汗がベタベタで不快…!汗をかく夏におすすめの汗拭きシート
汗 2018.09.12汗がベタベタする理由
人はなぜ汗をかくのかというと、汗をかくことで身体の温度を一定に保つためです。
運動をしたとき、お風呂に入っているとき、寝ているとき、また暑い季節は何もしなくても汗をかいていることがあります。
このようなときに汗をかき、汗が蒸発するときに身体の表面から熱を奪い、身体を冷やしてくれます。
そのおかげで、私たちの身体は正常に状態を保つことができています。
ですから、本来は汗をかくことは自然なことでとても大事なことなのです。
また、本来の汗はベタベタしているわけではありません。
汗を分泌する汗腺が正常に機能していれば、汗は小粒でサラサラしていて、蒸発しやすい「良い汗」です。
汗腺の機能が正常でない場合に、大粒でベタベタした蒸発しにくい「悪い汗」になってしまいます。
汗をかくメカニズムは、汗腺が血液中から「血漿」をくみ上げて身体に必要なミネラル分はろ過し、血液中に戻し残った水分を汗として分泌します。
このときに、汗腺が正常に機能していないと、身体へのミネラルの再吸収がうまくいかず、大粒でベタベタした蒸発しにくい「悪い汗」を分泌してしまいます。
水に近い「良い汗」は本来水に近い無味無臭ですが、ミネラルを多く含んだ「悪い汗」は雑菌を繁殖させやすく、不快な臭いを放ちやすい汗になってしまいますので、シートで拭くなどのケアが必要になります。
ベタベタした汗をかかないためにやっておきたいこと
ベタベタした「悪い汗」をかく理由がわかりました。
それでは、この悪い汗をかかないようにするために、汗腺を正常に機能させる方法はないのでしょうか?
自分でできる汗腺機能を高める方法として、2つの方法があります。
まず、手軽に始めやすいのが運動をすることで、有酸素運動が効果的です。
日ごろ運動をする習慣のない方は、通勤中など歩くときにいつもより大きめの歩幅で、早めに歩くことを心がけて効果を高めてください。
また、休日には30分程度でかまいませんので、ウォーキングやジョギングで汗をかくようすると、汗腺機能を回復させる効果があります。
汗をかいたあとは、汗拭きシートなどの少し湿ったもので身体を拭くとクールダウンの助けにもなり、また臭いを防ぐことができます。
可能であれば暑さが本番を迎える前に上記運動を始めていただき、汗を上手にかける身体作りを始めると、より体質改善の効果に期待ができます。
もうひとつの方法としては、入浴方法を工夫するということがあります。
正常に機能していない汗腺は、手足に多くある傾向にあるとされています。
こちらを目覚めさせてあげるには、43度前後の熱めのお湯に10分ほど入るのが効果的です。
やり方は、浴槽に浅めにお湯を張り、その中に椅子を入れて、ひざから下とひじから下をお湯につけてあげます。
ただし、無理をしてやけどをしないように気をつけましょう。
また、手足以外で、正常に機能していない汗腺を目覚めさせるには、半身浴が効果的です。
こちらは、先ほど浴槽に溜めた熱めのお湯にぬるま湯を足して、38度前後にします。
量は、みぞおちあたりまでお湯に浸かる程度にし、半身浴を15分程度行ってください。
この入浴方法を2、3週間続けると衰えていた汗腺機能が高まりますので、「良い汗」をかく体質改善につなげてください。
ベタベタした汗をかいたらシートでケアしよう!
