親知らずや奥歯の歯茎がめくれてる!その原因と対処方法

お口のトラブル 2018.11.12

20歳くらいになると、奥歯の隣にゆっくりと親知らずが生えてくるケースがあり、人によっては歯茎に痛みを感じることもあるといいます。

また、他にも歯茎の痛みの原因として挙げられるのが、歯茎の炎症などでしょう。

そこで今回は、親知らずの生え方や、歯茎の痛みやめくれてるなどの不具合についてと、その緩和の方法をお伝えします。

歯茎がめくれてる?!奥歯の隣にある「親知らず」とは?

親知らずが生えかけていると、痛みに悩まされる人は多い傾向にあります。

親知らずの成長によって歯茎に生じる痛みを我慢しているよりも、その対策を把握し実行すると、痛みの緩和に繋がる可能性も高くなります。

最初に親知らずについてや、親知らずの歯茎が痛む理由と、歯茎がめくれる理由をお話しします。

親知らずは第三大臼歯のことで、20歳前後になると、今まで生えていた奥歯の隣へ忽然と姿を現し始めます。

生えてくる際は、乳歯が永久歯に変わる生え方とは違い、歯茎を突き破って生えてきて、人によって痛みを伴うことがあります。

それから、親知らずが少しだけ顔を出し始めると、生え始めた親知らずの周りの薄い歯茎が、ぺらぺらとめくれてる状態になることもあり、痛みを生じやすくなります。

殆どの場合、他の歯の歯茎同様の姿になるために退縮しますが、稀にそのまま蓋のように歯茎が残されてしまうことで起こります。

他にも、歯茎の中に親知らずが埋もれている場合、切開して親知らずを抜歯することがあり、隣の奥歯の歯茎が稀にめくれて痛くなるということもあります。

これら以外にも、歯肉炎や歯周病などが原因で、歯茎に痛みが生じている可能性も十分に考えられます。

親知らずの歯茎が痛んだりめくれてる時の対処方法

親知らずの歯茎に痛みを感じる場合、どんな対処ができるでしょうか。

自分でできることから、歯医者でされている処置などをお伝えしていきます。

まず、自分でできる処置です。

【痛い所を冷やす】

痛みを感じる部分の近くを、水で濡らしたタオルなどで、頬の上から冷やしてみましょう。

その際に氷や保冷剤を使用するのは、冷えすぎによって痛みが増すこともあるため、あまりお勧めできません。

【食事内容に気を付けよう】

生えかけている親知らずが奥歯の噛み合わせ部分にあると、歯茎を噛んで刺激してしまい、痛みを生じてしまうことがあります。

そのため、硬いものや刺激の強い飲食物は避け、できる限り柔らかくて飲み込みやすいものを選ぶようにしましょう。

次は、一般的に医者でおこなってくれるといわれている処置の例です。

【状態によっては局所を洗浄・消毒する】

親知らずが生えかけて炎症していると、親知らず近辺の奥歯の歯茎まで炎症してしまうことがあります。

そのため、親知らずの状態によっては、消毒と洗浄をおこなってくれる歯医者もあるでしょう。

【痛み止め】

親知らずが生えかけている時に、「痛いから」と思い切って抜いてしまうと、症状が悪化する可能性もあり得ます。

そのため、すぐには抜歯せずに痛み止めで一度様子を見て、痛みや炎症、歯茎がめくれたりなどの症状が落ち着いた頃合いをみて抜歯をするというケースもあります。

【歯茎を切除する】

親知らずを覆っていた歯茎が、退縮せず蓋のように残ってめくれてる場合、切除をしてくれる歯医者もあります。

必要のない歯茎を切除することで、他の口内トラブルを防ぐことに繋がるといわれています。

とはいうものの、自分でおこなう対処は、あくまで「応急処置」として考えるようにし、できるだけ早めに歯医者を受診するようにしましょう。

奥歯や他の歯の歯茎にトラブルが起こるその他の理由

親知らず以外の歯も、歯茎にトラブルが起こっているせいで、痛んだり歯茎がめくれてる状態を作ってしまっているかもしれません。

それは、「歯肉炎」「歯周病」といわれる症状です。

歯肉炎というのは、歯肉の内部に炎症が見られる症状のことをいいます。

この段階であれば、ブラッシングの改善などをすると治すことも可能だと考えられています。

歯周病は歯肉炎が進んだ症状を指し、ブラッシングの改善では「治すことはできない」とされているだけでなく、腫れや歯茎がめくれてる状態になってしまう恐れもあるのです。

