歯磨きは電動と手動でどう違う?違いを踏まえた選び方を

虫歯予防 2019.09.13

近年、様々なメーカーから独自の電動歯ブラシが登場しています。

毎日の歯磨きをより手軽に、よりきれいにしてくれる、そんなイメージを抱いている方も多いでしょう。

しかし実際、電動が手動の手磨きとどのように違ってくるのか分からず、どちらを選べば良いか迷ってしまいますよね。

そこでこの記事では、歯磨きの手動と電動のメリット・デメリットから、電動歯ブラシの種類や選び方などについてお話していきます。

歯磨きは手動or電動?手動のメリット・デメリットは?

毎日の習慣として行っている歯磨きは、虫歯の原因となる歯垢(プラーク)を取り除く目的があります。

虫歯予防の観点から考えると、それさえ効果的に取り除くことができれば、手動の手磨きでも電動歯ブラシでもどちらでも良いと結論付けることができます。

しかし、両者をどちらかを選ぶ上では、電動歯ブラシを使うことで具体的にどう変わるのか、手磨きとどう効率が変わるのか、それぞれの特徴を知っておきたいところですよね。

では、電動歯ブラシについて詳しく見ていく前に、まずは手磨きのメリット・デメリットを見ていきましょう。

【メリット】

・安価に手に入る
・タイプが豊富で自分の歯の状態に合わせることができる
・細かい部分まで届きやすい

【デメリット】

・場所によっては磨き残しができる
・時間がかかる

手磨きの特徴は、時間をかけながら自分のブラッシング技術で磨き上げる必要があるということです。

では、電動歯ブラシはどのような特徴があるのでしょうか。

次項で詳しく見ていきましょう。

電動歯ブラシのメリット・デメリットは?

手動の手磨きに対し、電動歯ブラシは以下のようなメリット・デメリットがあります。

【メリット】

・手磨きでは磨き残しやすい歯垢を取り除ける
・全体を均一に磨くことができる
・歯磨きを時短できる

【デメリット】

・手動より高価
・人によっては振動が不快に感じる
・歯や歯茎を傷める場合もある

以上のように、高価な分、短い時間で効果的に磨ける点が電動歯ブラシの特徴です。

ただし、間違ったやり方で磨いてしまうと、磨き残しがでたり、口内を傷つけてしまう恐れもあります。

特に電動歯ブラシの場合、お金をかけて購入するわけですから、デメリットはあらかじめ押さえておくことが大切です。

これは手動の手磨きでも同じことが言えますが、やり方をしっかり守ってこそ、効果的な歯磨きが望めるのです。

電動歯ブラシの種類も様々!特徴を知って歯磨きのアイテムに

これまでに、手動の手磨きと電動歯ブラシのメリット・デメリットについて見てきましたが、それぞれの特徴から、人によっては向き不向きの場合があるということが分かりました。

