舌苔ができる原因は胃腸にあった!改善する方法はあるの?

口臭 2018.09.07

ふと自分の舌を見たときに、「白くなっている」と思ったことありませんか?

この時に舌に付着しているものを「舌苔(ぜったい)」といいます。

舌苔は、口臭のもとになることでも有名ですね。

舌苔が発生する原因はさまざまなものがあるのですが、実は胃腸が関係している場合があります。

そこでこの記事では、舌苔の原因について解明します。

そもそも舌苔の正体ってなに?

舌の上には白や黄色、ときには黒い苔状のものが付着することがあります。

この付着物を舌苔(ぜったい)といいます。

舌苔の正体は、舌表面の隙間に溜まった汚れや細菌のかたまりです。

人の舌には、細かい突起がたくさんありますが、この隙間に食べかすや汚れが溜まると細菌の住処となります。

通常であれば、舌の表面はピンク色をしていますが、疲れたり新陳代謝が下がっていると舌苔ができることがあります。

また、舌苔のつき方は人によってさまざまで、舌の一部分についたり、全体的につく人、奥部分につく人といったように異なります。

さらに、高齢になるほど唾液の分泌が少なくなりますので、舌苔がつきやすい傾向にあります。

このように舌苔は、口内の乾燥や疲労などが原因で付着することがあるのです。

また、舌苔が付着するその他の原因として、胃腸が不調であると舌苔ができることがあります。

次項では、胃腸の不調による舌苔の付着についてご説明していきます。

 

舌苔ができるのは胃腸が弱っていることが原因?

舌苔ができる原因の中で多いのが、口内環境が不潔、口呼吸による乾燥、唾液分泌の減少、といった要素です。

このような場合は、口内環境を清潔に保ち、唾液分泌を促してあげることで改善する可能性は高いでしょう。

しかし、中には胃腸が原因で舌苔ができることがあります。

胃腸が原因で舌苔ができている場合、胃腸が弱っている可能性があります。

もし、上で挙げた原因に当てはまらない場合には、胃腸が弱っていると思ってよいかもしれません。

それほど、胃腸と舌は大きく関係しているのです。

日本人は胃腸の病気が多い傾向にあり、その理由としては過剰な塩分摂取、またストレスがあります。

もし胃腸が弱ると、全身の免疫機能が低下してしまうことが多いです。

免疫機能は、体を守る上で重要な機能なのですが、この機能が下がると口内を清潔に保つ唾液の分泌量をが減ってしまうため、舌苔ができやすくなるのです。

 

舌苔と胃腸は大きく関係していた!胃腸の病気にはどんなものがある?

先ほどお伝えしたように、胃腸と舌には大きな関係があることが分かりました。

では、胃腸が原因で舌苔ができてしまうとき、どのような病気が潜んでいる可能性があるのでしょうか。

以下に考えられる例を挙げていきます。

 

・胃痛
・胃潰瘍
・胃炎
・胃がん
・胃のポリープ
・十二指腸炎
・過敏性症候群
・腸炎

 

以上、胃腸の調子が悪い時には、これらの病気である疑いがあります。

付け加えて、現代社会に生きる人たちの多くが抱えているストレスも、胃腸を悪くさせる原因であります。

人はストレスを抱えると、自律神経が乱れてしまい、正常に働くなくなることがあります。

自律神経が乱れると、胃酸が過剰に分泌されることもあり、胃がむかむかする、胸焼け、胃痛などの症状を引き起こす原因となります。

さらに、自律神経の乱れは、唾液の分泌にも影響を与えるといわれています。

唾液は口内を清潔に保つ上で重要な役割をしているものですから、唾液が少なくなれば細菌や汚れのかたまりである、舌苔ができやすくなるのです。

余談ですが、お医者さんに診てもらうと、舌で病気の判断をする場合がありますが、これは舌が内臓とつながっているため、舌の色や形、厚さなどの変化で病状が分かるためです。

 

胃腸が原因で舌苔ができたときの対処法は??

