前歯が斜めになっていると出っ歯に見えやすくなる!?

歯科矯正 2019.08.10

あなたは出っ歯を気にしたことはありますか?

人によっては1mm程度の出っ歯でも気にしている方もいます。

日々の癖から前歯が斜めになることも。

今回の記事では、出っ歯になる原因とその治療法について詳しくご説明します。

正しい知識を身につけて、出っ歯で後悔しない人生を送りましょう。

前歯が斜めに傾く出っ歯の基礎知識

出っ歯の原因は数種類あります。

・上前歯が大きい

・上前歯が前方に突き出している

・上顎が前方に突き出している

・下前歯が首側に引っ込んでいる

・下顎が首側に引っ込んでいる

「下前歯が首側に引っ込んでいる」、「下顎が首側に引っ込んでいる」に関しては出っ歯ではないように感じるかもしれませんが、結果的に上前歯が前方に突き出しているように見えてしまいます。

では、それぞれの原因についてご説明します。

●生まれた時から上前歯が大きい

現代人は昔の人に比べて硬いものを食べることが少なくなったので、それに伴って顎が小さくなってきています。

前歯が大きくても昔の人のように顎が大きければ問題はないですが、大きい前歯に見合ったスペースが顎になければ前歯が重なったり、斜めに傾く可能性がある為、歯並びが悪くなり出っ歯の原因になります。

●生活習慣によって前歯が斜めに傾く

歯は大きな力が加わり続けると動きますので、そういった生活習慣が原因で出っ歯になる可能性があります。

・舌癖

舌を前歯に押し付けるような癖は舌癖と呼ばれており、前歯に力が加わり続けることによって上の前歯が外側方向に斜めに傾いてくる為、出っ歯の原因になります。

・弄唇癖

下唇を吸ったり噛んだりする癖は弄唇癖と呼ばれており、前歯に力が加わり続けることによって下の前歯が舌側方向に斜めに傾いてくる為、出っ歯の原因になります。

出っ歯や斜めに傾き始めた前歯は早期治療を心掛けましょう

ここでは、出っ歯を治療するとどんなメリットがあるのかご説明します。

●唇を閉じやすい

出っ歯だと、唇を無理に閉じようとすると表情が不自然になってしまったり、前歯の一部が見えてしまったりします。

また、唇を上手く閉じることができないと、口腔内が乾燥しやすくなり、唾液の洗浄効果が働きにくくなってしまいます。

斜めに傾いた前歯を治療することによって、ストレスなく唇を閉じることができるようになり、自然な表情を作りやすくなります。

また、唇が自然と閉じるようになるので鼻呼吸になり、口腔内が乾燥しづらいです。

唾液には歯を再石灰化する役割や抗菌作用があるので、虫歯や歯周病、口臭、口内炎の予防が見込めます。

●歯並びが良くなる

出っ歯に伴って、歯並びが悪くなる可能性があります。

歯並びが悪いと、上下の歯が上手く噛み合わずに一部の歯に大きな負担がかかる可能性が考えられます。

全体に分散されるはずの力が一部の歯にかかってしまうと、歯のひび割れの原因になりかねません。

また、歯を磨くときに歯ブラシが当たりづらい部分が多くなりやすい為、歯の清掃が不十分になり、虫歯や歯周病などを引き起こす可能性が高くなります。

出っ歯を治療することによって歯の噛み合わせが良くなり、一部の歯にかかる負担を軽減することができます。
歯磨きもしやすくなる為、虫歯や歯周病の予防につながります。

斜めに傾いた前歯の治療法

斜めに傾いた前歯や出っ歯の治療法は主に矯正や手術です。

一言に矯正と言っても、様々な種類がありますのでご説明します。

●部分矯正と全体矯正

部分矯正と全体矯正では必要な金額や期間が異なりますので、それぞれメリットとデメリットを理解したうえで検討しましょう。

・部分矯正

出っ歯だけなど、上の前歯を改善したいだけであれば、約1年の期間と15万円~40万円ほどの金額が必要になります。

ただ、部分矯正だと移動できる歯が限られている為、見た目は改善するものの、噛み合わせまでは合わない可能性があり、歯や顎の症状によっては全体矯正でないと治療できない可能性もあります。

