前歯の部分矯正と全体矯正の値段はいくら?検証してみた!

歯科矯正 2019.08.05

笑顔の時に見える前歯の歯並びは気になるところですよね。

満面の笑みを浮かべた時には綺麗な歯を見せたいものです。

この記事では、歯列矯正の種類や方法、部分矯正、全体矯正の値段についてそれぞれ詳しくご説明します。

前歯だけなどの部分矯正の値段はいくら?

上の前歯だけや八重歯など、部分的に歯並びを治したいだけであれば、お値段は15万円~40万円程度で期間は1年前後です。

ただ、部分矯正は見た目を改善するだけですので、噛み合わせが合わないままの可能性もあります。

また、部分矯正だけで治せる範囲は少なく、以前よりは改善はするものの、いまいち満足のいく歯並びにならなかったり、歯や顎の症状によってはそもそも全体矯正でないと治せないという場合もあります。

というのも、前歯が気になるから前歯だけを動かせば良いという訳ではなく、前歯の入るスペースや他の歯とのバランスを考えると、両隣の歯や全体の歯を動かさなければならないからです。

その為、全体矯正をお勧めされる場合が多いです。

●八重歯の基礎知識

一般的な八重歯と言えば、前に飛び出している犬歯のが真っ先に思い当たるのではないでしょうか。

もちろん、それも八重歯ですが、正確には犬歯に限らず生えている位置に異常の認められる歯が八重歯と言われています。

その為、前歯や奥歯でも生えている位置に異常が認められれば、八重歯ということになります。

八重歯矯正法にはどういったものがあるのか

八重歯矯正法には前歯と同じように、ブラケット矯正や部分矯正で改善できる場合があります。

その中の部分矯正法を3種類ご説明します。

●スライス

数本の歯の両端を削ることによって、歯のスペースを確保する矯正法です。

●顎の拡大

顎を拡大することによって、歯のスペースを確保する矯正法です。

●抜歯

抜歯することによって、歯のスペースを確保する矯正法です。

この抜歯矯正法にはデメリットがあり、親知らずや虫歯、八重歯の発生によって不必要な歯なら良いかもしれませんが、健康な歯を抜く場合はよく検討する必要があります。

例えば、奥歯を抜くとなると、噛む力の30%~40%が失われると言われており、胃が食べ物を消化する時に負担がかかる可能性があります。

また、この抜歯という行為をすることによって、抜いた部分が大きく腫れあがったり、痛みを伴う可能性もあります。

抜歯は一回やってしまうと取り返しがつきませんので、歯科医と十分に相談して納得したうえで検討しましょう。

部分矯正は全体矯正よりも値段が低く、期間も短いです。

次の章からは全体矯正についてご説明していきます。

前歯だけでなく全体矯正したい場合の値段はいくら?

全体矯正の値段は50万円~80万円程度で、期間は1年~3年程度です。

前歯だけなどの部分矯正の約2倍程度の値段となっております。

「そんなに値段が大きくなって期間も長いなら、部分矯正だけで良い。」と、思われるかもしれませんが、人生において長期的に見れば、全体矯正の方が良い場合が多いです。

まず、前歯の歯並びは部分矯正に比べて綺麗に仕上がる可能性が高いです。

部分矯正では限られた歯しか動かせないのに対して、全体矯正は全ての歯を動かせるので全体のバランスが良くなりやすいです。

また、噛み合わせを改善することもできます。

見た目だけ良くすれば噛み合わせは二の次と考える方もいるかもしれませんが、実は噛み合わせが悪いと、歯並びが再び悪くなる可能性があります。

その理由は、噛み合わせが悪いとストレスが溜まって無意識に歯ぎしりをしてしまう可能性があるためです。

歯ぎしりは噛み合わせや歯並びが変わる原因であり、歯や顎に強い力が加わり続けると歯に亀裂が生じたり、顎関節症を引き起こす可能性があります。

もし、部分矯正か全体矯正かで悩んでいる場合は、歯の健康から生じる体の影響も考慮して全体矯正をお勧めします。

歯の矯正法

一口に矯正法と言っても前歯だけの部分矯正やブラケット矯正など、種類が多く存在しますので、ご紹介します。

●ブラケット矯正

歯にブラケットを装着してワイヤーで引っ張り、徐々に歯並びを矯正する方法です。

その中でもメタルブラケットは比較的、値段を抑えることができます。

ただ、白色の歯に対して銀色のメタルブラケットを装着するので目立ちやすいです。

それが気になる方はセラミックブラケットを装着する方法もあります。

セラミックはメタルに比べて強度は劣りますが、白色なので目立ちにくいです。

それでも気になるという方は、歯の裏側にブラケットを装着するリンガルブラケットという方法があります。

それぞれの具体的な値段は歯医者さんによって異なりますが、とある病院の治療費を調べましたので、参考程度にご覧ください。

メタルブラケットは648,000円~。

セラミックブラケットは698,000円~。

リンガルブラケットは1,180,000円~。

これに加えて、初心・相談料で約1,000円、検査・診断料で約42,000円となっております。

これらの金額は全体矯正を想定しております。

部分矯正なら、これらの金額の約半額といったところです。

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは、ペースト状のレジンをすきっ歯などに盛り付ける方法です。

小さな虫歯の治療跡や歯の隙間、一部が欠けた歯をきれいにしたい時に効果的な方法です。

歯を矯正するわけではないので、基本的に1日で治療が終わります。

このダイレクトボンディングについて詳しくご説明します。

●虫歯の治療跡をきれいに見せる

銀歯などの詰め物を外し、歯の色を再現したペースト状のレジンを詰め込むことによって、治療跡を目立ちにくくすることができます。

●着色歯の改善

歯の着色した部分にペースト状のレジンを塗り重ねることによって、きれいに見せることができます。

●歯の隙間を詰める

ペースト状のレジンを歯に塗り重ねて歯を大きくすることによって、歯の隙間を詰めます。

ダイレクトボンディングの値段は、クリニックよって前後しますが1万円~となっております。

前歯だけでも決して安くはない歯列矯正に比べて、ダイレクトボンディングは比較的安く感じるかもしれませんね。

前歯の矯正だけでも値段プランはしっかり考えましょう

この記事をここまで読んだ方の中には、前歯だけを矯正したいだけだったのに随分と大げさな話になってしまったと思われているかもしれませんが、歯は一生付き合っていく事になる体の一部ですので、丁寧に考える必要があります。

歯列矯正にかかる金額や時間は決して少なくはありませんが、一回歯列矯正をしてしまえば歯並びを気にしなくても済む人生が手に入ります。

そう考えると、歯並びは早めに改善するに越したことはありませんよね。

その中でも一番の問題は値段についてかと思います。

全体矯正となると値段は約70万円は必要になりますので、お手軽にできるとは言えません。

どうしても、そんなにお金を用意できないという方は、笑顔の時に見える前歯だけの矯正にするという手段もあります。

あなたの口腔内状況や予算に合わせて、無理のないプランを立てましょう。

高額な歯列矯正は慎重に!

誰でも一度は前歯の矯正を考えた経験があるかと思います。

というのも、最初から矯正なしで完璧な歯並びの方はなかなかいません。

その為、歯並びが多少悪くても、そこまで神経質になる必要はありません。

値段も高額ですので、あなたに合った治療法を周りの人と相談しながらゆっくり検討していくようにしましょう。

一度、歯医者さんに出向いて歯科医と相談してみるのも一つの手段ですよ。

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