「良い汗」をかくために体質改善を行ったとしても、環境の影響で汗腺の機能が低下することがあります。
たとえば、夏のエアコンのクーラーです。
クーラーは極端に身体と冷やしてしまうことがありますが、身体が冷えすぎると血行不良によって、汗腺の働きが悪くなります。
その他、睡眠不足や加齢、食べ物によっても汗腺の機能低下は引き起こされます。
その結果、ベタベタした汗をかいてしまうことがあるのです。
そのとき、手軽にケアできる汗拭きシートを携帯しておくことをおすすめします。
その理由は、汗拭きシートは湿っていますので、身体についた湿り気が蒸発することで体温を下げる働きがあり、汗の発生を抑制できるからです。
また、汗拭きシートには殺菌作用が含まれているものが多くありますので、臭いを抑える効果が期待できます。
ドラッグストアに多くの種類が置いてあり、比較的用意しやすいです。
そして、かばんにひとつ携帯してもそれほど嵩張る荷物にはなりませんので、ベタベタした汗をかいたときに臭いを抑えるのにも便利でしょう。
ベタベタした汗に!タイプ別汗拭きシートのおすすめ
ドラッグストアに並んでいる、汗拭きシートですが、男性用や女性用以外にもシートには様々な特徴があります。
そこで、それぞれの対象に合わせた選び方をご説明していきます。
■臭いはしないけど、汗が気になる人
「汗臭くはないけど、エチケットとして香りをまといたい」という方や、「汗のベタベタした感じをすっきりさせたい」という方には、せっけんの香りや、フローラルな香りのする汗拭きシートがおすすめです。
■汗臭い人、わきがの人
わきがの自覚のある方には、無香料や殺菌タイプのものがおすすめです。
体臭がある方は、強いニオイのするものを選びたいと思われるかもしれませんが、逆効果です。
シートに含まれている、ニオイと脇のニオイが混ざり合って、時間の経過とともに余計に臭いが強くなってしまう可能性が高いです。
ワキガの臭いは、雑菌の繁殖が原因の場合がほとんどですので、ニオイのしない殺菌力のあるシートを選ぶようのしましょう。
■精神的な汗をかきやすい人
緊張感や不安を感じたときも、いつもより多く汗をかくことがあります。
このような汗は、実はニオイが強くなることが多いのが特徴です。
この場合は、さっと汗を拭くことが大切ですが、そのときに肌がサラサラする成分が含まれているとより良いでしょう。
肌がサラサラしている感覚が、精神的に安心感を与えますので、汗が出にくくなるというメリットもあります。
汗のベタベタを防ぐ、制汗剤の選び方(シート以外)
ここまで、かく汗のタイプによって、香料の有無や殺菌力についてご説明してきましたが、制汗剤にはシートタイプ、スプレータイプ、ロールオンタイプなどがあります。
ここでは、タイプ別にどのような特徴があるのかご説明していきましょう。
■シートタイプ
このタイプは、臭いやベタベタした感じを取り除くという効果が見込めます。
汗はベタつきはもちろん、臭いも伴うことが多いですから、それらが気になる方にはおすすめのタイプです。
ただし、シートを利用した後にはゴミが出ますので、そのゴミを処理できる環境にあるときに、利用することが条件になります。
「ベタベタが気になるけど、シャワーが浴びられない。それでも手っ取り早く解消したい」というときには、更衣室やお手洗いなどで使用すると良いでしょう。
■スプレータイプ
このタイプは、臭いの気になるところに、直接噴霧できることが大きなメリットです。
また、肌に直接触れないため、衛生的で友人同士で利用することも可能です。
ただし、制汗としての能力よりも、「臭いを消す」「隠す」ものが多いため、制汗作用は他のタイプに比べると劣るものが多いです。
また、噴霧時に音もするため、どこでもというわけにはいきません。
運動後に、一時的な臭い消しとして利用すると良いでしょう。
■ロールオンタイプ
このタイプは、容器の先端にロールが付いていて、肌に直接塗り込むタイプです。
そのため、制汗、消臭効果は、他のタイプより高い効果が見込めるのがメリットです。
ただし、直接塗り込む必要がありますので、腋毛のある男性にはあまり向かないタイプとも言えます。
また、使用後しばらくは、ぬれた感じがありますので、下着を着用する前の利用するなど、お出かけ前に使用することが望ましいです。
汗の量、臭いがとても気になる方には、おすすめのタイプではあります。
汗のベタベタを取りたい!利用時の注意点は?
ベタベタした汗や臭いが気になる方の中には、何度もシートなどの制汗剤を使用して対策をしている方もいらっしゃると思います。
しかし、使いすぎは肌を痛めることにつながる可能性があります。
特に脇は、もともと身体の部分ではデリケートな部分です。
制汗剤には、効果を高めるために、強い刺激があるものやアルコールが含まれているものがあります。
このようなタイプのものを使いすぎることで、肌の炎症や黒ずみを引き起こすことがあります。
また、制汗剤を使いすぎることで、本来は排出されるべき老廃物が排出されず、ワキガなどの臭いの原因になることもあります。
くれぐれも製品記載の「使用上の注意」をよく読み、正しく利用してください。
そして、肌に異常を感じた場合は、すぐに医療機関の受診をされるようにしてください。
ベタベタ汗と臭いを抑えて快適な毎日を過ごそう!
暑い季節の汗の臭いを抑えたいというは、ビジネスのシーン、プライベートのシーンを問わず、皆さんが気になることだと思います。
一言で、「汗のベタベタと臭いを解消したい」といっても、方法も商品もさまざまです。
ご自分にあった方法や商品を見つけて、正しく利用し、暑い季節の嫌な汗と臭いを乗り切りましょう。
また、「良い汗」をかくための体質改善は積み重ねが大切です。
体質改善に努めて、健康的で快適な毎日を過ごしましょう。