皮脂腺などから汗を出そう!汗の出し方とできる体臭対策は?

2020.01.27
近年、冷暖房などの性能が発達したことで、汗をかく機会が減ったという方もいらっしゃるでしょう。 その中には、体臭が気になるという方もいるかもしれませんね。 そこで、皮脂腺から汗を出してベタベタや嫌な臭いを改善してみませんか? こちらでは汗腺についてお話ししてから、汗の出し方や体臭改善についてお伝えするので、是非参考になさってください。

汗が出る「汗腺」!出し方の前に2つの汗腺の特徴を知ろう

のちに皮脂腺からの汗の出し方についてお伝えしますが、最初に汗腺についてお話しします。

汗腺は2種類あり、1つはエクリン腺で、もう1つはアポクリン腺といいます。

それでは、これら2つの汗腺の特徴を詳しくお話ししましょう。

まずはエクリン腺についてですが、エクリン腺は毛穴とは違うところにあり、比較的皮膚表面から近いところにあります。

エクリン腺は全身の至るところに存在している汗腺で、そこから出る汗はあまり臭いがしないのが特徴です。

また、臭いだけでなく色も無色透明です。

手のひらや足の裏にあるエクリン腺は、シワとシワの間に多くあります。

これはずっと昔、人間がものを掴んで落とさないようにしたり、危険を察知したときに機敏に動けるようにしたりなど、滑り止めの役割をしていたと考えられています。

それ以外の肌表面にある汗腺は、シワとシワが交差したところに多いです。

これは、身体を汗で冷やすためで、できるだけ効率よく汗を蒸発させるためにシワが交差したところにエクリン腺があります。

皮脂腺ともいわれているアポクリン腺はどういう汗腺なの?

先ほどお話ししたエクリン腺は臭いや色がなく、身体を冷やしたり水分によって滑り止めの役割をしてくれたりすることが分かりました。

それでは、皮脂腺とも呼ばれるアポクリン腺はどういった汗腺なのでしょうか。

アポクリン腺は、わきの下や陰部、乳輪などの毛根付近に多く存在している汗腺です。

また、耳の穴の中や睫毛の毛根付近、小鼻とも呼ばれる鼻翼にもあります。

成長すると共にアポクリン腺は大きくなりますが、老年期を迎えると小さくなるので、ホルモンバランスと関係していると考えられています。

アポクリン腺から出てくる汗の成分は、鉄分・アンモニア・糖・タンパク質などであり、触ると粘り気やベタつきを感じるのが特徴です。

エクリン腺から出る汗はサラッとしているため、身体の熱を奪いながら次第に蒸発しますが、アポクリン腺から出るベタベタしている汗は蒸発しにくいです。

そのため、肌表面の潤いを保ってくれますが、べたべたした状態が続くと常在菌によって分解され、いやな臭いを放つようになります。

また、エクリン腺から出る汗は無色透明でしたが、アポクリン腺から出る汗は乳白色をしています。

それでは、汗腺からの汗の出し方を見ていきましょう。

2つの汗腺から汗を出したい!出し方は?

2つの汗腺について分かったら、汗の出し方をお伝えします。

この方法は、エクリン腺と皮脂腺とも呼ばれるアポクリン腺の両方を活発にすることが期待できるので、是非お試しください。

①手足のみを高温のお湯に浸ける

42度から43度程度のお湯に、手の肘から下と、足の膝から下を浸けて10分から15分程度待ちます。

洗面器などを使うと両手両足を浸けることが難しいため、お湯を入れた湯船に風呂用の椅子を置いて、座って前かがみになるように行うとよいでしょう。

この方法を行う方の中には、お湯に浸けたところが赤くなってしまったり、汗が出にくかったりすることもあります。

そのような場合は、汗腺の機能が弱っていることも考えられるため、低い温度のお湯で行うようにし、徐々に身体を慣らしましょう。

②手足の温浴が終わったら、湯船にぬるま湯を入れて36度位になるようにします。

お湯の量は、みぞおちくらいまでにします。

こちらも、手足の温浴と同様に10分から15分程度行い、身体の芯から温めます。

①と②の方法を日頃から行うと、しだいに手足の温浴の段階で汗が出るようになります。

運動で皮脂腺などの汗腺を活発にしよう!

