歯磨き時、子供は唾液を飲み込む!飲んでも大丈夫?
歯磨き粉 2019.04.08歯磨き開始でうがいの練習開始!
乳歯が始めて1本生えてきた頃は、まだ歯ブラシの必要はないでしょう。
乳歯が生え始めた頃の歯肉は柔らかいので歯ブラシが当たると痛んで、子供は嫌がります。
歯磨きが痛いことだと認識すると、嫌いになってしまいます。
歯磨きはこれから毎日の習慣にしていくものですので、なるべく嫌がらずにさせてほしいものです。
乳歯の生え始めは歯ブラシではなく、ガーゼなど柔らかい布で拭く程度にしましょう。
お母さんの人差し指に柔らかい布を巻きつけて、歯をなぞるように優しく拭いてあげましょう。
初めての歯磨きはそれくらいで十分です。
嫌がらずにお口を開けて歯を触らせてくれることを、自然に習慣づける事が目的です。
1歳を過ぎ、離乳食を完了する頃が歯ブラシで歯磨き、うがいの練習開始の目安です。
その頃には乳歯の生えている本数も増えてくるので、歯ブラシも必要になってきます。
また、子供本人が歯ブラシを持つことも出てくるでしょう。
そのときはほとんどお歯ブラシをお口に入れて遊んでるだけで、唾液も飲み込むと思います。
お父さんお母さんがする仕上げ歯磨きが始まると、唾液や歯磨き粉を飲み込んで欲しくないので、歯磨きを始める頃にはうがいの練習を始めましょう。
ブクブクうがいとガラガラうがい
大人は当たり前のように出来るうがいですが、うがいのできない子供に1から教えるのはなかなか大変です。
うがいにはブクブクうがいとガラガラうがいの2種類あり、まずはブクブクうがいから練習始めましょう。
ブクブクうがいは、コップを使って水を飲めるようになれば練習開始です。
水を口に含んで吐き出します。
まずはお母さんがお手本を見せてあげましょう。
いつもは飲み込んでいる水を吐き出して良いのだから、子供はきっと面白がって練習してくれるでしょう。
練習し始めは、飲み込むこともあるかもしれません。
飲み込んでもいいお水で練習してください。
ブクブクうがいは口の中を清潔にすることが目的です。
また、歯磨きの後にするうがいも、このブクブクうがいです。
ガラガラうがいは子供にはさらに難しいうがいになります。
目的は口の中の洗浄と喉の洗浄です。
出来るようになればウイルスを洗い流すことにもなりますので、焦らずゆっくり練習するのがいいでしょう。
うがいの練習はお風呂でするのがおすすめです。
できた時は大袈裟なくらい褒めてあげましょう。
歯磨きの時に子供が飲み込む唾液の中には?
子供の食後の唾液の中には虫歯を予防する成分が含まれています。
お口の中を洗い流したり、抗菌作用や再石灰化作用など、唾液だけでも自然にお口の中をきれいにしようという作用があります。
しかし、ある程度の年齢になってくると、食べる物の種類も量も増えてきて自然にきれいにしてくれる唾液の自浄作用だけでは追いつかなくなってきます。
そこで、歯磨きが必要になるのです。
歯磨きを始めるまでにうがいができるようになっておくのが理想ですが、子供にとって口に入れたものを飲み込まずに吐き出すのは簡単なようで難しい。
1歳半ごろになって、もし、うがいができなかったとしても歯磨きを始める方がいいでしょう。
お父さんお母さんがする仕上げ磨き中も唾液を飲み込む事もあると思います。
飲み込むことが気になるようでしたら、歯磨き粉を使うのを控えましょう。
うがいができるようになってから、歯磨き粉を使えばいいのです。
うがいができなければ、お茶やお水を最後に飲ませて終わるのでも良いでしょう。
子供の歯磨き時、歯磨き粉も飲み込む!大丈夫?
