虫歯ではないのに前歯が痛いのはどうして?ストレスが原因?

お口のトラブル 2018.10.30

前歯などの歯が痛むので歯科医院にかかったけれど、「虫歯ではないと言われた…」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

虫歯ではないのに歯が痛いという症状があることには、様々な原因がありますが、そのひとつとして、「ストレス」があるとも考えられています。

ここでは、そのストレスによって起こり得る症状のお話と、ストレスの解消法についてお話ししていきます。

虫歯はない!でも前歯が痛いのはどうして?!

歯科医院で診てもらっても、虫歯がないと言われるのに、前歯や奥歯など場所を問わず「歯が痛い…」ということがあるのはどうしてなのでしょうか。

その原因のひとつとして、「ストレスが間接的な原因になることがある」と言われています。

直接的に歯の痛みを引き起こすわけではありませんが、ストレスがたまった時に、寝不足や疲れなどから歯が痛いなどの歯関連の調子が悪くなることがあります。

このことは、ストレスなどを含めて体の抵抗力が落ちることによって、歯の痛みとなって現れるとされています。

また、ストレスや不安などがあると、痛みを脳に伝える神経系に異常をきたしてしまうことにより引き起こされ、特に40歳から上の年齢層の女性に多く見られるようです。

これらのように、歯自体に原因がないもののため、歯科にかかっても虫歯ではないと判断されることもあります。

また、痛み止めの薬などを服用しても、直接的な治療には結びつきにくいでしょう。

それでは、ストレスが間接的な原因と考えられる歯が痛い場合の症状には、どのようなものがあるのかを次章でお話ししていきます。

ストレスが原因とされる前歯などの歯が痛い場合の症状

ストレスが間接的な原因として起こる症状には、次のようなことがあります。

・前歯をはじめ、歯や歯ぐき周辺がずっと痛い

・歯科治療を受けても薬を飲んでも痛みが消えない

・歯科医に調べてもらっても異常が見つからない

・時間が経つにつれて痛い場所が広がる

歯や歯ぐきの問題だと勘違いをして歯の治療をしても、歯が直接の原因ではないため、痛みの解決には至らないことがあります。

さらには、抜歯などをしてしまうことにより、痛みをさらに拡大させてしまう恐れもあります。

上記のような症状があり、歯科医で異常が見つからないのであれば、大学病院などの大きな病院の歯科や口腔外科などで診察を受けてみることをおすすめします。

また、虫歯ではないのに痛みがある場合の原因として、いくつか考えられることがありますので、次章からひとつずつご紹介していきます。

虫歯ではなく前歯などの歯が痛い原因には知覚過敏もある!

前歯などの歯が虫歯になっていないのに痛みがあったり、しみて痛い場合には、「知覚過敏」ということも考えられます。

知覚過敏の原因には、いくつか考えられることがあります。

・誤った歯磨き方法

歯の表面というのは、エナメル質で覆われていますが、力を入れてゴシゴシと磨いてしまうと、そのエナメル質や歯肉なども傷つけてしまい、知覚過敏などのトラブルを起こす恐れがあります。

ストレスがたまっていると、つい力が入ってしまい、ゴシゴシ磨いてしまうというクセのある人もいるでしょうから、歯を磨く際には十分気をつけなくてはなりません。

・酸性の食品を多く摂ってしまう

前述したように、歯の表面はエナメル質でできています。

そのエナメル質は、酸に弱い性質がありますので、酸の含まれている食べ物や飲み物を多く摂りすぎていることにより、エナメル質が溶けて薄くなってしまう恐れがあります。

歯磨きが十分にできていないと酸が残り、知覚過敏になる可能性が高くなります。

・歯石除去のやりすぎ

歯磨きでは落としきれない歯石を歯科で取り除いてもらうことは必要なことですが、やりすぎてしまうと、歯ぐき近くの象牙質が露出してしまい、知覚過敏の症状が出ることがあります。

定期的に取ってもらうことは大切ですが、やりすぎないように気をつけましょう。

上記で挙げたことが、知覚過敏の主な原因です。

日頃から意識をすれば気をつけることができる事柄ですので、意識的に行なっていきましょう。

ストレスによる悪いクセ①歯ぎしり

最初の章で、ストレスが間接的な原因として歯の痛みを引き起こすというお話をしましたが、ストレスによって無意識に行なってしまう歯関連の悪いクセというものもあります。

それらが原因となり、前歯などの歯が痛い症状が出てしまう場合もありますので、ご紹介していきます。

ストレスが原因とされていることに、「歯ぎしり」があります。

歯ぎしりの原因はストレスだけではなく、歯並びの乱れや噛み合わせの悪さなども考えられていますが、肉体的や精神的なストレスを歯ぎしりをすることで発散しているのだとされています。

