加齢臭はどんな臭いがする?男性の気になる体臭チェック

加齢臭 2019.10.23

「オジサン臭」とも呼ばれる加齢臭は、多くの中高年男性が抱える体臭トラブルです。

しかし、自分が発する加齢臭に無自覚な方も少なくなく、周囲からの反応で初めて気が付くケースも多いでしょう。

この記事では、そもそも加齢臭とはどんな臭いなのか、加齢臭のチェック方法など詳しくご紹介していきます。

「もしかして」と思い当たる方は、この記事で加齢臭について知っておきましょう。

男性が気になる加齢臭はどんな臭い?自覚しないケースが多い

加齢臭とはどんな臭いなのか、多くの中高年男性が気になるところなのではないでしょうか。

どんな臭いか分かれば自分でもすぐに気付くことができますし、加齢臭の早期対策をすることができます。

しかし実際、どんな臭いなのか気になっている時点で、すでに自分の加齢臭に気付いていないケースは珍しくありません。

それに加えて、体臭への指摘はデリケートな分、周囲からは伝えづらいため、本人もさらに気が付きにくいという悪循環が生まれます。

近年、主に職場内で問題になっている「スメハラ(スメルハラスメント)」は、男性よりも嗅覚に優れた女性の社会進出、節電意識の高まりを背景に注目されるようになりましたが、中でも加齢臭は問題視されがちな臭いの一つです。

加齢に伴って変化する体臭は、仕方がない生理現象とは言え、臭いに敏感な現代社会では早期に気付いて対策することが望ましい姿勢でしょう。

体臭はどんな臭いでも自覚することが難しい?嗅覚の順応性と臭い

では、なぜ加齢臭は自分で自覚することが難しいのでしょうか。

その理由としては、人間の嗅覚が持つ「順応性」が大きく関係しています。

嗅覚の順応性とは、同じ臭いをしばらく嗅いでいると、その臭いに慣れて順応するという現象です。

また、この順応性は同時に「嗅覚疲労」とも呼ばれており、例えば最初は不快な臭いだと思っていても、しばらくするとその臭いに対する感度が著しく低下し、感じなくなります。

つまり、体臭は常日頃から自分が嗅いでいる臭いであるため、例え加齢臭を発していても、本人はそれに順応してしまい、認識しづらくなっているのです。

このような嗅覚の順応性(疲労)は、臭いから受けるストレスを少しでも軽減するための防衛機能とも言えますが、皮肉にも加齢臭のような周りに影響する臭いまで感じ取れなくなってしまいます。

したがって、臭いが気になり始める中高年男性は、日頃から自分の臭いを把握することを心がけると良いでしょう。

そのためには、加齢臭がどんな臭いなのか知っておく必要があります。

加齢臭はどんな臭い?男性が気になる加齢臭の原因は?

では、加齢臭とはいったいどんな臭いなのでしょうか。

中高年男性のオジサン臭と言われる加齢臭は、特有の鼻をつくような臭いが特徴的で、早くて30代後半から40、50代に急増する傾向があります。

具体的には、ロウや古本、酸っぱい枯れ葉、ブルーチーズなど様々な言葉で表現されており、時には腐った油や魚のような臭いなど、人によって感じる臭いは異なるようです。

それでは、なぜそのような臭いが体臭として発生するのか、その原因を探っていきましょう。

くさい不快な臭いというと、汗による臭いをイメージしますが、加齢臭は皮脂に含まれた「ノネナール(臭いの原因物質)」と汗が混ざり合うことで発生する臭いです。

もともと人の皮膚には汗を分泌する汗腺に加え、皮脂を分泌する皮脂腺が張り巡らされています。

分泌された皮脂は、肌表面を皮脂膜と呼ばれる薄い膜で覆うことで、外部の刺激から肌を守り、同時に肌や髪を保湿する役割を担っています。

しかし、皮脂に含まれている脂肪酸「パルミトレイン酸」が「過酸化脂質」によって酸化・分解されることで、「ノネナール」という加齢臭の原因物質をつくりだします。

パルミトレイン酸と過酸化脂質は、男女関係なく40歳を過ぎると急増するため、必然的にノネナールも大量に生成されていきます。

また、過酸化脂質は、コレステロールや中性脂肪などの脂質が、酸化作用の強い「活性酸素」によって酸化され、生成されます。

活性酸素は乱れた生活習慣やストレスによって発生するため、働き盛りの中高年男性は発生しやすい条件が揃っていると言えるでしょう。

このように、活性酸素が過酸化脂質を、過酸化脂質とパルミトレイン酸が加齢臭のもととなるノネナールをつくりだすというわけです。

自分はどんな臭いがする?加齢臭の簡単チェック方法!

