虫歯を予防するためにフッ素配合歯磨き粉はなぜおすすめ?

歯磨き粉 2020.05.27
いつのまにかできてしまう虫歯は、毎日の歯磨きで予防することもできます。 そのためには正しい方法で歯を磨くことも大切ですが、歯磨き時に使用する歯磨き粉もポイントです。 歯磨き粉には種類がありますので、虫歯予防に効果的な歯磨き粉を選びましょう。 今回は虫歯予防におすすめの「フッ素配合歯磨き粉」についてお話ししていきます。

虫歯予防のために歯磨き粉選びは大切?

毎日歯を磨いている人はほとんどかと思います。

朝と夜の2回行う人が多いと聞きますが、中には朝・昼・夜の3回行う人もいることでしょう。

歯磨きでは当然、歯ブラシと歯磨きが必須アイテムですが、ここで使用する歯磨き粉はどのような基準で選んでいますか。

歯磨き粉にはいくつか種類があり、さまざまな口腔内トラブルにあった歯磨き粉も市販されています。

気になる口臭の改善に効果が期待できる歯磨き粉もあれば、歯周トラブルに効果的な歯磨き粉もあります。

もちろん、虫歯予防に効果的な歯磨き粉もあるので、目的にあった歯磨き粉を選ぶことが大切です。

おそらく多くの人が虫歯予防のために、毎日歯磨きを行うことと思いますので、虫歯予防にあった歯磨き粉を選びましょう。

虫歯予防におすすめなのは「フッ素配合歯磨き粉」ですが、これについてお話をする前に、そもそも虫歯はどのようにしてできるのかを知っておきましょう。

そもそも虫歯はどのようにしてできる?

口の中で虫歯がどのようにできてしまうのかを、ここでお話ししていきましょう。

口の中にはたくさんの種類の細菌が存在します。

その細菌の中には「ミュータンス菌」などの細菌もあり、これらが虫歯の原因菌といわれるものです。

虫歯の原因菌は、口の中に残っている食べかすの糖質をエネルギー源として、酸を生成します。

生成された酸は、歯の表面のエナメル質などを溶かす働きがあります。

ここで溶かされてしまった歯が「虫歯」ですから、虫歯を予防するには酸が生成されないようにすることが大切です。

ちなみにこの虫歯の原因菌は、プラーク(歯垢)の中にいます。

プラークとは歯についている黄白色のかたまりのことをいい、粘着性があるので、うがいなどで歯から取り除くことが難しいといわれています。

そのため、毎日の歯磨きでプラークをきちんと取り除くことが、虫歯予防には重要です。

ブラッシング方法を正しく行うことも大切ですが、歯磨き粉選びも重要です。

前の項で虫歯予防にはフッ素配合歯磨き粉がおすすめとお伝えしましたが、なぜこの歯磨き粉がおすすめなのでしょうか。

その理由を次の項でお話ししていきます。

フッ素配合歯磨き粉はなぜおすすめ?

虫歯予防のために歯磨きを行うのであれば、選ぶ歯磨き粉はフッ素配合歯磨き粉がおすすめです。

その理由は、このフッ素の働きが関わっています。

では、どのような働きがフッ素にあるのでしょうか。

フッ素には大きく3つの働きが挙げられます。

〈再石灰化を促す〉

酸が生成されると、歯のカルシウムやリンなどの成分も溶かします。

これを「脱灰(だっかい)」といい、溶かして歯に穴をあけてしまうと、その歯は虫歯となってしまいます。

脱灰は食事のたびに行われるものですが、このとき「再石灰化(さいせっかいか)」も行われれば、脱灰が行われても虫歯につながりにくくすることができます。

再石灰化とは、酸を中和することで、溶けてしまったカルシウムやリンなどを元の状態に戻すことをいいます。

フッ素はこの再石灰化を促す働きもあるので、歯磨きによってフッ素を口の中に取り入れることができれば、虫歯予防につなげることができるというわけです。

フッ素配合歯磨き粉を使うことで歯が強くなる!

