口腔に血豆ができる主な原因は?また望ましい対処法とは?

お口のトラブル 2019.03.31

うっかり口の中を噛んでしまった後、口腔に血豆ができることはしばしばあります。

口腔に血豆ができる原因は、口の中を噛む以外にも様々ありますが、どのような原因があるのでしょうか。

また、できた血豆は潰してしまっても良いのでしょうか。

もし、なかなか血豆が治らない場合、放置しておいて問題はないのでしょうか。

何かと気になる、口腔に血豆ができる原因やできてしまった時の対処法について詳しくお話ししていきます。

口腔に血豆ができやすいのはどのような時?

食事をしている時、注意をしていてもふとした拍子に頬の内側を噛んでしまったという経験は誰しもあるでしょう。

痛いと思った瞬間、噛んだ部分に血がにじみ出て来る感覚があり、鏡で見てみると、その部分が赤黒く膨らんでいます。

これが、口腔にできる血豆です。

口の中の血豆と聞いて一番にイメージされるのは、このように、うっかり口の中を噛んでしまった時にできるものです。

しかし、口腔にできる血豆は、口の中を噛んだことだけが原因でできるとは限りません。

歯のかぶせ物や矯正器具が合わない、歯ぎしり等の歯に関するトラブルがある時、また、ストレスや疲労等で体調が優れないと感じる時にも血豆ができやすくなります。

このように、口腔に血豆ができる時は、自分で思い当たる原因があることが多いのです。

しかし、何となく口の中に違和感があると思って鏡で口の中を見てみたら、特に思い当たる原因もないのに、いつの間にか血豆ができていたという場合もあります。

一口に血豆ができると言っても、原因がはっきりしている時と、原因が分からない時がありますが、まずは、前者について、詳しく見て行きましょう。

口の中が傷つくことが口腔に血豆ができる原因に

口の中を噛んでしまうと、噛んだ部分の毛細血管が切れ、その部分から出た血が口の粘膜の下に溜まって膨らみ、血豆となります。

口腔に血豆ができる原因で最も起こりやすいのは、日常生活で口の中を傷つけてしまうことですが、口の中を傷つけてしまう原因には以下のようなことがあります。

・食事の時に誤って噛んでしまう

・顔を強くぶつけるなど、外部から大きな衝撃が加わる

・歯並びや噛み合わせが悪い

・歯ぎしりによって頬を噛んでしまう

・加齢によって頬がたるみ、頬を噛みやすくなる

誤って頬の内側や唇を噛んでしまったり、顔に衝撃が加わったりするのは突発的に起こることで、この場合は原因もはっきりと分かります。

しかし、噛み合わせが悪くなったり、歯ぎしりがひどくなっていたりしても、自分では気づかないこともあります。

このように、歯のトラブルによっても口の中が傷つき、血豆ができてしまいますが、どのような歯のトラブルが血豆の原因になるのかを次項で詳しく説明します。

歯のトラブルと口腔にできる血豆の関連とは?

虫歯、歯周病、歯並びが悪い、歯ぎしり等、何らかの歯に関連するトラブルに悩まされた経験はほとんどの方にあるでしょう。

次のような歯のトラブルが原因で頬の内側に傷や刺激が生じると、口腔に血豆ができやすくなってしまいます。

・虫歯が欠け、とがった部分ができる

・生えて来た親知らずが頬に当たる

・虫歯を治療した時の被せ物、歯並びの矯正器具、入れ歯が頬に当たる

・歯ぎしりや必要以上に歯を食いしばる癖がある

悪化している虫歯がある、子供の頃から歯並びが悪いといったことが分かっていれば、歯を治療することで口の中を傷つけるのを抑えられます。

しかし、歯ぎしりや歯の食いしばりは無意識に行われていることも多く、いつの間にか口の中を噛んで血豆を作ってしまう原因になります。

さらに、歯や歯茎の状態が悪いと、うまく物が噛めなかったり、痛みを感じたりといった悪影響が生じます。

うまく物が噛めないと食事がおいしく食べられないだけでなく、誤って口の中を噛んでしまうことも多くなってしまいます。

虫歯や歯周病、歯並びや噛み合わせが悪いなど明らかに歯に関する異常があれば、また、何だか顎がだるいといった気になる症状があれば、歯科医で治療を行いましょう。

体調の悪化は口腔に血豆ができる原因となり得るのか?