最悪の場合、歯が全てなくなってしまう可能性もあります。

歯肉炎や歯周病などの症状を引き起こす原因となっているのが、「歯垢」です。

歯垢は、歯の表面に付着している白っぽいねばねばしたもので、歯垢1mgに対して1億個以上の細菌が存在しているともいわれています。

歯垢は、歯と歯の間や歯と歯茎の境目、奥歯の裏側など細かい所に入り込んで、虫歯や歯肉炎・歯周病など様々なトラブルを引き起こすとされています。

できる限り日頃の歯磨きで磨きにくい歯垢を落とし、歯肉炎を予防していきましょう。

歯茎がめくれてる?!そんな状態にしないためにできる歯ブラシのポイント

親知らずの上の歯茎がめくれてることでできた隙間や、奥歯や他の歯の歯間など、細かい所の歯磨きを徹底しておこない、細菌による炎症をできるだけ抑えていきたいですね。

歯磨きの際、具体的にどんな所に気を付けておこなうとよいのか、歯磨きのポイントなどをお伝えします。

●1日の内に念入りな歯磨きを1回は心掛けよう

磨き残された歯垢が増殖するのに要する時間は、大体24時間程度とされています。

そのため、その増殖が始まる24時間の間に、1回は念入りに磨くことが大切とされています。

朝・昼・夜でも時間がある時に、徹底した歯磨きを1回するように心掛けましょう。

●歯磨きは歯の間が重要

歯の表面は歯と歯の間に比べて、咀嚼や唾液で自然と綺麗になりやすい傾向にあります。

重点的に磨くべき所は、歯と歯の間と、歯と歯茎の境目といえます。

●磨く順番を決めて一方通行でおこなう

同じ場所をずっと磨いたり、磨いている場所がいきなり飛んでしまうのも、磨き残しの原因になり得ます。

磨く順番を決めて、1本ずつ丁寧に磨き、次の歯にいくことで磨き残しを防ぐことに繋がります。

奥歯や他の歯の歯茎を健康に保つために役立つケアグッズ

歯磨きを丁寧にすることも大切ですが、歯磨きに役立つケアグッズもご紹介していきますので、併せて使っていきましょう。

●磨きにくい所はワンタフトブラシを使用する

歯並びによっては、歯ブラシが届きにくいこともあるかもしれません。

その場合ワンタフトブラシを使用すると、奥歯の細部など、細かい部分も丁寧に磨くことができます。

メーカーによって形状が異なるので、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

●歯間ブラシ・デンタルフロスを使用する

歯と歯の間は、歯ブラシの毛先がいき届きにくい場所で、歯ブラシでは不十分だといえるでしょう。

その場合は、自分の歯間の幅に合わせて、歯間ブラシやデンタルフロスを使用し歯垢を取り除くと、完璧な歯磨きに近づけることができるでしょう。

また、使用する際は無理やり押し込んだりすると、出血したり、歯茎がめくれてる状態になってしまうこともあるので優しく使用しましょう。

歯茎が痛い人にお勧めのやわらかい歯ブラシ

親知らずが生えかけていたり、歯茎がめくれてる状態や、その他のトラブルによって歯茎に痛みを感じる場合は、ソフトな使い心地のやわらかめの歯ブラシを選ぶのもよいでしょう。

エビスから販売されている「超やわらかめハブラシ」は、弱った歯茎や歯茎をマッサージしたい人にお勧めです。

やわらかいだけでなく、ブラシの毛も細く高密度で植毛されているため、優しく歯茎を労りながら使うことができます。

また、ブラシの毛が細いことから、磨きにくい奥歯の歯と歯茎の境目などにも入り込みやすくなっています。

使っている人の評価も高く、口内炎や歯茎の腫れで歯磨きが全くできない状況で「超やわらかめハブラシ」を使用した所、他のメーカーに比べると「かなり楽な使用感である」という声もあります。

歯茎が痛い場合は、このようなやわらかい歯ブラシを使用してみるとよいでしょう。

歯茎のトラブルは放っておかないで歯医者に相談しよう

今回は、歯茎のめくれや痛みなどの原因や、対処方法などもお伝えしました。

歯はもちろん、歯茎は歯を支えるとても重要な場所のため、わずかな異常にも気づいてあげることが大切です。

痛みが生じた場合、自分でできる処置を試してみるのもよいですが、早めに歯医者を受診しましょう。

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