乾燥肌や体臭が気になる!体は泡で撫でる洗い方に変えよう!
皮脂 2019.06.05体を洗うときのアイテムが乾燥肌を招いているかも!
普段、体を洗う際はどのようなものを使って洗っていますか。
体を洗う際に使われることが多いアイテムは、ナイロン製のタオルやボディーブラシなどですね。
または、肌への刺激を考え、柔らかな素材のタオルなどをお使いの方もいることでしょう。
しかし、乾燥肌や体臭が気になるのであればそういったアイテムは使用せず、手のひらを使って洗うことをお勧めします。
肌はとても繊細なため、ナイロン製のタオルなど肌へ刺激となるアイテムを使用すると、肌に必要である大切な皮脂までも取り除いてしまう恐れがあります。
大切な皮脂が取り除かれてしまえば、肌は「乾燥しないように」と、もっと皮脂を分泌するようになります。
体臭は、肌にいる常在菌と皮脂が混ざり合って生じるものなので、皮脂が増えれば増えるほど、強い体臭になると考えられます。
体臭を発生させないためには、肌に不要である皮脂のみを取り除くことがポイントです。
そのためには、洗い方も強くこすって洗うのではなく、手で優しく撫でるように行うことが大切です。
泡で優しく撫でる洗い方が体臭や乾燥肌に効果的?
先ほど、体臭や乾燥肌を防ぐには、手のひらで洗うとよいとお伝えしました。
しかし、手のひらで洗うといっても、ボディーソープや石鹸を肌に馴染ませるようにして洗うのではありません。
その方法で行ってしまうと、肌の表面の汚れは落とせますが、細かな毛穴の奥の汚れには届きにくいです。
きちんとボディーソープや石鹸を泡立て、泡を使って洗浄を行う必要があるのです。
例えば、洗顔をする際「きちんと手のひらで泡立て、泡で包み込むようにして行いましょう」といいますよね。
体を洗う際も、洗顔と同じように泡で包み込むようにする洗い方で行うと、肌を傷付けず、ソフトに隅々まで洗いあげることができます。
毛穴などの細かいところまで洗うことができれば、余分な皮脂や汚れを除去できるので、体臭の予防や改善が期待できるでしょう。
しかし実際、泡を使って全身を洗うとなると、泡立てるのに時間や手間が掛かりますね。
その場合は、「泡立てネット」の使用をお勧めします。
泡立てネットにボディーソープなどの洗浄剤と少量のお湯を付け、揉みこむだけでたっぷりの泡を作ることができます。
こういったものを活用してみるのもよいでしょう。
それから、背中など手の届きにくいところは、柔らかいフェイスタオルに泡を付けて洗うとよいでしょう。
ボディーソープよりも石鹸がいい?洗い方だけでなく使う洗浄剤も見直そう!
「体臭や乾燥肌が気になる」という方は、洗い方の改善と同時に、使用する洗浄剤も見直してみてはいかがでしょうか。
市場には数えきれない程の種類のボディーソープが販売されています。
ボディーソープの製品によっては、体の汚れをしっかり落とすために「界面活性剤」が使用されていることもあります。
界面活性剤とは汚れを落とす能力がかなり高いものであり、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。
そうなれば肌は乾燥しやすくなり、乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌され、それが体臭へと繋がります。
そのため、ボディーソープを選ぶ際は、界面活性剤が多く配合されているものは避けるべきといえます。
そこで、洗浄剤に石鹸をセレクトしてみてはいかがでしょうか。
石鹸の性質はアルカリ性であり、皮脂は酸性を示します。
石鹸を使うことで互いが作用し合い、中和され、程よい洗浄力で洗いあげることができます。
石鹸によっては消臭に効果を発揮してくれるといわれる柿タンニン・茶カテキン・竹炭・ミョウバンなどの成分が含まれる製品もあるので、ご自分に合ったものを探してみるとよいでしょう。
しっかり洗ったつもりでも洗い残しがあるかも?
しっかり体を洗ったのにも関わらず、「なぜか嫌な臭いが取れない…」という方は、いつも洗い忘れてしまっている個所があるかもしれません。
その箇所がしばらく洗うのを忘れられていれば、そこが臭いの発生源になっている可能性もあります。
意外にも洗うのを忘れられやすいといわれている箇所は、以下のようなところです。
・耳の周辺
耳は皮脂腺が発達していることから、顔と同じくらい丁寧に洗わなければ、嫌な臭いを放ちやすくなります。
・おへそ
おへそは狭い部分であるため、垢を取り除くのが難しく、石鹸カスも溜まりやすい部分であり臭いが発生しやすいです。
お風呂上りに綿棒などを使って、定期的に優しくケアができるといいですね。
・足の指
足の指と指の間は狭いので、洗い方によってはしっかり洗えていないことがあります。
小さな突起がいくつもある「足洗いマット」などもあるので、こういったものを使用するのも方法の1つです。
足の裏は、古い角質が残されていることでカサカサと乾燥肌になりがちです。
古い角質は乾燥だけでなく臭いの元にもなるので、定期的にフットスクラブなどを使って角質を除去するのもよいでしょう。
洗い方だけでなくお湯の温度も乾燥肌や体臭を招く原因があるかも?
乾燥肌や体臭が気になる方は、洗い方や洗浄剤選びだけでなく、お湯の温度も気を付けてみるとよいといえます。
「体を芯から温めたいから」と、湯舟に張るお湯の設定温度が高かったり、シャワーのお湯が高温である場合は、必要な皮脂を流してしまっている可能性があります。
洗浄剤を使って洗った肌は、敏感でなかったとしても皮脂が少ない状態です。
そこに、熱めのお湯をかけてしまうことで、残った大切な皮脂までも洗い流されてしまいます。
シャワーや湯舟のお湯の温度は、大体38度から40度程度のぬるま湯にしましょう。
シャワーを普段使用される方のなかには「ぬるい温度だと体が温まるか心配」と考える方もいることでしょう。
その場合は、首の裏・鎖骨・脇下・おへそ・足首などの全身のリンパにシャワーを当ててみると、体がポカポカと温まりますよ。
乾燥肌を防ぐには食生活を見直そう!
これまで、乾燥肌や体臭が気になる方に、泡で優しく洗うという洗い方から、お湯の適切な温度などもお伝えしましたが、食生活を見直すことも大切です。
肌の乾燥には、アボカドや納豆・卵がお勧めです。
肌を生成するタンパク質だけでなく、肌を回復させるために必要な、ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンEがも豊富に含まれています。
ただ、ビタミンは加熱に弱い性質を持つので、できる限り生の状態で食べるとよいでしょう。
特に卵や納豆は炊き立てのごはんに乗せたくなりますが、ビタミン類の栄養を効率よく摂るためにも、冷たいうどんやそばに乗せて食べるようにしてください。
乾燥肌を改善・予防するためには、外側からだけでなく内側からのケアも必要です。
優しく泡で体を洗ってうるおいのある清潔な肌に
「体臭がするから」と体をごしごし洗うのではなく、臭いの元となっている皮脂を過剰に分泌させないことが大切です。
そのためには、泡で全身を丁寧に洗うことと、洗い残しのないようにしっかりすすぎましょう。
また、お湯の温度もぬるま湯にして、必要な皮脂を流してしまわないようにしてください。