汗をかいたら臭い服!原因と対策を知って夏を乗り切ろう!

2019.06.30

天気予報で気温を確認してみると、30℃を連日越えてくるような日本の夏。

近所のコンビニなどに少し歩くだけでも、じんわりと汗をいっぱいかきますよね。

化粧崩れや汗ジミなど、気になる点はたくさんありますが、一番気をつけたいのが汗をかいた後の服に臭いです。

ここでは、その原因と対策についてご紹介しますので、臭い服とはオサラバして快適な夏を過ごしてみてください。

汗をかく腺は2種類ある!臭いのはどっち?

まずは知っているようで知らない、汗についてからご説明します。

皆さんは汗をかくと聞くと、どんなシーンを思い浮かべるでしょうか。

暑い時、お風呂に入った時、走ったりスポーツをした時、緊張した時、辛い料理を食べた時など、様々な場面があるはずです。

汗は皮膚に点在する、汗腺という器官から出てきます。

実はこの汗腺には、2種類ある事をご存じでしょうか。

エクリン腺とアポクリン腺の2種類に分けられ、これらは汗の性質が違うのです。

エクリン腺は、体が温度調節をする為に汗を出す汗腺です。

私たちが普段かいている汗は、このエクリン腺からの汗なのです。

変わってアポクリン腺の方は、いわゆるフェロモンの役割をする為、体臭の原因となる汗を出す汗腺となります。

エクリン腺が体の全身に分布されているのに対し、アポクリン腺は主に脇の下に位置しています。

本来、汗は無色で無臭なものですが、私たちが汗をかいて服が臭いと感じるのは、このアポクリン腺による汗が原因である事が多いです。

俗に言うワキガ臭は、アポクリン腺の分泌液のニオイと言われています。

汗が臭いのはなぜ?その原因を知ろう!

先ほど、汗は本来なら無臭だとお伝えしました。

ではなぜ私たちは汗=臭いと感じるのでしょうか。

その原因は、細菌です。

汗が皮脂と混じり合う際、細菌によって分解されます。

この時、ニオイの元となる物質が発生します。

エクリン腺から出る汗も、アポクリン腺から出る汗も、細菌が作り出す物質のニオイなのです。

このニオイを臭いと感じるのです。

そんな汗の中でも、理想とされる汗もあります。

汗は体にとって大事な役割を果たしますから、臭くて嫌な汗だけではなく、良い汗もあるのです。

学生時代の体育の授業で、水のような透明のサラサラな汗をかいた記憶はありませんか?

このようなほぼ純粋な水に近い汗はニオイの成分が少なく、臭くありません。

蒸発しにくいベトベトした汗はニオイの素を多く含んでいますから、そのような悪い汗ではなく、良い汗をかく事で服につくニオイも軽減されます。

汗の種類を知って服が汗臭くなるのを防ぐ

汗腺と汗のニオイの原因についてご説明しましたが、汗自体にも種類があります。

大きく分けて3種類の発汗がありますので、どの汗腺からの汗かを知っておき、服を汗臭いニオイから防ぐ為に役立ててみてください。

まずは、温熱性発汗からご説明しましょう。

これは一番イメージのしやすい温度調節の汗です。

皆さんが「暑い」と感じた時にかく汗は、体温が上昇したのを下げる為にかいているのです。

これが温熱性発汗です。

温熱性発汗はエクリン腺から出る汗なので、ニオイの素となる成分は少ないです。

次に、精神性発汗があります。

ドキドキした時や緊張した時にも汗をかきますよね。

特に手のひらや脇にかく事が多いこの汗が、精神性発汗と呼ばれるものです。

ストレスを感じた時にもかく汗です。

精神性発汗はエクリン腺から出る汗とアポクリン腺から出る汗の両方がありますので、臭い原因になる恐れがあります。

最後は、味覚性発汗です。

よくテレビで激辛料理を食べている有名人が、汗でビショビショになっているシーンを目にしますよね。

これは刺激物を食べる事で反射的にかく汗なので、持続的にかく汗ではありません。

その為、汗臭くなる可能性は低いです。

じっとりした汗よりサラサラした汗だと、服についてしまっても汗臭くなる恐れが少ないと言えますね。

服に汗のニオイがつかないようにする為には?

