水虫予防への効果を理解して「アルコール」を正しく使おう!

2018.11.22

日本人の、4~5人のうち1人には「水虫」があり、また10人に1人は「爪水虫」があるとも言われています。

この水虫は、ケラチンというタンパクを栄養にして生きているカビの一種です。

皮膚の表面を覆う角質層が水虫になるのは、角質にケラチンが多く存在するためです。

その角質が変化したものが毛や爪なので、爪水虫(爪の水虫)となってしまうのです。

爪水虫については、常時1000万人以上が感染していると言われています。

そこで必要になるのが、水虫の予防に対する知識です。

ここでは、水虫の予防にまつわる消毒用アルコールの効果について見ていきましょう。

消毒用アルコールは水虫の治療と予防のどちらに適している?

昨今、日常生活において、消毒用アルコールを目にしたり、使用する機会が多くなりました。

また、「消毒用アルコールを染み込ませたコットンやガーゼで、足指の間や爪と皮膚との間を拭き取ることで水虫を退治する」などと、そのような民間療法を耳にしたことがあるかもしれません。

こういったことを理由に、消毒用アルコールの使用は、水虫に対してもなんらかの効果があるのではと考える方もいるでしょう。

皮膚の表面に付着した雑菌に対しては、消毒用アルコールの使用により効果が見込めます。

ところが、水虫は角質層の中で増殖し、次第に皮膚の奥深くまで侵入してしまいます。

そして、水虫が発症する頃には、水虫菌は角質層の下層の奥深くに潜んでいるのです。

しかし、消毒用アルコールはそこまで浸透できません。

つまり、すでに発症している水虫の治療に、消毒用アルコールは適していないのです。

では、水虫の予防についてはどうでしょうか。

水虫の予防に効果が期待される消毒用アルコール

足ふきマットやスリッパの共用を長い間続けると、それらに付着した水虫菌が足に感染して、水虫が発症してしまいます。

ただし、水虫菌は付着しても、24時間以内に洗い流せば問題ないと言われています。

とはいえ、感染してしまう前に、日頃から足の皮膚を清潔にすることが大切です。

まず、足は丁寧に洗いましょう。

一日の終わりや入浴時には、指の間1本ずつ丁寧に洗っていくことが大切です。

そして、洗った後には、きちんと水気を拭き取り、十分足を乾かします。

また、時間や場所が限られる場合には、コットンやガーゼに消毒用アルコールを適量染み込ませて、足を拭くこともおすすめです。

あるいは、アルコール入りの除菌シートを使ってもよいかもしれません。

アルコールには、雑菌を殺菌する効果があります。

ただし、アルコールで足を拭くのは、雑菌の殺菌というよりも、まず汗や水虫の栄養分となる皮脂を拭きとることが目的です。

こうした栄養分の除去は、水虫予防にとって重要になります。

そのため、消毒用アルコールは、あくまでも水虫を予防する段階で使用しましょう。

水虫の患部に直接アルコールをつけることで、炎症やかぶれを起こし、かえって症状を悪化させてしまうことがあるからです。

毎日長時間靴を履く人のための水虫予防法

いくら足を清潔にしても、靴の中に水虫菌がすみついてしまうことがあるかもしれません。

汗をかいて蒸れた靴の中は、水虫菌が繁殖するのに格好の場所です。

毎日長時間靴を履き続けている人や、革靴やブーツなど蒸れやすい靴をよく履く人は、水虫になりやすいと言われています。

汗をかいて蒸れた靴を毎日履き続けると、水虫のもとになります。

1日履いた靴は、1~2日休ませるようにしたいものです。

そして、まず帰宅したら、靴の中にシリカゲルを入れて、湿気を吸収させることが大切です。

また、靴の中にアルコール除菌スプレーを吹きかけることで、雑菌の繁殖が抑えられます。

ブーツなどスプレーを使いにくい靴には、アルコール入りの除菌シートの使用が便利です。

革靴の中敷きも、きつく絞った濡れタオルなどでしっかり拭いたり、傷んできたらすぐに替えるなどして、常に清潔に保ちましょう。

そして、丸洗いできるスニーカーのような靴でしたら、定期的に洗い、陰干ししましょう。

靴だけでなく、靴下も足が蒸れないものが理想的です。

靴下の素材は、ナイロンよりも吸湿性の優れた綿や麻やシルクであれば、水虫菌の繁殖を抑えるのにより効果的です。

