奥歯を噛み締める癖を直したい!無意識に行うのはなぜ?
お口のトラブル 2018.10.31無意識に奥歯を噛み締める症状と種類
まずは、奥歯を無意識に噛み締める症状(歯ぎしり)について、詳しくご説明していきます。
歯ぎしりとは別名「ブラキシズム」といい、歯を擦り合わせたり、過度に歯を噛み締めたりする動作です。
歯ぎしりには3種類のタイプがあり、症状の重さに個人差はありますが、無意識のうちにほとんどの人が行っています。
1.グライディング
上下の歯を擦り合わせる歯ぎしりをグライディングと言います。
ギリギリと聞こえるのが特徴で、歯や顎に大きな負荷がかかります。
2.クレンチング
歯を強く噛み締める歯ぎしりをクレンチングと言います。
大きなストレスが主な原因で、顎に痛みを感じたり、歯の噛み合わせ面が擦り減っていたりしたらクレンチングを疑いましょう。
3.タッピング
上下の歯を合わせてカチカチと鳴らす歯ぎしりをタッピングと言い、顎や歯への影響は少ないです。
これらの睡眠時ブラキシズムは、歯や顎に悪影響を与える可能性があるだけでなく、不眠の原因にもなり得ます。
また、眠っている時にする歯ぎしりの場合、無意識のため、起きている時よりも抑制が効かず、歯や顎に大きな負担をかけてしまいます。
生活習慣や寝室の環境を変えるなど、睡眠時ブラキシズムの対策を考えましょう。
無意識に奥歯を噛み締める原因
無意識に奥歯を噛み締める原因は人によって異なります。
その中の3つの原因を詳しく解説します。
1.ストレスのたまる生活
歯ぎしりの原因の中でも、最も多いのがストレスです。
人は、強いストレスを感じると無意識に体を動かすなどの行動を取ります。
歯ぎしりもその行動の一つで、無意識にストレスを発散している可能性があります。
2.物事に集中し過ぎている
眠っている時だけではなく、仕事や運動、家事など、物事に集中している時に歯を食いしばっている可能性があります。
物事に集中する度に歯を食いしばってしまうと、長時間、顔の筋肉が緊張してしまうので、頭痛や肩こりを引き起こす可能性があります。
また、歯を食いしばることが癖になると、眠っている時にも無意識にその癖を行ってしまう可能性があります。
この歯ぎしりは意識のある昼間するので、自分が歯を食いしばっていることに気づき、意識的に止めることで改善が見込めます。
3.就寝前のアルコール
就寝前にアルコールを飲むと、体がアルコールを分解しようと活発になり、アルコールの利尿作用によって、夜中にトイレに行きたくなって目が覚めやすくなりますので、睡眠の質が低下しやすくなってしまいます。
睡眠中の歯ぎしりは、浅い眠りの時に起こりやすいので、睡眠の質の低下は睡眠中の歯ぎしりの原因を作ってしまいます。
そのため、就寝の4時間前にはお酒を控えることをお勧めします。
無意識に奥歯を噛み締めるのを放置すると起きる悪影響
無意識に奥歯を噛み締めるのを放置しておくと、他の症状を引き起こす可能性があります。
1.顎関節症
顎関節症は、口を開けたり閉じたりする時に顎が鳴る、口を大きく開けることができない、顎が痛むといった症状がみられます。
アンバランスな噛み合わせや、歯ぎしりなどによって顎に大きな負荷がかかると、顎関節症を引き起こしやすくなります。
2.歯並びが変わる
歯ぎしりが長期間続くと、歯に強い力が加わり続けることになるので、歯並びにも影響を及びます。
3.頭痛、肩こりを引き起こす
歯ぎしりに使われる筋肉は顎、首、肩へと繋がっており、それらの筋肉が緊張することにより、頭痛や肩こりを引き起こす可能性があります。
4.歯周病の悪化
歯周病(歯槽膿漏)とは、歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に細菌が溜まることで、歯肉が炎症を起こす病気です。
悪化すると歯周ポケットが深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯がグラグラするようになります。
歯ぎしりをすると、歯の根元にも強い力が加わるので歯周ポケットが拡大し、細菌が繁殖しやすくなるので、歯周病が悪化する可能性も高いです。
ストレスが原因!?お子さんの歯ぎしりを解消する方法
小さなお子さんも無意識のうちに奥歯を噛み締めることがあります。
ここでは、お子さんの歯ぎしりの解消法を解説します。
1.ストレス問題を解決する努力をしよう
お子さんが無意識で歯ぎしりをしている原因はストレスかもしれません。
お子さんは大人に比べて経験や知識がないため、ちょっとしたストレスでも解消できずに、無意識の歯ぎしりで解消しているかもしれません。