皮脂腺とも呼ばれるアポクリン腺は、肌が乾燥しないように潤いを与えてくれるだけでなく、植物や空気、食品添加物や農薬などの有害物質を排泄する役割を持っているといいます。

しかし、長い年月で蓄積された有害物質は排泄が難しいといわれています。

また、運動不足が続くと、身体に脂肪が溜まりやすくなります。

そうなると、必然的に脂肪酸の量が増えますから「加齢臭」ともいわれる嫌な臭いの原因にもなり得るでしょう。

普段から適度に運動し、代謝を上げておくことで臭いの対策をすることができます。

運動といっても、ウォーキングやランニングのような有酸素運動と、筋肉トレーニングの無酸素運動がありますが、汗腺から汗を出すためには有酸素運動をおすすめします。

先にお伝えした、皮脂腺からの汗の出し方と併せて、有酸素運動をしてみるのもよいでしょう。

なお、有酸素運動をする際は、しっかり水分を摂取して行ってください。

夏であれば積極的に水分を摂りますが、涼しい秋や冬の季節は水分摂取量が少なくなりがちです。

そうなると、体内のミネラルの濃度が夏よりも高くなるため、臭いが強くなる場合もあります。

自宅で運動して皮脂腺などから汗を出そう!雨の日でもできる!

皮脂腺とも呼ばれる汗腺から定期的に汗をかくことは、体臭の改善と関係があることが分かりました。

トレーニングジムに通っている方であれば、運動をする際、天候に左右されることはありません。

しかし、屋外を歩いたり走ったりして汗をかいている方は、悪天候だと中止しなければならないこともありますよね。

その場合、段差昇降でじんわりと汗をかいてみてはいかがでしょうか。

自宅に階段がある方は、階段を昇り降りします。

階段がない場合は、5cm程度の本などを数冊重ねてガムテープで固定し、それを段差の代わりにします。

片足ずつ段差を昇ったら、片足ずつ降りるという動作を繰り返します。

大体15分行うと、軽く息が上がる程になり、汗がじんわりと出てくるでしょう。

毎日習慣付けて行っていると、身体が慣れて汗をかきにくくなることもありますが、その場合は昇るスピードを早くしたり、段差を高く変えてたりしてみるとよいでしょう。

また、足だけを動かして昇り降りするのではなく、腕を一緒に動かすようにして行うのもおすすめです。

汗の出し方だけでなく、食習慣を見直すと気になる体臭を改善できるかもしれません。

汗の出し方以外にも!食べ物を見直そう!

これまで、皮脂腺と呼ばれるアポクリン腺やエクリン腺についてお話ししました。

体臭が気になるのであれば、食事を見直してみるのも1つの方法です。

普段の食事で肉や卵などの動物性たんぱく質を摂ることの多い方は、体臭が強くなるといわれています。

動物性たんぱく質は、腸の中で分解される過程でアンモニアなどの刺激臭が出やすいとされていて、その脂質が分解されるとアポクリン腺から嫌な臭いが出るといいます。

動物性たんぱく質を多く摂る生活を送っている場合は、納豆や豆腐などの植物性たんぱく質や、野菜などもバランスよく食べましょう。

それから、先に汗の出し方をお話ししましたが、汗をかいた後はそのまま放置しないようにしましょう。

汗をそのまま放置すると、汗が酸化するので、それもまた体臭の原因になります。

すぐに汗を流すことができない環境の場合は、乾いたタオルで汗を拭き取りましょう。

体臭が気になるなら!汗をかく習慣を身に付けよう!

汗腺と一口にいってもアポクリン腺とエクリン腺があり、それぞれから出る汗の種類は異なります。

体臭を改善するためには、手や足の入浴をしてみたり、有酸素運動を行ったりして普段からじんわりと汗をかきましょう。

それから、普段から肉や卵などの動物性たんぱく質を摂取することが多い方は、大豆などの植物性たんぱく質も摂り入れましょう。

体臭でお悩みの方は、是非参考にしてみてください。

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