赤ちゃんの歯磨き粉は?うがい不要の歯磨きがおすすめ

口臭 2019.11.09
赤ちゃんの乳歯も徐々に生えていき、そろそろ歯磨き粉を使った歯磨きをしたいと思うお母さんもいることでしょう。 しかし、うがいがまだできないうちに歯磨き粉を使うのは心配ですし、かといって歯が生え揃っていく中、何もつけずに歯磨きをするのも親としては不安です。 そこでおすすめしたいのは、うがい不要の歯磨き粉です。 この記事では、うがいができない子どもに向けた、うがい不要の歯磨き粉についてお話ししていきます。

歯磨きを始める過程をおさらい!生え始めは歯磨き粉は不要

赤ちゃんの歯が次第に生えていくにつれ、お母さんは赤ちゃんの歯磨きについて考えることも多くなるはずです。

歯磨き粉はいつから使えば良いのか、どんな歯磨き粉を使うべきなのかなど、初めての育児では分からないことばかりです。

うがい不要の歯磨き粉について見ていく前に、まずは歯磨きを始めるまでの過程・タイミングについておさらいしていきましょう。

そもそも、赤ちゃんの乳歯は生後6か月頃から生え始め、3歳になるまでに奥歯まで生え揃います。

下の前歯から上の前歯という順に生え始めますが、ガーゼや口拭きシートを使って口内の清拭をするだけで十分でしょう。

この時点では「歯磨き」というよりも、口内を触られることに慣れさせるための準備期間と言え、歯磨き粉は必要ありません。

つまり、歯磨きは生後6か月頃、歯が生え始めたタイミングで始めますが、あくまでも「歯磨きを習慣づけるための練習」と捉えるべきでしょう。

また、ガーゼから赤ちゃん用歯ブラシに移行するタイミングは、奥歯が生え始める12~18か月を目安にすると良いでしょう。

歯磨き粉はいつからスタート?目安はうがい

では、歯磨き粉はいつから使い始めれば良いのでしょうか。

結論から言うと、一般的には2~3歳頃とされていますが、厳密にはうがいができるようになってからです。

と言うのは、離乳食を卒業すると糖分が多いお菓子やジュースなど様々な食べ物を口にするようになり、虫歯リスクが上がると言われています。

また、歯磨き粉を吐き出す行為や、ぶくぶくうがいができるようになるのもこの時期です。

子どもによって個人差はありますが、ぶくぶくうがいは3歳で約50%、4歳で約75%の子ができるようになるとされています。

うがいができないうちに早まって歯磨き粉を使ってしまえば、誤飲したりむせてしまう可能性があります。

したがって、まずはぶくぶくうがいの練習を始め、できるようになったら歯磨き粉を使った歯磨きにステップアップするのが望ましいでしょう。

とは言え、うがいがうまくできない子やイヤイヤ期の子も当然いるでしょうし、少し早いうちから歯磨き粉を使いたい方もいることでしょう。

そこでおすすめされるのが、うがい不要の歯磨き粉です。

うがいができない子どもにおすすめ!うがい不要の歯磨き粉

うがい不要の歯磨き粉は、多くの方がイメージしている普通の歯磨き粉とは大きく違います。

まず、歯磨き粉というよりも、形状は透明のジェルタイプで、歯の汚れや磨き残しの有無を確認しやすくなっています。

大人用歯磨き粉と大きく違う点は、研磨剤や発泡剤が配合されていないことです。

研磨剤には、歯の表面に付着した着色汚れをしっかり落とすパワーがあるだけに、赤ちゃんのやわらかい乳歯にはダメージが大きすぎます。

また、発泡剤が入っていると、口内で泡立つことで誤飲しやすくなるうえに、洗い流すためにうがいをしなければなりません。

このような理由から、うがい不要の歯磨き粉には研磨剤も発泡剤も含まれていないのが特徴です。

上記の特徴は子ども用歯磨き粉にも同じことが言えますが、うがい不要歯磨き粉はより赤ちゃん向けに考慮されて作られているため、安心感が高いです。

うがい不要歯磨き粉にフッ素は配合されている?

