体臭や口臭はいい匂いばかりではない!女性は匂いに敏感!

電動歯ブラシ 2019.06.07

突然ですが、今まで人から口臭や体臭の匂いを指摘された事はありますか?

特に男性の方は女性に指摘されたりという、苦いご経験がある方も少なくはないでしょう。

気になる匂いトラブル、原因は様々ですが、今回は「体臭」「口臭」の原因とその対処法や、「なぜ女性は匂いに敏感なのか?」といった疑問に対してお答えしていきます。

なぜ、匂いに敏感なのは女性のほうが多いの?

口臭や体臭などのいわゆる「人の匂い」について指摘されるシーンですが、女性の方から言われる事が多いのではないでしょうか。

女性から匂いを指摘された経験のある男性は少なくないでしょう。

それほど、女性の五感は男性に対して圧倒的に繊細です。

そもそも、なぜ女性は匂いに対して敏感なのでしょうか。

答えは、「男女の脳の違い」にあります。

人間には「嗅球」という脳神経の領域があり、そこで匂いを感じ取ることが出来ます。

その嗅球が、ブラジルのリオデジャネイロ連邦大学、サンパウロ大学、米カリフォルニア大学らの研究で、男性より女性の方が約40%嗅球の視神経細胞が多いという結果が出ました。

また神経細胞のニューロン数は、女性の方が約50%も多く存在するというデータもあります。

このことから女性の方が男性より、4割増しで匂いのアンテナを持っていると言えるでしょう。

気になる異性の匂い、それは遺伝子が深く関与している

匂いに敏感になってしまうのは、遺伝子も深く関与しています。

例えば犬がお互いのお尻の匂いを嗅ぎ合うように、野生の動物は、相手を認識するためや好みの相手を選ぶために体臭を一つの判断材料にします。

人間も同じく、異性の匂いに敏感に反応します。

人間の白血球にはHLA(ヒト白血球抗原)遺伝子が含まれ、この遺伝子は人の免疫力に関係する遺伝子であり、父親から1組・母親から1組受け継ぎ遺伝子の型が出来ます。

この受け継ぐ型が違うほど、免疫力が強い子供を残すことが出来るとされ、本能的な部分からHLA遺伝子の型が違うほど、男女はより強く惹かれ合うというわけです。

逆にこのHLA遺伝子の型が近いと、遺伝子レベルで相性が良くないと言うことになります。

例に出すと、よく思春期の娘が父親に「パパ、臭い!」といって毛嫌いする現象がありますよね。

あれも遺伝子型が近いので、臭く感じてしまうと理解すれば納得出来ます。

HAL遺伝子はフェロモンとして体臭に表われますので、特に匂いに敏感な女性は本能的に匂いで異性の相性を確かめているとも言えます。

そのため、体臭がいい匂いと感じる異性は遺伝子レベルで相性がいい可能性が高いです。

女性が気になる臭いトラブル、それは体臭問題!体臭の匂いに敏感になる原因は?

体臭について、遺伝子のお話も取り込みましたが、本能的に感じ取る匂いではなく、次に清潔・不潔レベルの「臭い」の原因やその対処法についてもお話しします。

①汗の臭い

まず汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」があります。

エクリン腺というのは、全身に分布する汗腺で主に体温調整の役割を果たします。

身体のほとんどに分布しており、エクリン腺がないのは外耳道や爪、唇などごく限られた部分のみです。

エクリン腺から出る汗はほとんど臭いの原因とはなりませんが、一方で脇の下・おへそ周り・外耳道など身体のごく一部にだけ敏感に分布してるアポクリン腺というものは体臭の原因になります。

このアポクリン腺の役割は、体温調整でなく体臭の原因となる汗を産生し、それは上記で記載したフェロモンの匂いを放つ役割を担っております。

これが強くなるといわゆる「ワキガ」となります。

②加齢臭

人の身体には皮脂腺という腺があり、皮脂を分泌し潤いを保つ機能があります。

その腺が年齢を重ねるごとに皮脂が増加、そして増加する脂質と結びついて分解・酸化し出来るノネナールという物質があるのですが、これが加齢臭の元になります。

加齢臭といえば男性特有のものと思われがちですが、実は男性・女性関係なくノネナールは産生されますので、加齢臭=男性特有の匂い、という訳ではないのです。

③頭皮・髪の毛や足の臭い

頭皮は細菌が付着・増殖すると臭いが発生します。

足も同様に靴下や靴などで覆われているので、特に蒸れやすく体温が敏感に上昇しやすいです。

また頭皮から出るフケや、足の角質細胞(アカ)はそのまま放置しておくと、細菌によって脂肪酸に分解され、ますます臭いが強くなってきます。

では、気になる体臭をどうすれば、改善できるのかについて次項でお話ししていきます。

これからは匂いにも敏感になるべき!体臭の対処法とは?