職場でのストレス、長時間の残業による疲労や睡眠不足で体調が悪化した時に、口の中に口内炎ができて痛い思いをしたという話をしばしば耳にするかと思います。

では、口腔にできてしまう血豆は、体調の悪化と関連があるのでしょうか?

血豆ができやすくなる原因の1つとして、口の中を噛んでしまうことが挙げられますが、体調の悪化は、口の中を噛む頻度を高めてしまいます。

その原因の1つは、ストレスや疲れの蓄積、睡眠不足によって口が思い通りに動かせなくなり、うまく噛めなくなることです。

また、仕事などで常にストレスを抱えていると無意識のうちに歯ぎしりをしたり、必要以上に強く噛みしめたりする癖がついてしまうことも原因として挙げられます。

さらに、体調が悪化したり、栄養のバランスが乱れたりすると、口内炎ができやすくなります。

口内炎に細菌が入って悪化すると、炎症が強まって血が溜まり、血豆になってしまうこともあるのです。

口腔に血豆ができる原因は、口の中が傷つく、歯のトラブル、体調の悪化など様々ですが、血豆ができてしまったらどのように対処していますか?

自分でできる望ましい対処法についてご紹介していきます。

できた血豆は潰しても良いの?自分でできる対処法について

口腔に血豆ができてしまうと、口の中に違和感が生じて何だか落ち着かず、つい自分で潰してしまいたくなります。

血豆を潰すと、中に溜まっていた血が出て来て違和感が消え、すっきりするように思えますが、できてしまった血豆は潰さない方が良いです。

その理由は主に2つあります。

1つは、自分で血豆を潰すと、潰した傷口から口の中の細菌が侵入して炎症を起こしたり化膿する恐れがあるためです。

もう1つは、思い当たる原因がなく、いつの間にかできた血豆の場合、まれにですが重大な病気につながる恐れがあり、血豆を潰して刺激するのは好ましくないためです。

そのため、潰さず、口の中を清潔にして自然に治るのを待つか、口腔外科などに行って治療をする方が良いです。

では、血豆ができてしまった時、どのように対処すればよいのでしょうか?自分でできる対処法としては以下のようなことが挙げられます。

・血豆ができている部分を清潔に保つ

・冷たい水を口に含んで患部を冷やす

・ストレスをためないようにする

・睡眠をしっかりととり、疲労を回復させる

・栄養バランスの良い食事を摂るようにする

自分で対処をしても痛みが治まらない場合には、口腔外科や歯科に行って、血豆を除去してもらうなどの治療を受けましょう。

また、血豆ができたのが歯のトラブルが原因であれば、歯の治療を受けている歯科で相談して原因を解消することが重要です。

血豆ができた原因が思い当たらない…病気の可能性はあるの?

通常、口腔にできた血豆は、病院に行って治療をしなくても、口の中を清潔に保っていれば、体内に自然吸収されて数日程で自然に治るものです。

血豆ができた時には何だか口の中に違和感があるものの、1週間程経てば元通りの状態になり、仕事で忙しくしていると血豆の存在すら忘れてしまいます。

いつの間にか血豆が消えた場合は、心配する必要はありませんが、以下のように、通常と異なるパターンで血豆ができた、また、なかなか血豆が治らない場合は、注意が必要です。

・時が経っても血豆が治る気配がない

・一旦血豆が治っても、また同じ場所に再発してしまう

・口の中を噛んだなどのはっきりした原因がないのに血豆ができた

このような血豆を放置していると、まれにですが重大な病気につながる恐れがあります。

原因が分からない血豆が、長期間にわたって消えることがない、また、口腔の同じ場所に繰り返してできると、常に不安をかかえながら仕事をすることになってしまいます。

不安があると仕事にも悪影響が出ますし、さらなるストレスの原因にもつながります。

不安を感じたら、たとえ血豆ができている部分に痛みや腫れがなくても、念のため、口腔外科や歯科を受診するようにしましょう。

診察を受けて血豆の原因が分かれば、安心して仕事にも取り組めることでしょう。

血豆ができた原因を把握し適切な対処を行いましょう

口腔に血豆ができる主な原因は次の3つです。

1.口の中が傷つく
2.歯のトラブル
3.体調の悪化

血豆ができてしまったら潰さず、口の中を清潔にして自然に治るのを待つか、口腔外科などで治療をする方が良いです。

通常、血豆は、原因が解消されれば自然に治るものです。

しかし、なかなか血豆が治らないといった異変を感じたら、血豆が重大な病気につながるものでないかを確認するために、口腔外科や歯科を受診するようにしましょう。

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