また、一口に電動歯ブラシと言っても、主に3つの種類に分けることができるため、タイプごとの特徴をよく知った上で選ぶ必要があります。

では、それぞれの種類を詳しく見ていきましょう。

①回転式

ヘッドの丸形ブラシが高速に回転することで、プラークを落としていきます。

磨き残す心配がなく、1本1本を確実に磨いてくれますが、他のタイプと比べると歯や歯茎に対する刺激が強いです。

②音波式

歯ブラシが高速振動することで音波を起こし、その水流によってプラークを取り除いていきます。

また、音波は口内の細菌同士のつながりをも断ち切ってくれるため、プラークが付きにくくなる効果が期待できます。

③超音波式

音波式よりもさらに高い音波を発する電動歯ブラシで、3つのタイプの中では最もプラークの除去率が高いです。

超音波によって、より高い効果で細菌から歯を守ることができます。

以上のように、電動による回転振動や音波は、手動の歯磨きにはまず望めない効果であり、特徴です。

自分に合った電動歯ブラシの選び方!チェックポイントは3つ

前項でご紹介した3つの種類以外にも、電動歯ブラシを選ぶ際にはチェックしたいポイントがあります。

以下の項目をチェックし、自分の使いやすさ歯の状態、ライフスタイルに合わせて電動歯ブラシ選びをしていくことが大切です。

・毛の硬さ

プラークの除去効率や歯・歯茎への刺激を総合的に考えると、歯ブラシの毛は「ふつう」タイプがおすすめです。

ただし、歯茎の傷みや知覚過敏が気になる方は、やわらかいタイプを選ぶのが良いでしょう。

これは手動の手磨きでも同様のことが言えます。

・ヘッドの大きさ

ヘッドにも様々な大きさがありますが、基本的には自分の口のサイズよりも小さめのものを選ぶことがおすすめです。

と言うのも、小さめなタイプはスリムな分、磨きやすく扱いやすいメリットがあります。

そのため、大きさに迷った場合は小さめものを選ぶと失敗がないでしょう。

・電池タイプor充電タイプ

充電タイプは電気残量を気にせず使えるメリットがありますが、出張や旅行が多い方は、電池式にすると出先での歯磨きもしやすいでしょう。

手動と電動で悩む方に!電動歯ブラシがおすすめな方

電動歯ブラシの種類やチェックポイントについて見てきましたが、具体的にどのような方に電動歯ブラシは向いているのでしょうか。

手動の手磨きと悩む方は、ぜひ以下のポイントを参考に歯磨き方法を選んでみてください。

・歯磨きが苦手な方

手動で歯磨きをする場合、ブラシを小刻みに動かしてプラークを落としていく必要がありますが、手がうまく動かせないと磨き残しが出てしまいます。

そのため、例えば子どもや高齢者、体の不自由な方には、電動歯ブラシは大変有効なアイテムと言えます。

特に、介護の際のオーラルケアに用いることができれば、時短で効率良く歯磨きをすることができます。

・強い力で磨いてしまう方

強い力でゴシゴシと磨くクセがついてしまうと、歯が摩耗されて歯が過敏になる場合があります。

一方、電動歯ブラシでは、使い方を守っている以上は、必要以上の力が加わることもなく、適切な力加減で歯を磨いてくれるので、歯や歯茎を傷める心配がありません。

・矯正をしている方

矯正器具のある歯はきれいに磨くことが難しく、磨き残しも多くなりがちです。

しかし、電動歯ブラシを使うことで、器具と歯の間の汚れもしっかりと取り除くことが望めます。

特に音波式・超音波式は、矯正している方におすすめできる種類です。

電動でも手動の磨き方が基本!歯磨きは常に心がけ

これまでの話を見てみると、電動歯ブラシは手動よりも大変魅力的なポイントがたくさんあるように思えます。

しかし、電動歯ブラシで効果的かつ安全な歯磨きをするには、その使い方が大切です。

その使い方で重要なことは、「手磨きの基本」を心得ていることです。

手磨きの基本では、主に以下のポイントが挙げられます。

①適切な力加減で微振動させる

既に前でも述べていますが、歯や歯茎への負担を防ぐため、軽快な力で歯を磨く必要があります。

電動歯ブラシでは、その微振動を電動で行っているため、力加減を把握しながら歯にあてることが大切です。

②歯周ポケットと歯間部に正しくブラシをあてる

プラークが溜まりやすいこの2カ所は、特にブラシの当て方がポイントです。

・歯周ポケット:斜め45度に毛先をあてるバス法で磨く
・歯間部:歯面に対し毛先を90度にあてるスクラッピング法で磨く

電動歯ブラシでも、歯の場所によって毛先のあて方を意識することが重要です。

以上のように、電動歯ブラシであっても、まずは手磨きの基本を前提とし、常に心がけながら磨いていきましょう。

自分に合った方法で効果的な歯磨きを

手動の手磨きと電動歯ブラシを選ぶ上では、それぞれの特徴はもちろん、自分の普段の磨き方や歯の状態、ライフスタイルなどを考慮することが大切です。

また、電動歯ブラシはより効果的な歯磨きが望めますが、それはあくまでも手磨きの基本を前提としています。

手磨きの場合でももちろん、電動であっても磨き方を常に意識して、虫歯予防をしていきましょう。

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