・全体矯正

矯正にかかる期間は1年~3年で、金額は50万円~80万円ほどと、部分矯正に比べて約2倍もの期間と金額を必要とします。

全体矯正にかかる期間が部分矯正に比べてそこまで長くなってしまう理由は、歯の動かしやすさが関係しています。

前歯と奥歯では太さが全然違う為、必然的により太い奥歯の方が動かしづらいです。

部分矯正では動かしづらい奥歯ではなく、細くて動かしやすい前歯を中心に動かします。

全体矯正では、奥歯も動かすことになります。

動かす歯の数も範囲も異なりますので、必要な期間も大きく影響するという訳です。

ただ、全体矯正の方が動かせる歯の範囲が大きいですので、部分矯正に比べてきれいに仕上がる可能性がとても高く、噛み合わせも改善できて一石二鳥です。

ブラケットを使用した出っ歯矯正法

次は具体的な出っ歯の治療法をご説明します。

●ブラケット矯正

歯にブラケットを装着してワイヤーで引っ張ることによって、斜めに傾いた前歯などの歯を徐々に矯正する治療法です。

その中でも装着するブラケットの素材や装着の仕方によって効果が異なります。

・メタルブラケット

頑丈な素材のメタルブラケットは破損しにくくい比較的安価の治療法です。

デメリットとしては、メタルブラケットの色が銀色なので、白色の歯に対して目立ちやすいです。

また、金属素材なので金属アレルギーの方は使用できません。

・セラミックブラケット

セラミックブラケットは、歯の色に近い白色なので、装着しても比較的目立ちにくいです。

強度は金属ブラケットに比べて劣りますが、金属アレルギーといった問題がない為、幅広く使用できます。

・リンガルブラケット

歯の裏側に装着するブラケットです。

目立ちにくいセラミックブラケットと併用することが多く、非常に目立ちにくいです。

ブラケット以外の前歯矯正法

●マウスピース矯正

マウスピースは透明の物もあり、前歯に装着しても目立ちにくいです。

いつでも自分で取り外し可能な為、使い勝手の良さもあります。

ただ、取り外している時間が長いと装着時間が減少する為、斜めに傾いた前歯や出っ歯の矯正効果が不十分になる可能性があります。

一日二十時間以上、歯に装着しなければ十分な効果を得られない場合もありますので、歯科医の指示に従いましょう。

●抜歯矯正

歯に対して顎のスペースが小さい、顎のスペースに対して歯が大きい、親知らずが顎のスペースを圧迫している、といった理由で歯が綺麗に並ぶスペースが十分に確保されていない場合に抜歯矯正をする場合があります。

ただ、一回抜歯をすると取り返しがつきません。

親知らずや虫歯を抜くのであれば構わないかもしれませんが、健康な歯を抜かなければならない場合もあります。

例えば、奥歯を一本失うと全体の噛む力の30%~40%の力が失われると言われており、胃にかかる負担が大きくなって消化不良を起こす可能性があります。

他にも、歯を抜いた部分が大きく腫れたり、痛みを生じる可能性がある為、歯科医にメリットとデメリットについて十分に相談し、理解してから検討しましょう。

外科手術による矯正

斜めに傾いた前歯や出っ歯の症状次第では、ブラケットやマウスピースで矯正できない場合があります。

そういう場合は外科手術が必要になります。

外科手術では、ブラケット矯正で改善できない歯並びでも短期間で改善することができます。

デメリットとしては、施術部が大きく腫れる、痛みが生じるなどが挙げられます。

歯科医とリスクについて十分に相談し、理解してから検討するようにしましょう。

以上、矯正する方法をご説明しました。

金額や期間、メリット、デメリットはそれぞれ異なります。

どの矯正法に対しても言えることは歯科医とよく相談し、矯正治療後は指示を遵守することが大切になります。

指示されたことを無視すると、矯正効果が十分に発揮されずに期間が大幅にずれてしまう可能性があります。

どうしても指示を守れない場合は、歯科医と相談してみましょう。

出っ歯の治療法をまとめると?

出っ歯が気になるという方が受けるのは、ブラケット矯正が主な治療法です。

・メタルブラケット

・セラミックブラケット

・リンガルブラケット

部分矯正か全体矯正の選択肢もありますので、何を治療すれば良いのかを具体的にして、必要な金額と期間を考慮したうえであなたに合った治療法を選びましょう。

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