その歯ぎしりによって及ぼされる体への影響として考えられていることは、次のようなことがあります。

・歯の噛み合わせの面がすれてしまう

・歯肉に負担がかかる

・知覚過敏を進行させる恐れがある

・頭痛、肩こりの原因になる

などの良くない影響があるとされています。

家族から歯ぎしりをしていることを指摘されたり、自分でも思い当たることがあれば、歯科医に相談することをおすすめします。

歯ぎしりの治療法のひとつとして、就寝時にマウスピース(ナイトガード)を装着する方法があります。

マウスピースをすることで、歯や顎関節への負担を軽減する効果が期待されます。

歯科医院でマウスピースを作る場合は保険が適用されるため、多額の費用はかかりませんので、気軽に歯科医に相談すると良いでしょう。

ストレスによる悪いクセ②歯列接触癖

先ほどは、就寝時に行なってしまう歯ぎしりについてのお話をしましたが、それとはまた別に、前歯だけではなく歯全体に悪影響を与える恐れのある悪いクセというものがあります。

「歯列接触癖」と言われるもので、これは噛み続けてしまうクセです。

食事をしていない時でも、必要ないのに上下の歯を接触させてしまう行為のことです。

正常な人は、上下の歯と歯の間に1mm~3mmの隙間があるもので、上下の歯同士が接触する時というのは、会話をしている時や食事をしている時などの場合で、1日平均としては20分以下とされています。

しかし、歯列接触癖のある人は、その上下の隙間がなく、接触時間が長いのです。

歯列接触癖になる人の原因として考えられていることは、次の通りです。

・パソコンやスマホなどの操作に集中しすぎることや、下向き加減で操作している

・ストレスなどの緊張によって、歯が接触することが多い

上下の歯が接触するクセがつくことによって、顎関節に力が入ってしまい、口の筋肉の緊張状態が続き、疲労することになります。

そのことにより、次のようなことを引き起こす可能性があります。

・顎関節症につながる恐れや、症状を悪化させてしまう

・噛み合わせが気になる

・歯が痛いと感じたり、しみるようになる

などということにつながりかねません。

もし、自分にこの歯列接触癖があると感じた場合は、日頃から「上下の歯を離している」という意識をすることや、時々深呼吸をしてリラックスをすると良いでしょう。

歯に負担をかけないように!おすすめのストレス解消法

これまで、ストレスなどが原因になって前歯などの歯や顎などに悪い影響が出てしまうというお話をしてきましたが、どこが痛いと感じてもつらいものですし、そのことがさらにストレスとなってしまうことでしょう。

そこで、それぞれの治療法を行なうとともに、日頃からストレスを解消していくことが必要です。

ストレスを解消するためには、具体的にどのようなことがあるのかをご紹介します。

・睡眠をきちんととる

睡眠をしっかりとるためには、毎日の生活リズムを整えることが必要になります。

まずは、朝起きてすぐに太陽の光を浴びることをおすすめします。

陽の光には、体内時計を整える効果があると言われています。

また、陽の光は脳内ホルモンの分泌を促すので、情緒安定やストレスを軽くさせる効果もあるとされています。

・運動を適度にすること

ウォーキングやランニングなどの有酸素運動をすることがおすすめです。

有酸素運動には、陽の光を浴びることによっても得られる脳内ホルモンを分泌する作用があるので、体だけではなく、情緒安定にも効果があるとされています。

可能であれば、一日15分~30分程度行なうと良いでしょう。

ストレスの解消法は、人によってそれぞれ効果が異なることがあるかと思いますが、体に良い解消法には上記のようなことがありますので、ぜひ、試してみてください。

歯に負担をかけないよう日頃から上手にストレス解消を!

虫歯ではないのに歯が痛むのには、様々な原因があるとされています。

歯科医院で診てもらっても異常がないけれど、痛みが気になる場合は、大きな病院で一度診てもらうなど、適切な処置をしてもらうことが大切です。

また、ストレスも原因と考えられる場合は、規則正しい生活を心がけ、日頃から軽い運動をするなどして、ストレスを上手く解消していくことをおすすめします。

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