①制汗剤やデオドラント剤を使う

制汗剤は薬局などに行けば簡単に手に入りますし、その種類も様々です。

スプレータイプ・拭き取りタイプ・練りタイプなどケアグッズに対して敏感にアンテナをはり、ご自身で色々試されると良いでしょう。

これらを外出前に使うと汗や体臭を抑えることが出来ます。

他にも程よく香水を兼用されると体臭がいい匂いとなり、周りにも好印象を与えることでしょう。

これらは臭いの原因そのものを解決するわけではないのですが、一時的に匂いを抑えるものとして上手に活用しましょう。

②身体の中から体質改善を行う

これは、普段の食生活・入浴法など用いて身体の中から体質改善を行う方法です。

具体的に申しますと、食生活に関しては肉類やチーズなどの乳製品・油の多い食品に含まれるタンパク質・乳糖が腸内に溜まったり肉類のタンパク質が汗と混じると、結果悪臭を放ちます。

また油っこい食べ物は皮脂が酸化しやすく強い臭いの元になります。

これらの食品に関してはなるべく控えめにされて、バランスの良い食事を心がけると良いでしょう。

また、女性の方なら既に試されてる方も多いと思いますが、入浴法も体質改善のポイントになります。

こちらは、熱めのお湯(43℃程度)で10~15分集中的に温め、手足の普段あまり機能していない汗腺を鍛える事により、良い汗をかきやすくしていきます。

また、半身浴(36℃程度)で20分程度お湯につかるのも、交感神経を静めて、リラックス作用が働きストレス解消にもいいので、こちらも合せて行うと良いでしょう。

③それでも気になる場合は病院で診察を受ける

ワキガ症などでひどく悩まれてる方、日常生活に支障が出てしまってる場合などは、一人で悩まず、主治医か皮膚科の専門医に相談しましょう。

体質改善や食生活を見直すことにより、少しでもご自身の匂いが改善されると良いですよね。

匂いトラブルの大きな元!口臭の原因は?

今までは体臭についてお話ししましたが、もう一つ、男性・女性関係なく多くの方が敏感になってしまう匂いってありますよね。

それは「口臭」のニオイです。

まずは、口臭の原因についてお話しします。

①歯周病

これはお口のなかで一番に考えられる問題です。

食べ物のカスや人同士の感染(食器の使い回し・唾液や粘液感染)などが原因となり、口腔内で歯肉(歯茎)の中にある歯槽骨という骨の中で細菌感染を起こし、歯茎のなかの骨が溶けてしまう病気を「歯周病」と言います。

歯周病の特徴として、歯と歯肉(歯茎)の間に「歯周ポケット」と呼ばれる、目では見えない溝があるのですが、歯周病の菌は空気を嫌うので(嫌気性菌)その歯茎の溝にどんどん入っていくのです。

その嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンという悪臭を産生します。

これが口臭の元になるというわけです。

②全身の病気

呼吸器系や消化器系(胃・食道気管)・耳鼻咽喉系の病気はタンパク質の壊疽臭を放ちます。

また糖尿病に罹患されている方は、アセトン臭と言って甘酸っぱい匂いのような、果物が腐ったような臭いを放ちます。

肝硬変や肝臓がんはアンモニア臭を放ち、トリメチルアミン尿症は魚臭があります。

③生理的口臭

これは例えば、起床時や夜寝ている間、女性の場合は月経時や産前産後、更年期のホルモンバランスの変化などで生理的におこりえる口臭の事です。

起床時や就寝時はホルモンバランスの変化で唾液の分泌量が減ります。

唾液には自浄作用(細菌を洗い流す効果)があり、その自浄作用の効果が減るので、結果的に口臭が気になるということです。

しかし、生きている限り無臭でいることはあり得ないので、生理的口臭についてはあまり敏感に気にされなくて大丈夫です。

問題は、病気(歯周病、全身の病気)が原因となり発生する口臭です。

女性も男性も関係なく皆が気になる!口臭はどうにかならない?

歯周病や全身疾患、いわゆる病気が口臭の原因になると聞くと、少し自分の匂いに敏感になってしまいますよね。

病気に関しては病院や歯科医院で受診する必要がありますが、ここでは自宅で行える口臭対策をお話ししていきます。

まず、舌磨きです。

歯磨きといえば歯だけを磨くものと思われがちですが、歯だけではなく舌を磨くと口臭予防になります。

具体的には毎日でなくても良いので、一週間に一回だけでも舌を専用ブラシ(タンクリーナ-)で舌の奥から手前(先端)に向けて、一定方向で優しく滑らせて磨いていきます。

次に、マウススプレーやマウスウォッシュを併用すること。

口臭の原因は細菌なので、細菌を殺菌してくれる薬用効果の高い薬剤を使用すると効果的です。

女性の方は意識の高い方も多いので、既にされてる方もいらっしゃるかもしれませんね。

また外出先で、歯磨きが出来ない場合でも洗口剤ならぶくぶくうがいをするだけなので、手軽に口臭予防出来ますね。

最後に、歯医者さんでの定期的な歯石除去を行うこと。

歯の汚れ(歯垢)は最初柔らかい状態ですが、時間の経過と共に固くなり、文字通り石のような歯石になってしまいます。

こうなったら歯ブラシなどお家で出来るセルフケアでは取れません。

歯石は口臭の元である歯周病の原因になりますし、自分では取れないものになりますので、定期的にクリーニングに行くようにしましょう。

また歯医者さんでは客観的に口臭を計れる機械があったり、唾液の分泌量が測定が出来たりする歯科医院もありますのでそちらも合せて検査を行うと口臭対策もバッチリですね。

これからはいい匂いに!早めの口臭・体臭対策を

今回は、そもそも女性がなぜ匂いに敏感なのか、口臭・体臭に関しての原因とその対処法についてお話ししました。

口臭・体臭も今回お話しした原因に心当たりがないか、まずはご自身でチェックしてみましょう。

思い当たる節があればセルフケアから始めて、それでも収まらない時は、場合によっては病院を受診するなど専門化に頼りましょう。

匂いは周囲に影響を与えますが、何より自分の健康をあらわしたりします。

周りのため、そして自身のためにも早めの対策をしましょう。

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