足の指が太く、指の間がくっついている方や汗をかきやすい方には、替えの靴下を持ち歩いたり、指が独立した5本指の靴下がおすすめです。

大切なのは、靴の中に水虫菌がすみつかないよう予防することです。

水虫予防の拭き掃除の仕上げに使いたいアルコール除菌スプレー

自分では、常日頃水虫の予防を実践していても、家族に水虫の人がいる場合もあるかもしれません。

そのような場合、長い間同居していれば、水虫になる可能性はかなり高くなります。

水虫になると、皮膚が剥離してはがれやすくなります。

はがれおちた皮膚などに感染力を持つ水虫菌がいるので、こまめな掃除が不可欠です。

家族が集まることの多いリビングの床は、フローリングであったり、カーペット敷きであったりすると思います。

まずは、リビングの床に掃除機をかけて、水虫菌のついている皮膚や垢をこまめに吸い取りましょう。

さらに、掃除機をかけるだけでなく、アルコール除菌スプレーやアルコール入りの除菌シートを使って、拭き掃除をすることで、雑菌の繁殖を抑えることができます。

また、濡れタオルや濡れ雑巾を使った拭き掃除でも、同様の効果があることがわかっています。

そして、水虫予防を目的とした拭き掃除の仕上げには、消毒用アルコールの使用がおすすめです。

ただし、家の外から家庭内に水虫菌を持ち込まないことが、なによりも大切なのです。

水虫の感染を防ぐことが期待できる新たなタイプの足ふきマット

水虫の感染頻度は、家庭内感染によるものが高いそうです。

それなら最優先にすべきことは、家庭内にいる水虫の人を完治させることです。

水虫の人がいる家庭には、ほぼ100%水虫菌が存在すると言われています。

そのため、足ふきマットやスリッパなどを長い間共用していると、それらに付着した水虫菌が足に感染して、水虫が発症してしまうこともあるのです。

それらの共用を避けることが、水虫の予防につながります。

ところが、家庭内で珪藻土バスマットを共用していても、水虫の感染を防ぐことができた例もありました。

珪藻土とは、藻の一種である珪藻の殻の化石からできた堆積岩です。

目に見えない細かな穴が無数にあいている珪藻土は、周りの湿度にあわせて湿気を吸収したり放出したりしてくれます。

その無数にあいた穴のおかげで、吸水性が高く速乾性があります。

そのため、水に濡れても、相当な速さで乾燥してしまうのです。

つまり、水虫菌に繁殖できる時間さえ与えないというわけです。

しかし、それでもなお水虫の感染を警戒する方もいるかもしれません。

そんな時は、念のためにアルコール除菌スプレーを使い、珪藻土バスマットにも消毒アルコールをかけて予防するとよいでしょう。

万が一予防できず水虫になってしまったら

水虫になってしまった場合は、早めに専門医による治療を受け、塗り薬を毎日つけるなどして、他の人たちへの伝染を防ぐようにしましょう。

発症から治療開始までの時間が短ければ短くなるほど、治療期間も短くなります。

ただし、水虫の自覚症状がなくなったからといって、一方的に治療を止めてしまってはいけません。

根治されずに生き残った水虫菌が再び増殖し、水虫の症状が出てしまうこともあるからです。

中途半端な治療が、思わぬところで再感染を引き起こすことになるのです。

そして、万が一水虫になってしまったら、根気強く治療に専念することが何よりも必要となります。

そういったことからも、なによりもまず水虫を予防することが大切なのです。

そんな時に効果を発揮するのが、消毒用アルコールなのです。

消毒用アルコールを活用して水虫を予防していこう!

消毒用アルコールは、すでに発症している水虫の治療には適していません。

十分に効果があるのは、水虫を予防する環境を整える場合です。

お伝えしたように、コットンやガーゼに適量の消毒用アルコールを染み込ませて足を拭くことで、水虫の栄養分となる皮脂を拭き取ることができます。

また、長時間履き続けた靴の中に、消毒用アルコールをスプレーすることで、雑菌の繁殖を抑えることができます。

さらに、このスプレーは、フローリングなどの床の拭き掃除の仕上げにも適しています。

消毒用アルコールを正しく使い、水虫の予防に役立てましょう。

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