引き続き、フッ素の働きについてお話ししていきます。

〈酸の生成を抑える〉

虫歯の原因菌の働きは、前述したように、酸を生成することです。

しかしフッ素には、虫歯の原因菌の働きを弱める作用があります。

そのため、フッ素配合歯磨き粉を使用することで、酸の生成を抑えることにつながるのです。

〈歯質を強化する〉

フッ素は、歯の表面を酸に溶けにくい性質へと修復する働きもあります。

特に、子供の乳歯や生えたての歯はやわらかいので、フッ素配合の歯磨き粉を使って、歯質を強くしてあげると良いでしょう。

以上3つの働きがフッ素にはありますので、毎日の歯磨きで使用し、虫歯になりにくい歯を維持しましょう。

では次の項で、おすすめのフッ素配合の歯磨き粉のご紹介をしていきます。

おすすめのフッ素配合歯磨き粉をご紹介!

虫歯予防にフッ素配合歯磨き粉をおすすめする理由は、フッ素の働きが関係していることはおわかりいただけたかと思います。

ここではおすすめのフッ素配合歯磨き粉のご紹介をしていきます。

【ライオン歯科材:チェックアップ スタンダード】

低刺激・低香料・低研磨という特徴のある歯磨き粉で、歯のエナメル質にとことん良い歯磨き粉といわれています。

1450ppmという高濃度フッ素でありながら、カチオン化セルロースの力により、フッ素を歯の表面に引きつけやすくしてくれるので、毎日の歯磨きでより虫歯予防効果を高めてくれますよ。

こちらは歯科専売品ではありますが、リーズナブルな価格で購入しやすいことから、人気のある歯磨き粉です。

【ピジョン:ジェル状歯みがき ぷちキッズ】

1歳6か月からの乳歯のためにつくられた歯磨き粉で、子供にあったフッ素濃度とキシリトールが配合されています。

デリケートな子供の口腔内や歯にもやさしく、そして安全に使うことができるので、虫歯予防そして歯質の強化にも効果が期待できますよ。

子供の歯も健康に保ちたい場合は、ぜひこちらの歯磨き粉を使ってみてください。

すすぎは1回がおすすめ?フッ素を口の中に長く残すポイント!

おすすめのフッ素配合歯磨き粉をご紹介したところで、ここではフッ素を口の中に長く残すためのポイントをお伝えしていきます。

歯磨きした後にフッ素が口の中に残っていると、より虫歯予防の効果が高まります。

それは長く残っているほど良いので、ここでフッ素を長く残すポイントをお伝えしていきましょう。

▼すすぎは1回がおすすめ

歯磨き後は口をすすぐことと思います。

おそらく多くの人は2、3回口をすすいでいるでしょうが、フッ素を長く残すことを意識するなら、すすぎは1回がおすすめです。

その1回のすすぎも、5~15ml程度の少量の水で、5秒程度ブクブクさせて吐き出すようにすると良いでしょう。

すすいだときにフッ素も水と一緒に流してしまわぬよう、この方法ですすいでみてください。

▼歯磨き後1~2時間は飲食しない

フッ素の効果を長く持続させたいのであれば、歯磨きした後は飲食は控えたほうが良いです。

最低でも1時間、できれば2時間くらいは控えたほうが、より効果が期待できますよ。

▼就寝前は特にフッ素配合歯磨き粉を使用する

眠っている間は唾液の分泌が少なくなるので、唾液による自浄作用が低下してしまいます。

自浄作用が低下すると、細菌が繁殖しやすい環境になってしまうので、それだけ虫歯へのリスクが高まります。

そのため、就寝前は特にフッ素配合歯磨き粉で歯磨きすることが大切です。

フッ素配合歯磨き粉で丁寧に歯を磨き、虫歯の原因菌の活動を抑えられるようにしましょう。

フッ素配合歯磨き粉で虫歯を予防しよう!

虫歯は毎日の歯磨きで予防することが可能で、正しいブラッシング方法で磨くことも大切ですが、歯磨き粉選びも重要です。

虫歯予防のためには、フッ素が配合された歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

長くフッ素を口の中に残すことでより虫歯予防の効果も高まるので、すすぎは少量の水で1回にとどめ、就寝前は丁寧にフッ素配合歯磨き粉で磨くようにしましょう。

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