歯磨き嫌いな大人へ!歯磨き習慣は今からでも遅くない!

虫歯予防 2019.10.24

歯磨き嫌いな子供は珍しくない一方で、さすがに歯磨き嫌いな大人はいないかと言えばそうでもありません。

日々仕事や家事でめまぐるしい方にとって、歯磨きは少しの時間でも面倒なもので、ついつい怠ってしまうこともあるでしょう。

しかし、歯磨きをしないと虫歯や歯周トラブルはもちろん、厄介な口臭トラブルも発生するため、必ずしも自分だけの問題で終わるとは限りません。

歯磨きをしないとどうなるのか、この記事で改めておさらいし、自分の歯磨き事情を見直してみてください。

歯磨きが嫌いな大人も少なくない?「面倒くさい」だけで口腔トラブルに

小さい頃から言われきたように、歯磨きをしないと虫歯になることは、子供を含め誰しもが知っていることです。

だからこそ、歯磨きの習慣づけは幼少期から熱心に行われ、当たり前の生活習慣としてほとんどの人に根付いています。

しかし、義務教育を過ぎて社会人として独立していくとともに、仕事などの忙しさからこれまで習慣にしていた歯磨きが蔑ろになるケースは少なくありません。

中には、あえて歯磨きをしない歯磨き嫌いな大人も存在します。

歯磨き嫌いといっても、その理由は単に「面倒くさいから」の一言に尽き、そのような理由から虫歯などの口腔トラブルに見舞われるには犠牲が大きすぎます。

「たかが歯磨きをしないくらいで」と思っている方は、虫歯や歯周トラブルの基本的な知識をおさらいすることはもちろん、周囲に影響する口臭トラブルについても想像力を膨らます必要があります。

歯磨きが嫌いな大人が直面する口腔トラブル!歯磨きをしないこととは

では、歯磨きをしないと口内は一体どうなるのでしょうか。

まず、私たちの口内には数百種類もの細菌が住んでおり、歯や歯茎に付着した食べカス(糖分)を活動の源にしています。

歯磨きを怠った食べカスが豊富な口内では、細菌が食べカスをエサに繁殖を繰り返し、白くねばねばしたプラーク(歯垢)を形成します。

数億もの細菌が棲みつくプラークは、歯の表面に付着する細菌の塊で、このプラークから酸が生成されることで歯を溶かし虫歯をつくります。

また、プラークは歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目にも溜まっていきます。

歯と歯茎の境目に溜まったプラークは、時間をかけて歯根の奥深くにまで繁殖し、最終的に歯を支える土台骨を溶かす歯周トラブルに発展します。

このようなプラークによる虫歯や歯周トラブルの仕組みは、昔から繰り返し学んできた知識ではあるものの、どこか他人事として考えがちです。

しかし、歯磨きをしない人の口内では、今まさにお話しした現状が広がっているはずです。

歯磨き嫌いな大人は、細菌にとって理想的な住まいを自ら提供しているということを覚えておきましょう。

歯磨き嫌いがスメハラに!口腔環境悪化が招く口臭トラブル

歯磨き嫌いな大人が直面するのは、自らが抱える虫歯や歯周トラブルだけではありません。

時として周囲に影響を与える口臭も、口腔ケア不足によるトラブルの一つです。

口臭は主に細菌が繁殖することで発生しますが、特に歯周トラブルに繋がる歯石は、卵が腐ったようなニオイを放ちます。

歯石とは、歯に付着したプラークが時間をかけて石灰化し、石のように固まったものです。

磨きにくい歯と歯茎の間にできやすく、歯周ポケットに入り込んでしまうと歯茎の内側から歯周トラブルを引き起こします。

さらに、歯周トラブルの進行に伴い、蝕まれた部分が腐ることでより強烈なニオイを発生させます。

このように歯磨きを怠ることで発生する口臭は、飲食物や嗜好品による一時的なものとは違い、慢性的に口内から発せられます。

そのため、タブレットやガムなどでは一時的なブレスケアしか望めず、対策が難しくなります。

特に、近年では「スメルハラスメント」、略して「スメハラ」というニオイトラブルが社会問題になっているため、単に歯磨き嫌いで済まされる問題ではありません。

たとえ自分では気にならなくても、職場内で周囲を不快にさせたり、ビジネスシーンでマイナスイメージに繋がるなど、思わぬトラブルにケースもあるのです。

少なくとも1日1回、夜の歯磨きを!

