舌苔を取る食べ物と反対に増やす食べ物!それぞれをご紹介!

口臭 2018.09.08

舌苔(ぜったい)は口臭の原因になるといわれています。

人によって、舌苔ができやすかったりできにくい人がいますが、その違いは何があるのでしょうか。

ここでは、舌苔ができる原因を見ていくと共に、舌苔を取る食べ物と、反対に増やしてしまう食べ物について解説してきます。

舌苔ができる理由

舌苔は誰にでもあるものですが、できやすい人とそうでない人とに分かれます。

では、できやすい人とそうでない人との違いには何があるのでしょうか。

また、なぜ舌苔は嫌な臭いのもとになってしまうのか、その原因を簡単にご説明していきます。

まず、舌苔は何からできているのかというのを簡単にご説明すると、細菌と食べかすが固まってできた物です。

この細菌は、食べかすに含まれるタンパク質などをエサに繁殖します。

正常であれば、唾液の分泌により細菌や食べかすを洗い流してくれるため、それほど舌苔がつくことはありません。

しかし、現代人はストレスやバランスの悪い食生活などにより唾液の分泌量が減っている人が多くみられます。

いわゆる「ドライマウス」状態になっているのです。

唾液の分泌量が減ると口内が乾き、細菌や食べかすを十分に洗い流すことができなくなります。

そうなると、細菌が増殖して舌苔ができやすくなるのです。

また、舌苔ができている人は、口臭がきつい傾向にあります。

その理由としては、細菌がエサとなる食べかすを分解し、その物質がガス化し臭い物質を放ちます。

これが口臭の原因です。

もちろん、舌苔が多量についている人の方が臭いはきつくなります。

舌苔ができる理由と臭いの原因について、簡単にご説明しましたがお分かりになりましたか?

では続いて、舌苔を取る食べ物について見ていきましょう。

 

舌苔を取る食べ物はパイナップル!

口臭の原因にもなる舌苔ですが、実は舌苔を取る作用がある食べ物はたくさんあります。

舌苔を取る食べ物についていくつかご紹介していきます。

 

●パイナップル

パイナップルには、タンパク質を分解する「ブロメライン」という酵素がたくさん含まれています。

先ほどお伝えしたように、舌苔の原因となる細菌は食べかすに含まれているタンパク質などをエサに増殖しますから、この酵素がタンパク質を分解することで、細菌が繁殖しにくい環境になるのです。

パイナップルを食べたとき、舌がピリピリと感じたことありませんか?

これは、酵素の働きにより舌を覆っているタンパク質を分解しているために起こっているのです。

ただし、パイナップル含まれている酵素は熱を加えると壊れてしまいます。

そのため、缶詰やケーキなどを食べても効果はありません。

舌苔を取るためには、必ず熱を加えずに、そのまま生で食べるようにしてください。

また、舌苔を効率よく取るためにも食べるときの工夫があります。

それは、すぐに飲み込まず、舌の上で転がしながら食べるようにすることです。

パイナップル以外にも、リンゴやキウイ、パパイヤにもタンパク質を分解する酵素がたくさん含まれています。

食後に、これらのフルーツを食べるだけで、舌苔を防ぐ効果があります。

 

舌苔を取る食べ物ではちみつも効果あり!その理由とは

続いて、舌苔を取るために効果的な食べ物「はちみつ」をご紹介します。

 

●はちみつ

はちみつも、タンパク質を分解する酵素「プロテアーゼ」がたくさん含まれている食べ物です。

そのため、舌苔のタンパク質を除去する効果があり、口臭への効果があるといわれています。

さらに、はちみつに含まれる「グルコン酸」には殺菌作用があり、舌にいる細菌の増殖を防ぐ効果があります。

また、はちみつといっても、たくさんの種類があります。

大きく分けると、「純粋はちみつ」と「加工はちみつ」です。

ここで選んでいただきたいのは、純粋はちみつです。

純粋はちみつは、一切加工処理を行っていない100%天然のはちみつであることを意味しています。

一方、加工はちみつとは、水あめや砂糖などで甘みをつけた「加糖はちみつ」のことです。

加工はちみつは、舌苔に有効な物質が加工工程により破壊されていることもあり、本来の効果を得ることができません。

殺菌作用のあるグルコン酸がたくさん含まれているはちみつは、熱処理などの加工がされていない純粋はちみつです。

舌苔を取るためには、必ず「純粋はちみつ」を選ぶようにしましょう。

 

舌苔を取るためには唾液の分泌量を促す食べ物を食べる!

