ポロポロと垢が!垢の落とし方とは?この方法で体臭予防も!

皮脂 2019.08.06

体を強く洗っていると、たまにポロポロと白いカスのような塊が取れてきて、面白くなってきて沢山擦ってしまい、後から赤くヒリヒリして後悔。

こんな経験、ありませんか?

なぜ不要と思われる垢なのに、擦り過ぎると体が赤く炎症が起きたような状態になるのでしょう。

それは角質まで削ってしまっているからかもしれません。

では、角質と垢の違いとはなんでしょうか。

角質は削りすぎるとよくないのでしょうか。

今回はそんな体の「垢」の落とし方について、様々な疑問にお答えしていきます。

そもそも体の垢って何?角質との違いって?

そもそも体の垢とはなにを指すのでしょう。

人の肌には大きく分けて「真皮」と呼ばれる最下層部分、その上に「表皮」と呼ばれる部分があります。

表皮は内側から、基底面・有棘層・顆粒層・角質層になり、ミルフィーユのように重なっており、基底層で作られた細胞が分裂し一番上の層である角質層まで押し上げられていきます。

そして、皮膚表面のホコリ・汗・その他皮脂分泌物などが混じって自然に剥がれ落ちていくものを「垢」と呼びます。

角質とは、さきほどお話しした通り、皮膚の一番上にある組織です。

この角質には外的刺激から身を守るという大切な役割がありますので、無理に落とし方など考えなくてもいい部分なのです。

垢とは、いらなくなった古い角質であり、角質そのものは必要な肌の組織部分ということになります。

綺麗な肌や体のキーワードは「正常なターンオーバー」から

角質についてもう少し詳しく掘り下げていきましょう。

さきほど、真皮・表皮について説明し、そしていらなくなった体の角質が「垢」の正体であるとご説明しました。

人の肌には「ターンオーバ-」という自然な角質細胞の生まれ変わりのリズムがあり、そのサイクルは28日周期と言われています。

このターンオーバーのリズムが正常ですと、角質は一定の厚さをキープでき、いわゆる「綺麗ないいお肌」となるわけです。

しかし、加齢・ストレス・過度なスキンケアなどによる間違った刺激、紫外線など様々な要因によりこのターンオーバーの正常サイクルが崩れることがあります。

そして角質が過剰に剥がれ、未熟な細胞が肌表面にでてきてしまい、結果として角質のごわつき・乾燥・体臭トラブルになることも。

やみくもにただゴシゴシと垢を取ればいいのではなく、「適切な垢の落とし方」というものがあるのです。

意外!ただ体を擦ればいいだけじゃなかった!体の汚れの落とし方とは

垢がいくら不要になった角質とはいえ、ただやみくもに強く体を擦るだけでは適切な垢の落とし方とは言えません。

たしかに体臭は汗や皮脂分泌物によってばい菌が繁殖し起こるものとはいえ、体を洗いすぎることはよくないことです。

それはなぜなのでしょうか。

実は「洗いすぎることにより、身体の反応で更に脂が分泌される」ということが起こるからなのです。

また、古い角質、すなわち垢の下には新しい角質が存在します。

垢と新たな角質には隙間がありますがその隙間はたった0.0001mm程度であり、いかに繊細なケアが必要か想像できることでしょう。

では、どのように身体を洗うのが正しい角質ケアの方法なのでしょうか。

その方法を具体的にお話ししていきます。

適切な体の垢の落とし方は優しく洗うが鉄則

①硬めのタオルでごしごし洗う落とし方はNG

さきほどお伝えしたとおり、垢の下には繊細な新しい角質があります。

その新しい角質は非常にデリケートな部分であるので、硬めのタオルでゴシゴシ擦るのはNGです。

おすすめは絹素材や、トウモロコシのデンプン成分などを用いた合成ポリエステル素材タオルなど優しい素材のタオルか、手で洗うこと。

「そんなもので汚れが落ちるの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、デリケートな肌は、タオルのような機械的なもので汚れを落とすというよりは「たっぷりの泡で優しく擦り、泡で汚れを落とす」というイメージです。