歯磨き粉も前項でお伝えしたようにうがいができるようになってから使い始めるのが理想です。
歯磨き粉にはフッ素が配合されていたり歯を強くしてくれる成分が入っているものもあるので、歯が生えてくると使いたいものの1つです。
しかし、そのフッ素でさえも、人によっては「身体に害があるので必要ない!」と考える人もありますし、使う量を守れば取り入れる方がいいと考える人もいます。
子供用の歯磨き粉は、間違って子供が飲み込むことがあっても、体に害がない量で成分が配合されています。
ただ、子供には、特にうがいのできない子供には不必要な成分が入っているものもあります。
逆に子供に安心な天然成分だけで作られている歯磨き粉もあります。
大切な子供の口に、そして体に入るものなので、なるべく安心、安全なものを使いたいですよね。
子供の状況に合わせて、歯磨き粉の中身もしっかり確認して選ぶようにしてください。
飲み込む子供に気をつけたい歯磨き粉の成分!
歯磨き粉には、虫歯予防に効果があるとされる成分のフッ素が配合されるなど、さまざまな薬用成分、添加物が入っています。
その中で、子供が使用するのに気になる添加物は
研磨剤‐汚れを磨き落とす
消毒剤‐殺菌する
洗浄剤‐泡立ちを良くする
などです。
これらの成分もほんの一部です。
まだ柔らかい乳歯の表面を小さな粒子で削って、たくさんの泡で、殺菌しながら磨かなければならないのでしょうか。
考え方は人それぞれだと思います。
しかし、どの添加物もまだまだ小さく、まして、飲み込む事が多い子供に必要なのかどうか、与える大人は見極めなければなりません。
また、歯ブラシにつける歯磨き粉の量も気をつけましょう。
歯ブラシの毛先にほんの少しで十分です。
歯ブラシの毛、全体にべったりつける必要はありません。
子供にはいい香りがしたり甘かったりするので、たくさん欲しがることもあると思いますが、決して子供に歯磨き粉をそのまま渡してはいけません。
あくまでも食べ物ではありませんので、必ず管理は大人がするようにしましょう。
間違って飲み込んでしまった時の対処法!
一般に市販されている歯磨き粉は、少量間違って飲み込むことがあっても、身体に害がないように作られています。
子供が少量飲み込んでしまって気になる場合は、コップ1、2杯の水を飲ませてください。
もし、嘔吐などの症状がでるようなら、すぐに病院で診てもらいましょう。
「子供がチューブ1本歯磨き粉を飲んでしまった!」
万が一、そんなことが起こってしまうと、歯磨き粉の中に配合されているフッ素の影響で、気分が悪くなり、嘔吐する急性中毒を引き起こしてしまうかもしれません。
その場合は早急に病院で診てもらいましょう。
状況を説明できるように、必ず飲んでしまった歯磨き粉も持って行ってください。
「歯磨き粉を自分で歯ブラシに付けたい!」
「歯磨き粉は自分で持っておきたい!」
子供は何でも自分でしたがります。
時期によっては、なかなか言う事を聞いてくれない時もあるでしょう。
しかし、子供の健康に影響することです。
取り返しのつかない事態にならないように、歯磨き粉の保管場所は子供の手の届かない場所、必ず保護者が管理するようにお願いします。
やっぱり歯磨きは大切!
歯磨きの時、子供が唾液を飲み込んでしまったり、歯磨き粉を付けているのに遊んでしまいます。
見ている方は気になってしまいますが、うがいができない時は
・最後にお水や白湯を飲ませて終わる
・うがいができるようになるまで、歯磨き粉は使わない
・多少の誤飲なら害のない歯磨き粉を選ぶ
方法はいろいろあります。
大切なのは子供が毎日歯磨きをする事です。
お母さんのストレスにならない方法で、歯磨きが子供の楽しい習慣になるように頑張っていきましょう。