歯石を取ると口臭が消える!?臭いの原因と除去する方法

虫歯予防 2018.08.25

毎日歯磨きをしていたとしても、歯石が溜まってしまうことがあります。

この歯石がどんどん蓄積すると、口臭の原因にもなるといわれています。

なぜ、歯石によって臭いが発生してしまうのか、また除去する方法はあるのか、についてご紹介します。

毎日歯磨きをしていてもなぜ歯石ができるのか

毎日歯磨きをしていても、いつの間にか歯石ができていることがありますね。

なぜ歯石はできるのでしょうか。

人は、食事をしたあと歯磨きをしますが、この歯磨きでしっかりと食べカスを除去できないと、歯の表面や隙間にカスが付着したままになります。

この食べカスは次第に細菌や雑菌が繁殖し、腐敗していきます。

これがいわゆる歯垢(プラーク)です。

そして、人間の唾液にはカルシウムが含まれています。

この歯垢は、カルシウムに長期間さらされると石炭化し硬くなります。

歯垢はでき始めは柔らかいのですが、歯磨きで磨き残しがあるといずれ歯石になり、歯磨きでの除去が困難になります。

歯石を放置するということは、細菌や雑菌が増殖しやすいということになるので、虫歯や歯周病のリスクが高くなるといわれています。

また歯周病が悪化すると、臭いのほか歯が抜け落ちてしまう恐れもあるのです。

 

歯石を放置すると臭いのもとである歯周病の原因に

歯石ができる部分は、大きく分けて2つあります。

それは、歯の表面部分と歯と歯肉の隙間部分です。

歯の表面部分にできる歯石は、比較的除去しやすい歯石なのですが、歯と歯肉の隙間にできる歯石は除去するのが困難です。

また、この歯と歯肉の隙間の清掃がきちんとできていないと、その食べカスをエサとする細菌や雑菌が繁殖し炎症を引き起こしやすくなります。

歯磨きの際、出血しやすい方は軽度の歯周病かもしれません。

そして歯周病の症状が悪化すると、何もしていないときでも歯茎から出血することがあります。

また、硬いものが食べづらい、歯茎から膿が出る、歯と歯の隙間が開いてきた、という症状が現れている方は中度から重度の歯周病になっている可能性があります。

歯周病の初めは歯茎の炎症から始まり、これが進行すると歯を支える土台が溶けて歯がぐらぐらと揺れ、最悪歯が抜け落ちてしまう恐れもあります。

残念ながら歯石は放置するごとに、歯垢を溜めやすくする性質を持っています。

では、臭いのもとになる歯周病を防ぐために、歯石の除去方法について見ていきましょう。

 

臭いのもとになる歯石を自分で除去することはできる?

歯石を自分で除去することは、できないことではありません。

通販サイトでも、歯石除去を目的とした商品が売られています。

しかし、歯石除去はプロである歯医者ですら難しい作業になります。

ご自分で行っている、または自分で除去しようとお考えの方は、これからご紹介する内容をお読みになり、一度検討してみてください。

 

・自分で除去するには限界がある

自分で歯石を除去したことがある人は分かると思いますが、歯についた歯石を全てきれいに取り除くには限界があります。

たとえ一部分除去できたとしても、根本的な解決にはなりません。

また、歯周病で歯茎が炎症している方がご自分で歯石除去を行うと、歯茎を傷つけさらに悪化させてしまう恐れもあり危険です。

 

・歯と歯の間の歯石は取ることが困難

臭いのもとになる歯周病の原因となるのは、歯と歯の間にできてしまった歯石です。

歯の表面に付着した歯石であれば、鋭利なもので取ることができるかもしれません。

ただし、歯と歯の隙間にできた歯石は取るのも難しく、また歯茎を傷つけてしまう恐れもあります。

 

・歯石がつきやすくなる

歯石を取ったあとは、表面がざらざらした状態になります。

そのため、さらに歯石がつきやすい状態になってしまいます。

 

歯石の除去はプロの歯医者にお願いする

歯についてしまった歯石の除去は、やはりプロである歯医者にお願いしましょう。

歯医者は、歯や歯茎の健康状態を見ながら除去を行ってくれます。

もし、歯周病が進んで歯茎がぐらぐらしているような状態では、歯石の除去は無理に行うことはしません。

通常の歯石除去が難しいと判断した場合は、外科治療になる場合もあります。

歯茎と歯の状態を見ながら適切な処置で対応してくれるので、安心して任せられます。

また、歯医者は歯石を除去したあと、歯の表面をなめらかにし、歯石がつきにくい状態にしてくれます。

ご自分での歯石除去にはたくさんのリスクがあるため、やはり歯医者にお願いするのが賢明でしょう。

歯垢除去にかかる時間の目安としては、15分から1時間以内で終わるところがほとんどです。

また、歯医者によって除去方法は異なり、さらに保険適応内、適応外と料金もさまざまです。

歯医者でできる歯石除去の種類や内容などを事前に問い合わせて、適切な処置を受けるようにしましょう。

では続いて、臭いのもとになる歯石ができやすい人の生活習慣について考えていきます。

 

口が臭い人は要注意!歯石ができやすい人の特徴って?

体質や生活習慣の違いなどから、歯石ができやすい人とできにくい人は確かに分かれます。

体質であればどうすることもできませんが、生活習慣が原因であればその原因を見直し、歯石のつきにくい口内環境に改善する見込みはあります。

では、歯石ができやすい人の生活習慣にはどんなものがあるのでしょうか。

 

・甘いものが好きでよく食べる
・間食が多い
・歯磨きを適当に行っている

 

生活習慣の中で、上記1つでも当てはまるものがある方は、歯石がつきやすいといえます。

甘いものには糖分が含まれていますので、細菌の栄養素となり増殖させやすくなります。

また、常に何かを食べているような方も、口内細菌の増加に繋がります。

そして、なによりも重要なのが歯磨きの仕方です。

毎食後に歯磨きをきちんとしているという方でも、歯と歯の隙間1本1本まで時間をかけて丁寧に磨けていなければ、汚れを除去できているとはいえません。

このように、生活習慣を改めるだけで歯石をできにくくすることは可能です。

歯周病により、口の臭いが気になるという方は、上記に当てはまる生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

 

歯石を溜めないためには普段の歯磨きで歯垢を徹底的に除去すること

歯石ができるのは、唾液のカルシウムなどの作用によるものです。

そのため、絶対歯石を作らせないということは困難でしょう。

ですが、普段の生活からできにくい環境にすることは可能です。

歯石を溜めないためには、やはり歯磨きが重要になります。

歯磨きをする際には、丁寧に歯1本1本を時間をかけて磨いていくこと。

そして歯磨きだけでなく、歯間ブラシなども使って歯の間にこびりついた歯垢もしっかりと取り除きましょう。

さらに、歯医者で定期健診を受け、ついてしまった歯垢は適切な方法で除去してください。

歯石をできにくくするためには、なにより口の汚れを残さないことが重要です。

口内環境を清潔にするということは、歯周病の改善、つまり臭いを防ぐことにも繋がります。

 

歯石を防ぐには歯磨きがカギ

歯石ができるのは、唾液の作用もありますから絶対防ぐことは困難でしょう。

ただし、毎日の歯磨きを丁寧に磨く意識をすることで、できにくい環境にすることは可能です。

大切な歯を守るためにも、歯磨きと定期健診は欠かさず行ってください。

そうすることで、歯周病を防ぐことにも繋がります。

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