50代からの歯磨きは歯周ケアが大切!歯磨き粉でおすすめは?

歯磨き粉 2020.05.25
40代までは虫歯予防として歯磨きをしていても、50代からは歯周ケアが重視されるターニングポイントです。 そんな歯磨きの目的が「虫歯予防」から「歯周トラブル予防」に変わるとき、歯磨きに対する意識向上はもちろん、使っている歯磨き粉も改めて見直す必要があります。 そこでこの記事では、歯茎の健康が気になりがちな50代におすすめの歯磨き粉を詳しくご紹介していきます。 歯周トラブルの原因などについても見ていくので、これを機に理解を深めていきましょう。

50代からは歯茎の健康を意識した歯磨き

50代からの歯磨きは、これまでの「虫歯予防」としての歯磨きではなく、歯茎の健康を意識した口腔ケアに意識を変えていかなければなりません。

と言うのも、厚生労働省が実施する調査によると、日本においては実に成人全体の約70%、特に50代以降の約80%が歯周トラブルを持っていることが分かっています。

しかしながら、50代になっても歯茎の健康に他人事である方も多く、虫歯治療で受診したきっかけで自身の深刻な歯周トラブルが発覚することもあります。

歯周トラブルは、虫歯以上に歯を失うリスクが高いため、50代からの歯磨きはこれまでの意識を変えて取り組んでいくべきでしょう。

歯磨きのやり方はもちろんですが、特に歯磨き粉の選び方は、虫歯予防から歯肉の健康をサポートする「歯周ケア特化型」に変えていくことがおすすめされます。

歯周トラブルはどのように起きる?原因と症状の進行

そもそも、歯肉の健康が細菌によってどのように害されていくのかご存知でしょうか。

いわゆる歯周(歯の周り)のトラブルとは、歯茎や骨などの組織が細菌によって破壊されていくもので、歯そのものが溶ける虫歯に対し、歯を支える屋台骨が溶けていきます。

原因は虫歯と同様に、主に放置された「プラーク(歯垢)」によって発症します。

プラークとは、食べカスをエサに形成された細菌の塊で、同時に虫歯菌のねぐらでもあります。

このぬるぬるとしたプラークは歯茎に入り込み、細菌が増殖することで歯周辺の組織を侵していきます。

はじめは歯肉の腫れや出血といった軽い症状が見られますが、進行すると歯周組織が溶けることで歯周ポケットが形成されます。

症状がさらに悪化すると、歯周組織の大半が破壊され、最悪歯が抜け落ちてしまいます。

このような歯周トラブルは、虫歯予防と同様に、基本的に歯磨きによる歯垢除去(プラークコントロール)で予防を行いますが、それに加えて、歯茎の状態が配慮された歯磨き粉の併用がおすすめされます。

特に、加齢に伴って歯茎の状態は悪くなる傾向にありますから、50代からの歯磨き粉は一度見直すことが大切でしょう。

50代から押さえたい歯磨き粉選びのポイント

では、歯茎の健康に悩む50代からは、どのような歯磨き粉がおすすめなのでしょうか。

それについてご紹介する前に、まずは歯磨き粉の選び方をしっかり押さえておきましょう。

まず、基本的な選び方としては、何よりも「歯周ケアに特化していること」を優先して選んでいきます。

具体的なチェックポイントは以下の通りです。

●殺菌・抗菌成分の配合

歯周トラブルの原因菌に有効な成分としては、「IPMP(イソプロピルメチルフェノール)」や「CPC(塩化セチルビリジニウム)」、「塩酸クロルヘキシジン」が挙げられます。

これらは殺菌・抗菌作用に優れ、細菌の増殖を抑制することが望めます。

●抗炎症成分の配合

「β-グリチルレチレン酸」や「グリチルレチン酸二カリウム」「トラネキサム酸」などの成分は、歯茎の炎症を和らげる作用があります。

また、カモミール(カミツレ)などのハーブは抗炎症作用があることから、歯周ケアの歯磨き粉に使用されています。

●研磨剤無配合、低研磨

研磨剤は、歯に付着したステイン汚れを削り落とす効果がありますが、一方でデリケートな歯茎には負担になることもあり、おすすめしません。

そのため、歯周状態が気になる場合は、研磨剤無配合か、あるいは低研磨の歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