特に乾燥肌の方はより繊細な肌質をされているので石けんをよく泡立てて洗うようにしましょう。

最近では各社から泡が出るタイプのボディウォッシュも販売されており、泡立て作業が面倒な方はそういったタイプのものを上手く使われるといいでしょう。

②熱めのシャワーではなくぬるめ(38℃くらい)シャワーを使い、まずは予備洗いを

熱いシャワーはそれだけで気分爽快、皮脂汚れもよく落ちる、そういったイメージがありますがこちらも実はNGです。

何度もお伝えしている通り、熱いシャワーは本来必要な皮脂まで取ってしまう恐れがあります。

本来、身体のいらない汚れや垢を落とすのにはぬるま湯程度で充分です。

そして、石けんなどで洗う前に必ず予備洗いをすることにより、実は半分以上の身体の汚れは落ちるのです。

予備洗いの手間を惜しまず、30秒~1分ほど身体全体を丁寧に予備洗いしましょう。

③身体を洗う順番は上から下

足から洗うのはNGです。

足が一番汚れているから、一番泡立ちのいいうちに足から洗う、という方もいらっしゃるでしょう。

しかし、足には水虫など常在菌が多く存在しており、感染症の観点からあまりおすすめ出来ません。

また、基本的には体の上部から下部にいくほど皮脂分泌は少ないとされています。

こういった理由からも体は上から洗っていきましょう。

垢すりって本当にいいの?敏感肌の場合は?

今までは、普段から出来るケアについてご紹介いたしました。

次に、特別なケアとして「垢すり」も有効です。

ですがこちらもやり過ぎるとかえって、体の皮膚の正常ターンオーバーを崩しかねません。

そこで、垢すりでの垢の落とし方をご紹介していきます。

まずは垢すりの頻度からです。

普通肌や脂性肌の方は2週間前後に1度を目安にしてください。

乾燥肌や敏感肌の場合は肌のターンオーバーサイクルに合わせ1ヶ月に1度程度がいいでしょう。

手順として、まずは湯船に10~15分程度じっくりと浸かっていきます。

そして体が充分温まれば垢すり開始。

最近ではドラッグストアだけでなく100均にも垢すり用ミトンや垢すり石けんが売られているようですので、上手く使っていきましょう。

そして垢すりミトンを両手にはめて、石けんを少しだけつけます。

最初に擦る箇所はまずは皮膚が厚いところ(足や腕)が無難でしょう。

擦るときの手の動きは一定方向で優しく撫でるように、が基本です。

肘やひざ、おしり、かかとなど、角質が溜まりやすいところは丸く円を描くよう擦ります。

1つの部位につき数回程度擦るだけにとどめておき、気になるからといって何度も擦るのは止めましょう。

ビキニライン・背中なども垢が溜まりやすい箇所です。

こちらも忘れずに擦っておくと体臭予防になります。

顔や首などは皮膚の弱い部分です。

ここは非常に丁寧に擦るかもしくは、触らない方が無難でしょう。

垢は落とし方だけではない!丁寧な保湿ケアも必要

そして、垢すりが終わったら、丁寧にぬるま湯シャワーで洗い流し、再びお湯に浸かります。

そして丁寧に水分を拭き取ったら、次は保湿ケアに入ります。

体の垢を落とした後は、特に肌が繊細にデリケートになっていて敏感に傾きがちです。

垢の落とし方だけではなく、体の保湿ケアが丈夫で綺麗な肌を作る要になります。

保湿ケアにはセラミド配合の商品がおすすめです。

セラミドとは元々人の肌に存在している油分で、さきほどお話しした角質層の、層と層の間に、「細胞間脂質」という油分が存在しており、これが肌の水分蒸発を防ぐ大切な役割を果たしているのです。

この水分の蒸発を防ぎ、バリアとなってくれる「セラミド」が必要になってきます。

セラミドは保湿力がとても強く水分を抱え込んでくれる役割があります。

よく美容成分にうたわれている「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」ですが、実は分子量が大きく皮膚の内部にまで浸透しないことがわかっています。

その点、セラミドは表皮の一番上の層・角質層に元々ある成分になります。

セラミドは安全かつ、優れた保湿力を持っているという訳です。

必要な角質まで取らないで適切な角質ケアを!

今回は垢の基本的な知識について、適切な垢の落とし方など垢に関する情報をお伝えいたしました。

垢を放置すると体臭に影響しかねません。

ただやみくもに擦ればいいのではなく、その逆で優しく丁寧に扱うことが角質を守り健康な素肌を作っていくのです。

また、保湿の重要性もお伝えいたしました。

今回お話ししたことをご参考に、それぞれに最適なケアが見つかるといいですね。

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