うがい不要の歯磨き粉なら、赤ちゃんに使えることが分かりましたが、フッ素配合についても気になる方は多いでしょう。

まず、うがい不要の歯磨き粉には、フッ素配合のものとフッ素無配合のものの2種類があります。

そもそもフッ素とは、歯質を強化し、虫歯菌がつくりだす酸を抑制する虫歯予防効果があり、流通している一般的な歯磨き粉のほとんどに配合されています。

赤ちゃん用のフッ素配合のものは、当然赤ちゃんに考慮したフッ素濃度になっているため、使用方法を守っている限りは過剰に心配する必要はありません。

具体的なフッ素濃度は、100~500ppmのものから選ぶことができます。

ppmとはフッ素濃度を表す単位で、うがいができない4歳以下の子どもは、飲み込みを考慮して500ppm、6歳以上は1000ppmのフッ素濃度が推奨されています。

しかし、それでもフッ素に対して不安がある方は、フッ素無配合のタイプを選ぶと良いでしょう。

うがい不要歯磨き粉はフレイバーも魅力的!赤ちゃんが嫌がらない歯磨きを

赤ちゃん用のうがい不要歯磨き粉には、もう一つ大きな特徴があります。

それは、子ども用歯磨き粉と同様に、フレイバーの種類が豊富という点です。

大人用歯磨き粉の場合、爽快感のあるミント味が一般的ですが、口内や味覚が敏感な赤ちゃんには刺激が強すぎます。

一方、赤ちゃん用には人気のいちご味やりんご味、ぶどう味などがあり、赤ちゃんが嫌がることなく、スムーズに歯磨きをすることができます。

赤ちゃんが嫌がりがちな歯磨きも、豊富なフレイバーで楽しい時間になるはずです。

ただし、赤ちゃんにもそれぞれ味の好みがあるので、反応を見ながらお気に入りの味を見つけてあげましょう。

また、歯磨きに飽きないように、フレイバーをローテーションして使ってみるのもおすすめです。

赤ちゃんが嫌がらない歯磨きのコツ!歯磨きは一緒に楽しく

これまでに、うがい不要の歯磨き粉について詳しくお話ししてきました。

成分にしてもフッ素にしても、うがいのできない赤ちゃんに向けて考慮されている点は大変頼もしい口腔ケアアイテムと言えます。

では最後に、赤ちゃんが歯磨きを嫌がらないためのコツについてお話ししていきます。

まず、赤ちゃんは口の中を触られるのに慣れていないため、いきなり歯磨きをしようとしても口内の不快感を嫌がります。

そのため、歯の生え始めはガーゼなどで徐々に慣らしていき、奥歯が生えてきたときに赤ちゃん用歯ブラシに切り替えていきます。

特に大事なのは、楽しい雰囲気でスキンシップをすることです。

口周りをつんつん触ったり、揉みほぐしたり、楽しくスキンシップをしながら歯磨きに慣れさせていきます。

赤ちゃんにとって「歯磨き=楽しい」という印象付けは、歯磨きの入りとしてはとても重要です。

また、歯ブラシを使って歯磨きをする際は、「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」に気を付ける必要があります。

上唇小帯とは、上唇と上前歯の歯茎をつなぐスジで、歯ブラシが当たると赤ちゃんは痛がります。

赤ちゃんの歯はまだ小さく、歯ブラシが上唇小帯に当たりやすいため、上唇小帯を指で軽く押さえながら歯磨きをすると良いでしょう。

以上の点に注意し、親子で一緒に楽しめるような歯磨き時間をつくっていきましょう。

不安があれば小児歯科で相談しよう

うがい不要の歯磨き粉といっても、フッ素配合・無配合など、ものによっても成分が変わってきます。

どれを選べば良いか悩んでいる方は方は、小児歯科でアドバイスを受けるのが確実で安心でしょう。

また、小児歯科では、その赤ちゃんに合ったおすすめの歯磨き粉を提案してくれるため、ぜひ相談してみることをおすすめします。

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