歯磨き嫌いの大人が悩む虫歯や歯周トラブル、口臭を根本から防ぎ、解決するには、歯磨きの習慣を見直すこと、ただそれだけに尽きます。

まず、理想的な歯磨きの回数は、朝・晩の1日2回です。

とは言え、歯磨き嫌いの面倒くさがりな方は、1日2回すら億劫であり、特にバタバタしがちな朝は歯磨きの時間をとることさえできないでしょう。

そこで提案したいのは、朝・晩の2回も歯磨きできない日には、少なくとも夕食後、寝る前の晩だけは歯磨きをすることです。

と言うのも、口内の細菌が一日の中で著しく活発になるのは、唾液の分泌量が大きく低下する夜の睡眠時です。

もともと唾液には、口の中を洗い流す自浄・抗菌作用が備わっており、口内環境を清潔に維持する役割があります。

しかし、身体の機能が休まる睡眠中は、唾液の分泌量が少なくなるため、口内では細菌が活発に増殖する絶好の機会になります。

つまり、夕食後、歯磨きをせずにそのまま寝てしまえば、食べカスをエサに細菌の活動がより盛んに行われ、口臭のもとになるガスを発生させてしまうのです。

寝起きに口内がねばねばしたり、口臭が気になるのは、この睡眠中の口腔環境が関係しています。

したがって、朝に歯磨きができなくても、少なくとも夜の歯磨きをしっかり行いましょう。

いい加減な歯磨きでは意味がない!プラークを意識した基本的な歯磨き方法

前項では、歯磨き嫌いの大人に向けて、少なくとも夜寝る前の一回だけは歯磨きをするべきだとお話ししてきました。

しかし、せっかく夜に歯磨きをしても、何となくいい加減に歯磨きをしたのでは意味がなく、歯磨きの目的である、プラークの除去を徹底する必要があります。

まず、歯磨きをする上で、押さえておきたい基本的なポイントは、磨き残しが多い3つの部分です。

①歯と歯茎の間

②歯と歯の間

③奥歯の噛み合わせ

これらの3つのポイントは、特に意識したブラッシングを心がけることが大切です。

歯磨きのやり方には、歯面に対し歯ブラシを垂直に当てて磨く「スクラッピング法」、そして歯面に対し歯ブラシを45度の角度に当てて磨く「バス法」があります。

歯の側面や咬合部を磨く際は「スクラッピング法」、歯と歯茎の間を磨く際は「バス法」を使うなど、磨く部分によって磨き方を使い分けると良いでしょう。

また、歯の裏側も磨き残しが多い部分です。

立てるように歯ブラシを当て、ブラシのつま先やかかとを上手く使ってプラークを落としていきましょう。

ただし、ゴシゴシと強く磨いてしまうと、歯や歯茎を傷つけてしまいます。

毛先が開かないくらいの力加減を意識するようにしましょう。

歯磨き嫌いな大人におすすめ!電動歯ブラシで楽にプラーク除去

歯磨き嫌いな大人にとって、そもそも歯磨きが上手くできないことを原因に歯磨きを嫌がる方も少なくありません。

そのような方には、手動の手磨きではなく、電動歯ブラシを使ってみることをおすすめします。

電動歯ブラシは、ヘッドのブラシ部分を高速に回転・微振動させることで、磨き残しやすいプラークを効果的に、かつ楽に落としていくものです。

機械的にブラッシングすることができるので、全体にムラがなく均一に磨けることは大きなメリットです。

また、電動歯ブラシはピンからキリまで様々なものが販売されており、自分に合ったタイプ・値段で購入できるのも魅力的なポイントです。

タイプごとの特徴をよく知っておくと、選ぶ上でも困らないでしょう。

①回転式:ヘッドのブラシ部が高速に回転し、プラークを除去

・他のタイプに比べ歯や歯茎へのダメージが比較的強い

②音波式:ブラシ部が高速振動することで音波を発生させ、その水流でプラークを除去

・口内の細菌同士の繋がりを断ち切り、プラークを付きにくくする

③超音波式:超音波を発生させ、その水流でプラークを除去

・3つの種類の中で最もプラーク除去率が高い

以上のように、電動歯ブラシであれば、歯磨きが苦手な方でも短い時間で、より効果的にプラークを取り除くことが望めます。

自分に合った電動歯ブラシを使うことができれば、歯を磨くことが楽しくなるかもしれません。

歯磨き習慣を今からでも身に付けよう

面倒くさいがために歯磨きをしない人は、虫歯や歯周トラブルに関してどこか他人事の方が多く見られます。

たとえ現時点でトラブルがないと思っていても、将来的に歯にトラブルを抱えるリスクは避けられないでしょう。

今回の記事をきっかけに、自分の歯磨き事情を一から見直してみてください。

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