悪い汗はベタベタして臭いがする!改善する方法はあるの?

2019.04.29

汗には、良い汗と悪い汗の2種類があるのをご存知ですか。

良い汗の場合は臭いはしませんが、悪い汗の場合はベタベタしている上に、嫌な臭いがします。

「汗の臭いが気になる」という方は、汗が良いか悪いかを判断し、悪い汗である場合は改善していきましょう。

今回は、良い汗と悪い汗の違いから、良い汗をかくための方法などもお伝えしていきます。

ベタベタして嫌な臭いのある汗は悪い汗?良い汗と悪い汗の特徴

「汗は臭いがあるもの」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は違います。

本来、汗というものは、エクリン線という汗腺から出てくるもので、99%は水分であり、ベタベタするようなことはなく臭いもないのが特徴です。

そして、すぐに乾くという点も良い汗の特徴であり、汗が蒸発する際は体温を下げる役割を果たしてくれます。

冒頭でお話しした、良い汗というのはこの汗のことを指します。

一方で、悪い汗というものは、汗腺がしっかりと機能しなくなった汗のことです。

汗腺がしっかり機能されなくなることで、ベタベタした汗になり、蒸発しにくく体温を下げる能力が低いことも悪い汗の特徴の1つです。

また、汗が蒸発しにくくなれば、皮膚にいる常在菌のエサになるだけでなく、皮膚の表面をアルカリ性に傾けるため、常在菌が増殖しやすい環境になります。

そうなると、皮膚の表面が常在菌の代謝物だらけになり、悪臭を放つようになるのです。

ベタベタして臭いがある悪い汗をかく仕組み

それではどうして、ベタベタする嫌な臭いの悪い汗をかいてしまうのでしょう。

それは、人間の汗腺の機能が変化することが原因だと考えられています。

人の体にある汗腺の数は、おおよそ200~500万とたくさんありますが、正常であったとしても半分近くはしっかりと活動していないといわれています。

更に、「汗腺の半分近くは機能していない」といわれているのにも関わらず、運動不足であったり、冷房のきいた部屋に長時間いるようなことがあれば、汗をかくタイミングをもっと失います。

そうなれば、活動していた半分の汗腺も活動を止めてしまうようになるのです。

活動している汗腺の数が減れば、当然、活動を止めてしまった汗腺の分も、残った汗腺で活動しなければならなくなります。

そうなると、多くのミネラル分を血中へ戻すことが難しくなり、悪い汗をかいてしまうことに繋がるのです。

良い汗をかきたい!サラサラした臭いのない汗をかくためには?

「汗をかいたら、体から嫌な臭いがした」という経験のある方は、その改善をしてみませんか。

それでは、良い汗をかくためにはどのようなことをしたら良いのでしょうか。

ここからは、良い汗をかくためにできるいくつかの方法をお話しします。

・夏に冷房を使うのであれば、外気との温度の差が5度以下になるように設定をする

また、適度に外に出て外気にあたることも大切です。

・ウォーキングなど、軽い運動を習慣化させる
・体を温めるといわれている食材(ショウガなど)を積極的に摂るように心がける
・肉や魚などが中心となる食生活であれば、野菜が中心になるようにする
・「入浴はシャワーで済ましている」という方は、定期的に湯舟に浸かる

ちなみに湯舟の温度は、40度位までのぬるま湯の方が効果が期待できるといわれています。

また、入浴後は体温が高くなるため扇風機などで涼みたくなりますが、汗腺の力が弱まってしまう恐れもあるので注意が必要です。

ベタベタした臭いのある悪い汗を予防・改善するために、これらのことを意識しましょう。

良い汗かくためには食生活の改善も大切!

汗がベタベタしてて嫌な臭いがするという方は、現在の食生活を振り返ってみてください。

肉や揚げ物がメインであれば、臭いのある悪い汗をかく原因になり得るため、改善する必要があります。

揚げ物の脂質は体内で酸化し、この酸化脂質は加齢臭など体臭の原因になるといわれています。

また、肉類や魚類などのタンパク質は人間の体に欠かせないものであるものの、分解される過程でアンモニアへと変化します。

そのアンモニアが代謝されることで、汗を嫌な臭いにしてしまうといいます。

しかし、これら全てを食事から奪ってしまうと、食の楽しみが減ってしまいますね。

大好きなものを我慢するということは、少なくとも心身にストレスを与えることになります。

ストレスが増えると、ホルモンが影響し皮脂が増えるようになり、ストレスによって増えた活性酸素と結び付き、体臭の原因となってしまう恐れもあります。

それでは、どのような食生活を送ることが良い汗をかくことに繋がるのでしょうか。

それは「抗酸化作用の高い食べものを摂取する」ことです。

クサいベタベタ汗とサヨナラ!抗酸化作用の高い食材とは?

肉や魚、揚げ物など体を酸化させてしまう食べものを多く摂っているのであれば、抗酸化作用の高い食材を上手に組み合わせて献立を考えるようにしましょう。

抗酸化作用が高いとされる食材は、以下のものになります。

・バナナ
・アボカド
・トマト
・にんじん
・かぼちゃ
・ピーマン
・キャベツ
・ショウガ
・セロリ
・大豆
・ベリー類
・ナッツ類

また、タンパク質を摂取するのであれば、亜鉛が豊富に含まれている「ウナギ・レバー・牡蠣」なども挙げられます。

ベタベタと臭いのある汗を即効で解決できるわけではないものの、長期的に考えれば体質の改善に繋がるでしょう。

汗の臭いが気になる方は、先ほど挙げた習慣に加えて、食生活も見直してみてはいかがでしょうか。

定期的に半身浴をしよう!そのやり方は?

これまで、ベタベタと臭いのする汗を改善・予防するために様々なことをお話ししました。

生活習慣の見直しをしたら、定期的に半身浴をして汗腺を鍛えてみませんか。

ここでは、正しい半身浴の方法をお伝えします。

◆正しい半身浴の方法

①半身浴をする際のお湯の温度は、大体38度~40度位を目安にし、お湯の量は胸の下位までにしましょう。

②足先からゆっくりとお湯に入り、20~30分程度半身浴をします。

20~30分で長すぎる場合は、時間を短くするなどご自身で調整してください。

③最後の5分になったら、肩まで全て入り全身をしっかりと温めます。

半身浴をする際に注意したい点は、水分補給をしながら行うことです。

また、半身浴をする前とした後の両方で200ml程の水分を摂取しましょう。

それから、汗腺を鍛える以外にも、半身浴にはこんな効果も期待できます。

・老廃物や毛穴の汚れが取れやすくなる。

じんわりと汗をかくので、徐々に毛穴が開き、老廃物の除去がされやすくなります。

・冷え性の改善

体の芯から温まるので、全身の血行が促進されます。

・リンパの流れの改善

血行が良くなることで、リンパの流れが改善されやすくなりむくみの解消に繋がります。

・リラックス効果

睡眠前など、リラックスしていている時は副交感神経が優位なりますが、半身浴の時も同様です。

リラックスすることによって、疲労感も取れやすくなります。

汗腺を鍛えて良い汗をかこう!

汗腺の活動がされなくなることで悪い汗をかくようになり、それが体臭の原因になることが分かりました。

良い汗をかくためには、習慣としてウォーキングなどの適度な運動や、食生活を見直して体質改善をする必要があります。

また、汗腺を鍛えるためにも、半身浴を定期的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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