を良くすることは炎症を酷くし、痛みが増しますので避けるようにしましょう。

このような症状は、アフタ性口内炎といいます。

アフタ性口内炎を見つけたら体調管理を万全に

前項で触れたアフタ性口内炎ですが、体調を崩し風邪気味の時に歯茎にできることが多い症状とされています。

ただ、体質的な面もあり口腔内の粘膜が弱い、限られた食物に反応してしまう食物アレルギーもありますので注意してください。

口内炎になるとイライラ、睡眠不足等精神面にもダメージを受けますので、治癒まで長期に渡り悩むことになります。

治癒を早めるため口腔内を清潔に保ち、バランスの良い食事を心がけ、睡眠を十分にとりましょう。

過度なストレスを溜めずに生活することで、概ね1~2週間で回復します。

筆者の場合は、ビタミンCを取るようアドバイスを受け、アセロラや野菜ジュースを飲んでいました。

また、民間療法ではハチミツ、塩を塗るなどがあります。

ハチミツは殺菌作用もありやけど治療にも用いられますが、つぶれた水ぶくれに塩を塗るのは想像しただけでも身震いします。

抗生物質、ステロイド軟こうで処置することもありますが、近年はレーザーでの治療方法もあります。

このような対処法が挙げられますが、アフタ性口内炎予防の基本は口腔内を清潔に保ち体調管理をしっかりすることです。

力を入れ過ぎた歯磨きで口腔内の粘膜が傷ついたり、体調を崩し免疫力が低下すると発生することがありますので、適度な力加減の歯磨き・規則正しい生活を心がけ、予防に努めましょう。

ヘルペス性歯肉口内炎?やけどと同じ症状が!

ヘルペス自体は耳にしたことがある方も多いと思いますが、正確にはヘルペス性歯肉口内炎といい、一般の口内炎、口中のやけどの症状に似ています。

原因はウイルスが原因で、接触や飛沫(くしゃみ)により感染します。

幼稚園等集団感染するときもありますが、主に接触・くしゃみが原因で瞬く間に広がります。

感染初期には、風邪の症状が出て口中がやけどのようにひりひりし、歯茎にも水ぶくれができます。

痛みで食事も摂りにくくなりますので、食べやすい物を積極的に摂るようにして、体力が落ちないようにしましょう。

特に子供に発症すると前歯の歯茎、唇に症状が現れます。

幼い子供はできた水ぶくれが気になり指で触りますが、つぶれてただれた場合患部の回復が遅くなります。

また、つぶれた水ぶくれにかさ蓋ができますが、気になってかさ蓋をはがしてしまうと治癒が遅くなってしまいます。

多数の水ぶくれが早くつぶれてしまい、ただれるようでしたらウイルス性感染を疑い受診をお勧めします。

家族に患者がいる場合、感染予防のためにタオルの共有、体の接触は控えましょう。

ベーチェット病?長期の歯茎の水ぶくれに注意!

口腔内のやけどと同じ水ぶくれが繰り返し歯茎等にでき、体表面に長期に渡りなかなか治らないニキビ、皮膚中に膿がたまる毛のう炎等の皮膚症状が出た場合、ベーチェット病の可能性があります。

網膜ぶどう膜炎が出て目がかすむ現象の他、外陰部に潰瘍ができます。

日本、朝鮮半島、中国、中近東、地中海沿岸諸国で多く発症が確認されています。

人工比率ではトルコ共和国の罹患率が高く、日本の患者数は約2万人です。

放っておくとどんどん症状が悪化する一方なので、放置してはいけません。

なかなか治らない口内炎、歯茎が盛り上がっている、しこり等がある場合は要注意ですね。

虫歯の未治療、剥がれかけの被せ物、合わない入れ歯等で傷つき歯垢をきれいに清掃せずにいると、発生リスクが高まります。

いつもの口内炎と思わず注意深くチェックしよう!

口腔内のトラブルには、様々な病気がありました。

病名は違っても症状はほぼ同じで、口腔内、歯茎の口内炎、水ぶくれ(やけど含む)等共通する点が多いですね。

「いつもの口内炎だ」との思い込みから重篤な病気を見逃すことのないように、ご紹介したことを参考に注意深くチェックしてください。

基本は、口腔内を清潔に保つことで予防することができます。

正しいブラッシング方法、歯間ブラシ、フロスの使い分けで清潔で健康な口腔を維持し、口腔内トラブルとは無縁な生活を送りましょう。

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