お子さんが出す下記のようなストレスサインを見逃がさないようにしましょう。
・読んでもあまり返事をしない
・急激に太った、痩せた
・爪を噛む
・蕁麻疹が出る
・おむつが外れた後もおねしょをしている
・眠っている時に叫ぶ
・怒りっぽい
・学校や幼稚園、保育園に行きたがらない
・落ち着きがなくなった
・腹痛や嘔吐、頭痛などの症状
お子さんがストレスを溜めている可能性がある場合は会話の時間をつくり、リラックスできる環境をつくりましょう。
もしかしたら、何気なく普段からしている生活習慣が原因かもしれません。
それでも心配な場合は心療内科での検査や、カウンセリングを受けるのもお勧めです。
2.よく噛む習慣をつける
よく噛むことによってストレスは減少するだけでなく、脳の前頭前野と言う部分が活性化します。
前頭前野とは、知性と衝動のバランスを取る役割を持っており、人を人らしく保ちます。
他に肥満解消効果もありますので、よく噛むことは、体全体に良い影響をもたらします。
ごぼうや人参、リンゴや梨といった少し固めの食べ物を食生活に取り入れて、よく噛む習慣をつくってあげましょう。
よく噛むという点では、「ガムを噛む」というのも有効な手段の一つです。
歯ぎしりの改善
無意識に奥歯を噛み締めるのを改善するには、専門家に頼るのが手っ取り早い方法です。
悪化して手遅れになる前に、歯科医に相談してみましょう。
ここでは、3種類の治療法を解説します。
1.マウスピース
歯列矯正でも使用されるマウスピースですが、歯ぎしりの改善にも役立ちます。
装着することによって、歯ぎしりをしても歯茎や歯に負荷がかかりづらいため、歯が削れるのを防ぎます。
また、歯ぎしりが原因の顎関節症や、頭痛、肩こりの予防にも期待できます。
2.歯列矯正
歯並びが良くない人ほど無意識の歯ぎしりは起こしやすいので、歯列矯正によって改善されることがあります。
3.リマインダー法
力を入れている時や、ストレスが溜まった時など、自分がどんな時に歯ぎしりをしているか分析し、意識的に自分の歯ぎしりを止める方法です。
起きている時に歯ぎしりをする癖のある人に有効です。
歯ぎしりの原因であるストレスを解消しよう
無意識で奥歯を噛み締める原因で、最も可能性が大きいのはストレスです。
上手にストレスを解消できていないと、無意識のうちに歯ぎしりをして、ストレスを解消している可能性があります。
ストレスを溜めない体にする方法の一つが、生活習慣の見直しです。
毎日の悪い生活習慣が積み重なってしまうと、体にストレスが溜まってしまいます。
この生活習慣を少し改善するだけでもストレスは軽減できます。
数ある生活習慣の中で筆者が最も改善をお勧めしたいのが、睡眠の質を上げることです。
●睡眠の質を上げる
睡眠時の無意識の歯ぎしりは、浅い眠りの時に起こりやすいです。
また、熟睡できないと日々の疲れがたまり、ストレスを感じやすくなってしまいます。
つまり、ストレスに強い体を作るためには睡眠の質を上げる必要があります。
人は眠っている時、ノンレム睡眠(深い睡眠)とレム睡眠(浅い睡眠)を90分毎に繰り返しています。
その中でも最初の90分が最も深い睡眠になり、徐々に浅くなります。
睡眠の質を良くするために重要なことは、最初の90分の睡眠の質を上げることです。
●入浴
最初の90分の睡眠の質を上げるのにお勧めなのが、睡眠の90分前に入浴することです。
入浴すると体の芯までぽかぽかと温まりますよね。
体は芯まで温まると体温を下げようとします。
就寝時に体温が下がると、スムーズに深い睡眠に入ることができます。
実は人が眠るときは、体温が下がります。
この状態を意図的に作ることによって、さらに深い睡眠に入れるという訳です。
歯ぎしりの種類と効果的な対処法!
歯ぎしり(ブラキシズム)には、3種類のタイプがあります。
1.グライディング(最も多い)
2.クレンチング
3.タッピング
無意識で奥歯を噛み締める原因で最も多いのがストレスによるものです。
(お子さんでも注意が必要です。)
歯ぎしりを放置しておくと、体に4つの悪影響を及ぼします。
1.顎関節症
2.歯並びが変わる
3.頭痛、肩こりを引き起こす
4.歯周病の悪化
そして、歯ぎしりは歯医者さんに相談してみるのも一つの手です。
その治療法は3種類あります。
1.マウスピース
2.歯列矯正
3.リマインダー法
また、生活習慣を改善することでストレスを軽減し、歯ぎしりの原因を無くすこともできます。
就寝の90分前に入浴することで、睡眠の質を上げてストレスに強い体を作りましょう!