前項では、中高年男性の加齢臭がどんな臭いなのか、なぜ加齢臭が発生するのかを詳しくお話ししてきました。

ここからは、自覚しにくい加齢臭の簡単なチェック方法をご紹介していきましょう。

まず、加齢臭は、皮脂が多く分泌される箇所、つまりは皮脂腺が発達している部分をチェックをすることがおすすめされます。

主に頭皮や首のうしろ、背中、脇、顔周りが挙げられますが、中でも頭皮は粘性の高い皮脂が蓄積しやすい傾向があります。

したがって、加齢臭チェックをする際は、日々自分が使っている「枕」の臭いを嗅いでみると良いでしょう。

もし枕が脂くさい臭いがする場合、加齢臭を発している可能性が大きいです。

また、枕をチェックする以外の方法として、頭皮や首の後ろ、背中などにティッシュを押し当てて拭き取り、臭いをチェックしてみることもおすすめです。

どこからどんな臭いがするのか、体の部分別に確認してみましょう。

男性の気になる加齢臭チェック!身近な家族に聞いてみる

男性の加齢臭に関して、嗅覚の順応性はどんな臭いにも発揮し、不快な臭いによるストレスから自分を守ろうとします。

そのため、ご紹介した枕の臭いチェックでは、鼻が慣れてしまって加齢臭が分からない方もいるかもしれません。

そのような場合は、身近な家族に聞いてみる、もしくは枕の臭いを確認してもらうことが手っ取り早い方法です。

と言うのも、家族であれば比較的気兼ねなく聞ける立場でもあり、それと同時に客観的にチェックしてもらえるのは大きなメリットです。

また、そのときは加齢臭ではなかったとしても、あらかじめ体臭の話を家族にふっておけば、いざ加齢臭が始まったときにすぐに指摘してもらえるきっかけづくりにもなるはずです。

本人が加齢臭を気にしていることが分かれば、家族も気兼ねなく話をふることができるでしょう。

男性の加齢臭対策はどうする?臭いを徹底して防止するために

これまでに、自分がどんな臭いがするのか、加齢臭のチェック方法についてご紹介してきました。

では、自分が加齢臭を放っていた場合、どのような対策をすれば良いのでしょうか。

男性の加齢臭対策で徹底して行いたいことは、汗をこまめに拭くことです。

もともと汗は無臭で、かいたばかりの汗に臭いがすることはありませんが、皮膚上にそのまま放置することで皮脂汚れと混ざり合い、細菌が分解して臭いを発生させます。

中高年男性の臭いに関するデータでは、かいた汗をそのまま1時間放置してしまうと、加齢臭の嫌な臭いが出始めることが分かっています。

そのため、汗をかいたら1時間以内に拭き取ることができれば、加齢臭を軽減することが望めます。

その他にも、皮脂汚れが溜まりやすい頭皮ケアも加齢臭対策の一つですが、同時に注意したいケアでもあります。

しっかり洗うことは大切ですが、臭いが気になるあまり、1日に何度もシャンプーをしたり、強い力でゴシゴシ洗ってしまうと、痒みやフケなどの頭皮トラブルに繋がります。

シャンプー時はマッサージするようにゆっくり洗い、できるだけ洗浄力の弱いアミノ酸シャンプーを使うと、頭皮環境をうまく整えることができるでしょう。

まずは自分で臭いをチェックしよう

加齢臭は、ロウや古本、枯れ葉など様々な臭いに例えられますが、実際に自分が自覚することは難しいと言えます。

その上、他人が指摘することも難しく、加齢臭は対策のしにくい臭いトラブルです。

そのため、まずは自分で加齢臭チェックを行い、早期に臭いの対策を行うことが望ましいでしょう。

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