汗をかいたら脇に黄ばみが?!その原因や防ぎ方と洗濯の方法

2019.06.18

「服を着たものの、脇の下をよく見てみたら黄ばんでいた」という方もいるかもしれませんが、どういう理由で衣類に黄色いシミがあらわれるのでしょう。

今回の記事では、黄ばみの原因を3つお話ししていきます。

それと一緒に、気になる汗の臭いや黄ばみを予防するための食生活の改善についてや、黄ばんでしまった衣服の洗濯の方法も併せてお伝えします。

脇の下の黄ばみの原因は何?アポクリン腺から出る汗の「リポフスチン」とは

最初に、脇の下に当たる部分が黄ばみを起こしてしまう原因を見ていきましょう。

その原因は大きく分けて4つあり、その1つは汗腺から出る色素にあります。

汗腺というのは汗が出る器官のことで、エクリン腺とアポクリン腺の2つあり、よく知られている体温調整をするための全身の汗腺は、エクリン腺になります。

一方、アポクリン腺は、脇をはじめ乳輪・へその周囲など、ごく限られたところに存在しています。

アポクリン腺の役割は、エクリン腺のような体温調整などではなく、水分と一緒にアンモニアや糖質・タンパク質などの体臭となる汗を出すことだといわれています。

アポクリン腺から生成された臭いは、動物でいうところのフェロモンの役割を果たしているといわれています。

また、アポクリン腺からは体臭となる汗以外に「リポフスチン」という色素成分も出ていて、この色素成分が衣服を黄ばませてしまう原因といわれているのです。

しかも、ワキガなどの強い体臭である場合は、リポフスチンは多く含まれていることが多いとされており、衣服が黄ばみやすいといいます。

汗腺の活動が鈍ると汗の色が濃くなる?!

先ほどは、脇などに多くあるアポクリン腺から生成される「リポフスチン」という黄ばみの元となる成分についてお話ししました。

しかし、アポクリン腺からだけではなく、体温調整の役割を果たしているエクリン腺からも黄ばみの元となるものが出ることもあるのです。

エクリン腺は通常であれば、さらさらとした臭いのない汗をかくのが一般的です。

水分が体温によって蒸発し、汗が乾いたあともべたつきなどは特にありません。

しかし、運動不足や発汗する機会がなかなかなく、食生活の乱れ・睡眠不足・冷房の効いた部屋にいることが多くなると、エクリン腺の活動が鈍くなりやすくなるといいます。

そうなると、汗をかいたときに気になる臭いを放つようになったり、本来でれば、蒸発したあとはさらっとしているはずが、ベタベタするようになったりしてしまいます。

また他にも、エクリン腺の機能が低下してしまうことで、エクリン腺から汗と一緒に多くの鉄が含まれるようになることもあります。

そのエクリン腺から出た鉄の成分によって、汗の色が濃くなり、衣服が黄ばんでしまうのです。

脇の下にシュッとする制汗剤が黄ばみの原因になるかも!

これまで、衣類が黄ばんでしまう原因として考えられるものは汗腺と関係していましたが、制汗剤の使用も、黄ばみを起こしてしまう可能性として考えられます。

しかし、それは一体どういうことなのでしょうか。

汗をかいたときは、脇の下や体に制汗剤を使うと清涼感が感じられたり、いい香りで嫌な臭いをカバーすることができたりするので使用されている方も多いかもしれません。

しかし、自分の体質と制汗剤には相性というものがあり、相性があっていないと、汗と制汗剤の成分が化学反応を起こしてしまうといいます。

そうなってしまうと、衣服が黄ばんでしまうことになるのです。

「これまれで服が黄ばんでしまうようなことは無かったのに、急に黄ばみだした」というのであれば、制汗剤と自分の汗の相性が合っていない可能性もあります。

その場合は、制汗剤の使用を一度辞めてみるのも1つの方法といえます。

それによって、もしも「黄ばみが気にならなくなった」というのであれば、制汗剤が原因だったということが明らかになります。

黄ばみや臭いの成分「リポフスチン」の生成を抑えるには?

衣服の黄ばみの原因になるものは汗腺が関係していたり、制汗剤と自分の汗との相性があったり、さまざまものがありました。

ここからは、汗腺から出る汗により黄ばんでしまうことに対し、どんな対策をすることができるのかを考えていきましょう。

最初に、脇などに多くあるアポクリン腺から出るとされるリポフスチンですが、リポフスチンが過度に生成されないようにするには、脂質の摂取を見直す必要があります。

揚げ物などの脂っぽい食事を控え、良質といわれる脂質をとるようにするなど食生活の改善をしましょう。

良質だといわれる脂質で、スーパーなどで手軽に購入できるものとしては、オリーブオイルがお勧めです。

オリーブオイルは「オレイン酸」という成分が含まれていますが、オレイン酸は酸化しにくい性質を持つため体臭を予防するのに最適だとされています。

他に、リノレン酸も体内組織のなかで酸化しにくい性質を持つエゴマ油・アマニ油なども、良質な脂質なのでバランスの取れた食事メニューと一緒に取り入れていきたいですね。

また、それ以外にも、アルコール・カフェインなどの摂取を控えてみるのも、黄ばみや臭いを防ぐために有効といえます。

脇や体をこまめに拭こう!そのときは汗拭きシートがお勧め

食生活の改善の他にも、こまめに汗を拭き取ることも、汗の臭いの予防や黄ばみの防止になるといえます。

汗を拭き取るのにはタオルを使うこともできますが、お勧めしたいのは、汗拭きシートを使用することです。

タオルなどで体や脇にかいた汗を拭くとなると、使用したタオルについた菌が繁殖します。

そのタオルを繰り返し使用してしまえば、菌を体にこすりつけているのに近い状態になると考えられます。

それを防ぐためにも、使ったら捨てることができる汗拭きシートなどをを使用する方がよいでしょう。

しかもそれだけでなく、汗拭きシートの製品によっては、殺菌効果が期待できるような成分が含まれていることもあります。

こまめに汗を拭き取って体が汗クサくなるのを予防し、お気に入りの衣服が黄ばんでしまうのを防ぎましょう。

黄ばんでしまった衣類を綺麗にしよう!洗濯の方法

汗によって衣服の脇の下に当たる部分に黄ばみが見られれば、その衣服を着るのにも気が引けてしまうかもしれません。

最後に、服の黄ばみを落とす方法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

【用意するもの】

・台所用の食器洗い洗剤
・酸素系漂白剤
・使わなくなった歯ブラシ
・洗面器

【やり方】

①台所用食器洗い洗剤を歯ブラシにつけ、衣類の黄ばみのある部分をこする。

②洗面器に40度位のお湯を入れて、そこに酸素系漂白剤を入れ、泡立つまでよくかき混ぜる。

分量は酸素系漂白剤によっても、洗濯機の水量でも変わるので、商品ラベルにしたがってください。

肌の弱い方は手袋の着用をお勧めします。

③洗面器のなかに、歯ブラシでこすった衣類を入れて、30分程度浸け置きする。

④洗濯機のなかに浸け置きした衣類を入れて、水のみで回す。

黄ばみをすっきりと落とすことができれば、気持ちよくお気に入りの服を着ることができますね。

衣類の黄ばみの元となるものを改善しよう!

衣類が黄ばんでしまう原因として、汗腺から出る成分や制汗剤の使用などがありました。

食生活が乱れている場合は、衣類が黄ばんでしまいやすくなる上に、体にもよくありません。

できることから改善して、黄ばみをはじめ、汗の嫌な臭いなども改善していきましょう。

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