舌苔ができてしまう主な原因は、唾液の減少にあります。

唾液の分泌を増やすことができれば、舌苔を取る効果がより期待できるでしょう。

ここでは唾液の分泌を促す食べ物をご紹介していきます。

 

●梅干・レモン

梅干やレモンなどのすっぱい食べ物には、殺菌作用のある「クエン酸」が豊富に含まれています。

また、これらのすっぱい食べ物を食べると、自然に唾液が出てきますよね。

唾液は、口内の細菌や食べかすを洗い流す作用がありますから、舌苔を取るのにも効果があるのです。

 

●するめ・せんべい・ガム

よく噛むことにも唾液分泌を促す作用があります。

するめやせんべいなどの硬い食べ物は、咀嚼回数が自然と増えますから、唾液の分泌を促し口内の洗浄に役立ちます。

また、ガムを噛み続けることも唾液の分泌量が増えることに繋がります。

普段からよく噛むことを意識していると、自然に唾液分泌量が増え、舌苔ができにくい環境にすることができます。

 

舌苔がつきやすい食べ物って?

ここまで、舌苔を取る食べ物についてご紹介してきました。

反対にここでは、舌苔がつきやすくなる食べ物についてご紹介していきましょう。

 

●舌苔がつきやすくなる食べ物・飲み物

・牛乳やチーズなどの乳製品
・アルコール
・肉類
・コーヒー

何度もお話しているように、舌苔ができる原因は舌の汚れと細菌によるものです。

細菌はタンパク質などをエサとしますから、タンパク質を多く含む乳製品や肉類などを口に含むと細菌が増殖しやすくなります。

また、アルコールやコーヒーは利尿作用が強く口内乾燥を起こすことがあり、これも細菌増殖の原因となってしまいます。

しかし、舌苔の原因は食べ物だけが関係しているわけではありません。

舌苔ができる理由はさまざまあり、体調やストレスなどによってできやすくなったり、できにくくなったりすることもあります。

ただ、舌苔がもともとできている人は、このような食べ物を食べるとさらに舌苔を増加させる原因になります。

舌苔で悩んでいる方は、これらの食品をあまり摂らないように意識してみましょう。

もし食べるような機会があった際は、上記でご紹介した舌苔が取れやすくなる食べ物も併せて食べるとよいでしょう。

 

舌苔は絶対擦らないこと!

最後に、舌苔ケアの注意点についてお伝えします。

間違ったケアをしていると、さらに舌苔を増殖されてしまう恐れもあります。

しっかりと、覚えていきましょう。

一般的に、舌苔を取るために使用するのは、「舌ブラシ」だと思います。

舌ブラシはドラッグストアや通販サイトなどでも、いろいろな種類が販売されています。

しかし、舌ブラシで舌をゴシゴシと擦るように舌苔を取ると、舌の乳頭という部分が傷つき、炎症を起こすことがあります。

舌の細胞が炎症を起こすと、これが細菌のエサとなって化膿してしまい、さらに細菌の増殖を招く恐れがあるのです。

また、舌ブラシを過剰に行った人の中には、味覚障害を引き起こした例もあり、一歩間違えると危険な行為であることが分かります。

もし舌苔が気になるのでしたら、上記でご紹介した食べ物で取る方法がおすすめです。

また、舌苔は唾液の分泌量が正常になれば、擦らなくても自然に落ちるものです。

つまり舌苔がつかないようにするための根本的な解決策は、唾液の分泌量を増やすことにあります。

唾液の分泌を促す食べ物を意識して摂取して、唾液の量を増やすことが舌苔を作らない最もよい策といえるでしょう。

 

舌苔は食べ物で取ることができる

口臭の原因になってしまう舌苔を落とすため、舌ブラシでゴシゴシと擦っていませんか?

この方法ですと、舌を傷つける恐れがあり、さらに舌苔が増殖する可能性もあります。

舌苔を取るためには、タンパク質分解作用のある食べ物、また唾液の分泌量を促す食べ物を食べることをおすすめします。

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