では、服に汗のニオイをつけないようにする為には、どうすればいいのでしょうか。

汗をかかないようにすればいいと思うかもしれませんが、これは大きな間違いなのです。

もちろん、汗かきの人の方が大量に汗をかき、その分ニオイ成分を作り出す機会は多いでしょう。

しかし汗をかかないと、余計に汗臭いニオイが強まってしまう恐れもあるのです。

汗をかき難いと、どんどん汗腺が弱まっていってしまいます。

汗腺の働きが弱まると、吸収すべきミネラルが汗として体外へ出ます。

そのミネラルが細菌に分解されると、汗のニオイはより濃く、強くなってしまうのです。

服が汗臭くならない為に私たちが出来る事は、普段から汗をかいておく事なのです。

なるべくサラサラの良い汗をかけるように、食生活や生活習慣も見直し、汗をかいたら早めに拭き取る事を心がけましょう。

汗をかきやすくする為に、日頃から水分補給を多めにする事も大事です。

これらの心がけで、服が汗臭くなるのを未然に防ぎましょう。

服に汗臭いニオイがついてしまった場合の対処法

汗のニオイを軽減する事ももちろん大切ですが、それでも服に汗臭いニオイがついてしまった場合は、どうすればいいでしょうか。

ついてしまった後ですから、頑張って洗濯でニオイを落とそうとするでしょう。

しかし、なかなか汗臭いニオイは取れませんよね。

洗濯で落とし難い汗のニオイは、皮脂の汚れやタンパク質からの汚れが蓄積されているのです。

そのような場合には、つけおき洗いがオススメです。

つけおきで皮脂やタンパク質の汚れをしっかりと落としておき、柔軟剤を使用して洗濯しましょう。

柔軟剤は「自分の好きな香りだから」という理由だけで選んでしまいがちですが、消臭効果のある柔軟剤を選ぶようにしましょう。

そうする事で、洗濯後にまた服を着用した際、新たな汗臭の付着を防いでくれます。

服のニオイ対策グッズを活用しよう!

汗臭いと感じないように汗自体を改善する事も、ついてしまったニオイを洗濯で解消する事も、とても有効的であると言えます。

それでも改善されるまでに時間がかかってしまったり、まだまだ物足りないと思う方は、ニオイ対策グッズを活用しましょう。

スーパーやドラッグストアでは、汗臭の対策グッズや消臭グッズが豊富に売られています。

代表的な商品と言えば、消臭スプレーですね。

小型で携帯しやすいタイプも多くありますから、外出先でも便利です。

スプレータイプではなく脇に直接塗り込むタイプもあります。

このタイプは消臭に特化したものや、汗をかき難くするものもありますね。

直接塗る方がより効果的で注目度が高く、夏場になると店頭の目立つ所に並んでいるので、自分に合う商品を探してみてください。

他にも服に汗が浸透しないように服の内側に貼るパッドや、汗拭きシートも様々なラインナップがありますので、使いやすいものを選んでみてください。

体質的な問題を抱えている方には、汗のニオイを内側から改善するサプリメントなども視野に入れてみてもいいかもしれません。

予防と対策のダブルパンチで汗臭い服と言わせない!

プールにお祭り、バーベキューや花火など、夏は楽しいイベントがたくさんあります。

いっぱい楽しんで、いっぱい汗をかいて「私の服、汗臭いかも…」と気にしていては、せっかくの夏も楽しめません。

こちらで紹介した汗臭の予防と対策を実践し、防臭と消臭の両面から汗のニオイを撃退しましょう。

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