●歯磨き粉の形状

一般的な歯磨き粉は発泡剤が入ったペースト状ですが、より口内への浸透性が高く留まりやすいジェル状を選ぶことがおすすめです。

以上のポイントを優先して踏まえ、自分の口腔状態に合った歯磨き粉選びをしていきましょう。

50代におすすめの歯磨き粉!コンクールのリペリオで歯茎を改善

ここからは、歯周状態に悩む50代におすすめの歯磨き粉をご紹介していきましょう。

まず一つ目にご紹介するのは、コンクールの「リペリオ」です。

コンクール(Concool)とは、ウェルテック株式会社による歯科学的にアプローチした口腔ケアブランドで、歯科業界においてシェアNo.1を誇ります。

数ある商品の中でも、このリペリオは歯茎下がりや炎症などの歯周トラブルに特化した歯磨き粉です。

まず特徴としては、薬用成分として塩化ナトリウムが配合され、歯周組織である歯茎の引き締め効果が期待できます。

そして何よりも注目したい最大の特徴は、「OIM加水分解コンキオリン」という歯肉活性化成分が配合されている点です。

この成分は、歯茎内の細胞を活性化させることで歯茎に弾力を与え、歯周状態を改善に導く効果が期待されています。

日本歯科人間ドッグ学会誌によれば、臨床試験による回復データも得られていることから、積極的に歯磨きに使用したい成分と言えるでしょう。

また、発泡剤無配合ですが、刺激の少ないマイルドな塩ミント味なので、歯磨き後はさっぱりした爽快感が味わえます。

なお、内容量は80g、参考価格は1,320円(税込み)です。

歯科専売品ですが、ネット販売でも入手することができます。

50代の歯周ケアパートナーにいかがでしょうか。

歯茎が気になり始める50代におすすめ!CMでお馴染みの「アセス」

次に、50代の歯周ケアにおすすめする歯磨き粉は、佐藤製薬の「アセス」です。

TVのCMで目にすることも多く、すでにご存知の方もいることでしょう。

アセスの歯磨き粉は、歯周トラブルの諸症状に対する効果が臨床データからも証明されている「医薬品」です。

まず特徴としては、カモミール(カミツレ)、ラタニア、ミルラの3種の天然ハーブが配合されていることです。

これらの植物性生薬であるハーブは、抗炎症をはじめ、止血、口臭防止、抗菌活性に優れ、歯周トラブルが気になり始めた50代におすすめです。

また、研磨剤無配合なので、デリケートな歯茎を傷付ける心配もなく、やさしくケアをするにはぴったりの歯磨き粉でしょう。

なお、アセスはミント味ですが、低刺激なフレーバーを好む場合は、ライトなミント味の「アセスL(エル)」が使いやすいでしょう。

なお、内容量は60g、120g、160gから選ぶことができます。

市販品で入手しやすい点は、継続して使いたい方には嬉しいですね。

歯茎にじっくり浸透するおすすめの歯磨き粉!システマSP-Tジェル

50代の歯周ケアには、「システマSP-Tジェル」の歯磨き粉もおすすめです。

こちらは口腔ケアアイテムではお馴染みのライオン歯科材株式会社の商品で、歯周トラブルに特化した研磨剤無配合のジェルタイプです。

まず特徴としては、配合される以下の4つの薬用成分によって歯周トラブルの改善を促します。

①酢酸トコフェロール(ビタミンE):歯肉防御

②トラネキサム酸:抗炎症、出血抑制

③β-グリチルレチン:抗炎症

④IPMP(イソプロピルメチルフェノール):殺菌・抗菌

さらに、虫歯予防に有効なフッ素(フッ化ナトリウム)が1450ppmという高濃度で配合されているため、歯周トラブルだけでなく、虫歯予防にも期待できるでしょう。

また、形状が高い粘性を持つジェルなので、薬用成分が歯肉や歯周ポケットの隅々まで浸透し、口内に長く留まります。

歯を磨いたあとは、歯茎をじっくりマッサージして成分を浸透させましょう。

なお、参考価格は1,650円(税込み)です。

気になる方は、ぜひチェックしてみると良いでしょう。

歯磨き粉はあくまでサポート

これまでに、50代の歯周ケアにおすすめの歯磨き粉をご紹介してきましたが、あくまで歯磨き粉は歯周状態の改善を手助けするアイテムです。

そのため、まずは自分の歯磨きのやり方を見直し、歯医者で定期的な検査を受けることも忘れてはいけません。

歯磨きがしっかりできれば、歯磨き粉の効果も実感できるはずでしょう。

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