歯茎の腫れは万病の元!?歯間の正しい掃除方法は?

歯茎ケア 2019.04.20

歯茎が腫れる症状の病名は5種類あり、放っておくと様々な症状により最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

そして、歯を失う事による様々な健康リスクも発表されています。

歯茎が腫れないよう予防するため普段からオーラルケア、口腔内の掃除が大切です。

また、力任せに歯ブラシでゴシゴシ磨いている方も見かけますが、正しい歯磨きの方法で歯茎についた歯を掃除しないと効果はありません。

歯茎を傷めて細菌感染を起こす恐れもあります。

歯茎の腫れを予防するため、効果的な歯茎のお掃除方法をご紹介します。

歯茎の腫れを予防する掃除方法は?腫れる原因は何だろう?

歯茎の腫れと一口に表現していますが、病名は下記のとおりになります。

・歯肉炎:正しい方法で歯磨きが出来ず、歯間、歯と歯肉の間にたまった歯垢(プラーク)がきれいにお掃除できない等が原因で炎症が起こります。

・歯周炎:歯肉炎がひどくなると歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる歯の土台が溶け出して歯が抜けてしまいます。

・膿瘍(のうよう):歯が原因の細菌感染で歯槽、顎下、頬、口下等にたまります。

・歯根膜炎(しこんまくえん):歯磨きを怠り、口腔内の掃除をしないと虫歯になり歯の根の部分に炎症がおきます。

・歯周病(ししゅうびょう):歯磨き、リンゴをかじる等、ちょっとした刺激で歯茎から出血するようになります。

症状が進行すると歯茎からの出血に膿が混じり、口臭がきつくなります。

特に歯周病(以後歯槽膿漏と表記)は皆さんも聞いたことがある病名でしょう。

歯槽膿漏の原因は、まず食べかすが歯と歯の間、歯と歯肉の境目にたまることです。

食べかすをたまったままにしておくと、歯茎に歯垢、歯石が溜まり細菌が増殖して炎症を起こし、歯磨きの際に歯茎から出血するようになります。

症状が酷くなると膿が出るようになり、放っておくと歯が抜け落ちてしまいます。

歯茎の腫れが原因で歯が抜けるなんて悲惨ですね。

次項から歯茎が腫れる原因の、歯垢、歯石を取り除く掃除の方法をご紹介します。

歯茎の腫れの原因!歯垢の掃除方法は?

歯垢(以後プラークと表記します)とは、色が黄白色で粘着質の細菌です。

歯間に残った食べかす、甘い物の糖分を栄養として増殖します。

増殖時には酸を発生させますので、虫歯の原因にもなります。

そしてプラークが歯に定着してしまうと歯石になり、歯周ポケットを塞ぎ歯茎に炎症を起こす要因となります。

歯茎の腫れを予防し歯槽膿漏等にならないために、歯垢、歯石のお掃除方法は三つの方法があります。

①ブラッシング:歯ブラシを使い歯と歯の間、歯と歯肉の境目、噛み合わせの部分についた歯垢をブラシの毛先を使って落とすこと。

②歯間ブラシ・デンタルフロス:主に歯ブラシで落ち切らなかった歯と歯の間の歯垢を落とすための歯間清掃用具。

③歯科衛生士による定期的メンテナンス:3~6ケ月に一回程度、かかりつけ歯科医院の歯科衛生士による歯石除去、歯茎状態のチェックをしてもらう。

歯茎チェック後、歯茎の状態に合わせたブラッシング方法の指導を受ける。

これらの方法は特別な事ではなく、一般知識として広く知られています。

しかし、歯ブラシの正しい使用方法、歯間ブラシの大きさを間違えて選ぶと、効果が半減するだけでなく歯茎を傷つけることにもなりかねません。

歯茎のプラークを掃除する正しいブラッシング方法は?