胃腸が原因で舌苔ができてしまった場合には、胃腸が弱っている可能性があるため、胃腸をいたわって身体の内側から改善する必要があります。

そのためには、どのような対処法があるのでしょうか。

 

・医者を受診する

まず専門医の診察を受け、処方薬と正しいアドバイスをして貰いましょう。

 

・規則正しい食生活

胃腸を改善するためには、やはり規則正しい食生活が大切です。

胃腸が悪い人は、生活習慣が乱れている人が多いです。

食べすぎや飲みすぎは胃腸に負担をかけ、それに加えて塩分を過剰摂取しやすくなります。

また、唐辛子やハバネロなどの辛い香辛料や揚げものなどは、胃の粘膜を刺激して傷つけやすい成分として知られています。

これらを好んで食べている人は、胃炎や胃潰瘍になりやすいといわれていますので、避けるようにしてください。

なるべく食事は、消化のよいものを選び、よく噛んで食べましょう。

噛むことで唾液分泌が促進され、口内環境を整えてくれます。

 

・タバコを控える

喫煙も胃腸が悪くなる原因です。

タバコに含まれている成分で有名なのが、タールとニコチンですが、ニコチンは唾液の分泌量を低下させるといわれています。

また、タールとニコチンは口臭を悪化させるともいわれています。

ですから、できるだけタバコは控え、可能であれば禁煙生活を目標としてみましょう。

 

胃腸が原因で舌苔ができたときの対処法は??

引き続き、弱った胃腸を改善して、舌苔を減らすための方法をご紹介します。

 

・ストレスを溜めない生活

前にもお話したように、ストレスは唾液分泌の低下の原因となります。

ストレスを溜めないためにも、適度な運動や趣味を取り入れるとよいでしょう。

特に、運動をすることで、ストレス解消や胃腸疾患の改善、唾液分泌の増加などが期待できます。

どれも、舌苔改善に効果のあるものばかりですので、率先して行いたいですね。

 

・乳酸菌を摂る

乳酸菌には、口臭のもととなる菌を抑制し清潔に保つ作用があるといわれています。

乳酸菌が多く含まれる食品としては、

・ヨーグルト
・納豆
・味噌
・フルーツ
・チーズ

などがあります。

舌苔が気になる人は、これらの乳酸菌が含まれている食品を意識して摂取してみましょう。

 

・こまめな水分補給

舌苔ができるのは、口内が乾燥していることで発生しますから、こまめに水分補給することも大切です。

水分といっても、コーヒーやアルコールなどは、利尿作用がありますから余計に口が乾くことがありますので、注意してください。

 

舌苔は無理に取らない!重要なのは唾液を増やすこと

舌苔ができてしまう原因は、加齢や口内環境、乾燥や胃腸などさまざまですが、これらに共通していえることがあります。

それは、唾液の分泌量が低下している、ということです。

唾液は、口の中の細菌を洗い流し、清潔に保つ作用があります。

そのため、唾液の分泌量が低下すると、口内に細菌が繁殖し舌苔ができやすくなります。

舌苔ができると口臭の原因にもなるため、「舌苔ができる度に、舌ブラシで取り除いている」という方もいると思います。

しかし一時的には舌磨きで舌苔を取り除くことができるかもしれませんが、根本的な原因を解消しない限りすぐにまた繰り返します。

また、慢性的に舌苔をブラシで磨いていると、舌にある突起物『糸状乳頭』を傷つけ、かえって舌苔ができやすくなることもあります。

正常に唾液が分泌されている方であれば、舌苔は自然と取れていきますから、やはり重要なのは、唾液の分泌量を増やしてあげることだといえるでしょう。

唾液分泌を増やすための方法は、これまでの項でご説明したとおりです。

特に胃腸が原因で舌苔ができている方は、ストレスが大きな要因となっている可能性があります。

ストレスを溜めないためにも、運動や趣味で生き抜きをして、うまく解消していきましょう。

 

舌苔を防ぐためには唾液がカギ

舌苔ができる原因はさまざまありますが、共通していえることは唾液の分泌量を増やすことです。

胃腸が悪く舌苔ができている方は、ストレスにより唾液の分泌が減っている可能性があります。

ストレスを溜めないためにも、運動などを適度に取り入れ、舌苔ができない口内環境を保ちましょう。

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