それでは、正しい歯ブラシの使い方をご紹介していきます。

歯周ポケットをきれいに掃除するための正しいブラッシング方法は、まず毛先の細い毛の密集した「普通」か、「柔らかめ」の歯ブラシを用意します。

鉛筆を持つように歯ブラシを軽く持って、歯と歯茎の境目を45度の角度で歯ブラシを当てます。

プラークが付いているところをピンポイントで丁寧に狙っていきます。

歯2本位を目安に軽い力で(毛先がつぶれない)、細かく5mm~10mmの幅で毛先を動かさずに磨きます。

力を入れすぎると、歯ブラシの毛先がつぶれて歯垢を落とせなくなりますので注意が必要です。

特に男性は力を入れ過ぎる傾向がありますので、意識して軽く持つようにします。

慣れるまでは鏡を見ながら歯ブラシをあてるところを確認し、根気よく丁寧に磨くようにしましょう。

慣れてくると、TVを見ながら等、ながら磨きでも上手にプラークを落とせるようになります。

どうしても要領を得ない方は、後述の歯科衛生士さんからブラッシングの指導を受けると良いでしょう。

筆者も実際にブラッシングの指導を受けたことがありますが、大変参考になりました。

歯茎に残ったプラークの掃除!歯間ブラシの使用方法

きちんとブラッシングをしても、歯と歯の間の歯垢は残ってしまいます。

歯ブラシで取れなかったプラークを、歯間ブラシを適正に使い分ける事で、効果的に掃除が出来ます。

歯間ブラシの使用方法として、歯と歯の間が広い場合、特に歯茎が下に下がってしまった方が使用すると効果的に歯垢が除去できます。

歯間ブラシは歯間の広さによって歯間ブラシの太さを使い分ける必要があります。

狭い歯間にサイズの太い歯間ブラシを使うと歯肉を傷つけたり、元々炎症があった歯茎の炎症をさらに悪化させる事になりますので注意が必要です。

歯間ブラシを使うのが初めての人は不安があるかと思いますので、細めのサイズから使用することをお勧めします。

サイズはSSS~Lサイズの5種類あり、0.8mm~1.8mmから選べます。

また前歯、奥歯によってI字型、L字型の歯間ブラシを使い分ける事で効率的に歯垢の除去が出来ます。

歯間ブラシは歯が重なっている所には使えませんので、デンタルフロス使用をお勧めします。

歯茎に残ったプラークの掃除デンタルフロスの使用方法

狭い歯間、歯列が悪く重なっているところは、デンタルフロスを使いプラークのお掃除をします。

デンタルフロスのタイプは次の3種類になります。

①巻型:必要な長さだけデンタルフロスを切り手指に巻いて該当の歯間に使用します。

②F型:ホルダータイプで前歯の歯間プラークのお掃除に使用します。

③Y型:奥歯の歯間プラークのお掃除に使用します。

①巻型のデンタルフロスには2種類あります。

ワックスタイプとアンワックスタイプです。

ワックスタイプはデンタルフロスを使うのが初めての方や、歯間が狭い方にお勧めで、滑らかに歯間に入れることが出来る使用感です。

アンワックスタイプは、デンタルフロスの使用方法に慣れた方や、歯間が広い方にお勧めです。

歯とフロスの摩擦によりプラークを掻き出す事が出来ます。

また、フロスが膨らむタイプもありますので、ご自身の歯の隙間に合わせて使用してください。

使い方は、フロスを歯と歯の間にあててゆっくり横に動かしながら歯と歯の間に入れます。

歯と歯の間に入れる時、力を入れすぎて押し込むと歯茎を傷めますので注意が必要です。

隣同士の歯の側面にフロスをあて、上下に動かしてプラークを掻き出します。

歯科衛生士から聞いた!歯茎の腫れを予防するプラーク掃除方法は?

ブラッシング、歯間ブラシ、デンタルフロスで歯茎の腫れの原因になるプラーク掃除方法をお伝えしてきましたが、文字では伝わりづらい事もあるでしょう。

一度ご自分でブラッシング等お試しの上、かかりつけ歯科医院のメンテナンスを受診されることをお勧めいたします。

筆者はかかりつけの歯科医院から3ヵ月毎にメンテナンスの案内がハガキで届きます。

歯科衛生士さんからブラッシング状態、歯茎の状態の検査、虫歯等の目視点検、歯石、プラーク掃除のメンテナンスを施術してもらいます。

歯磨きの癖や磨きづらいところに歯ブラシを入れる方法もアドバイスしてもらえます。

最初の頃はブラッシングについて指導されてもなかなか上手く磨けませんでした。

「ブラッシングなんて」と軽く見ていましたが、少しずつ歯茎の色も良くなってきたのがきっかけで、特に夜は時間をかけ正しい方法で磨くようになりました。

もちろん歯間ブラシ、デンタルフロスも使います。

ブラッシング方法が十分であるか確認するためにも、一度歯科医院のメンテナンスを受けてみてはいかがでしょうか。

ブラッシングでプラークのお掃除!健康な歯茎に!

十分なブラッシングが行えていない場合は、歯にプラークが定着します。

プラークを放ったままにしておくと、歯石となり歯茎の炎症を起こす要因となり得るのです。

その予防として「正しいブラッシング」「歯間ブラシ・デンタルフロス」「歯科衛生士によるメンテナンス」が重要となります。

今回ご紹介した内容を参考に、健康な歯茎を保って、いつまでも美味しい食事が楽しめるようにしましょう。

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