歯磨き粉のミントが苦手な方におすすめ!ミントなし歯磨き粉
歯磨き粉 2019.03.09歯磨き粉にミントが使われ始めたのはいつ?
ミントが苦手な方へミントの使われていない歯磨き粉をご紹介する前に、歯磨き粉の歴史から見ていきましょう。
歯磨き粉の歴史はかなり古く、紀元前にさかのぼるとされています。
紀元前1500年頃の医学書には、香料として使われているのはミントではないハーブの名前があるとのことです。
その後、4世紀頃のエジプトで、「食塩や黒コショウなどとともにミントを粉末にして使っていた」という話があります。
日本で歯磨き粉が販売され始めたのは江戸時代だと言われ、江戸の商人が、朝鮮から伝来した作り方で作った歯磨き粉を売り始めたとされています。
江戸時代の歯磨き粉というのは、粘土の細かい粒に香料を混ぜたもので、当時は和種のミントとされる「ハッカ」が使用されていました。
歯磨き粉と名前に「粉」がついていることからわかるように、当時の歯磨き粉は粉末であり、袋に入れて販売されていたと言われています。
このように、想像以上に歴史の古い歯磨き粉ですが、次章では、現代の歯磨き粉の種類とその効果についてご紹介していきます。
歯磨き粉の種類と使用効果とは?
現代の歯磨き粉(以下総称とする)の形状には、一般的に使われているペースト状・ジェル状・液体・フォーム状・粉状などと幅広いものがあります。
歯磨き粉は日本では、薬事法により、化粧品と医薬部外品の2種類に分けられます。
化粧品は、基本成分だけでできているもので、基本成分に加えて薬用成分が入っているものが医薬部外品と呼ばれています。
日本で販売されている歯磨き粉の90%は医薬部外品に入り、約80%にフッ素が配合されていると言われています。
ミントが苦手な方にとっては、「どうして歯磨き粉などというものがあるのだろうか」と思われるかもしれませんが、歯磨き粉を使用することにより、次のように多くの効果が期待できるとされています。
・虫歯になることやその進行を防ぐ
・歯の着色を防ぎ、白くする
・口内を浄化し、口臭の予防をする
・歯周病の予防
・歯石などの付着を予防
このように、歯磨き粉を使用することによって様々な効果があることはお分かりいただけたかと思います。
次に、歯磨き粉の成分とその役割について見ていきましょう。
歯磨き粉の成分とミントが使われる理由
それでは、歯磨き粉の「基本成分」と呼ばれるものと、その役割をそれぞれご紹介します。
●研磨剤
歯の表面についているプラークやステインなどの汚れを落とすとされています。
主な成分として、リン酸水素カルシウム・水酸化アルミニウム・無水ケイ酸・炭酸カルシウムがあります。
●湿潤剤
適度な湿り気を歯磨き粉に与えます。
主な成分として、グリセリン・ソルビトールがあります。
●発泡剤
口内に歯磨き粉を拡げて洗浄することにより、汚れを取り除く役割をします。
主な成分として、ラウリル硫酸ナトリウムがあります。
●香味剤
使用後に爽快感を味わえるような香りをつけることで、香味の調整をし、歯磨き粉を使いやすくするために配合します。
主な成分として、メントール・サッカリンナトリウム・ミント類があります。
●粘結剤
粉体と液体成分を結合させることで、適度の粘性を与え、形を整えるために使われます。
主な成分として、アルギン酸ナトリウム・カルボキシメチルセルロースナトリウム・カラギーナンがあります。
●保存料
変質を予防するために配合されます。
主な成分として、安息香酸ナトリウムがあります。
ミントが使われている香味剤の使用目的は、ミントの苦手な方には信じられないかもしれませんが、「歯磨き粉を使いやすくするため」ということが挙げられています。
ミントが苦手!子供用の歯磨き粉でも大丈夫?!
それでは、ミントが苦手な方のために、ミントが使われていない歯磨き粉を検討していきましょう。
まず、ミントが苦手だからという理由で、「大人でも子供用の歯磨き粉を使用しても大丈夫なのか」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般的に販売されている歯磨き粉には、ほとんどの製品にミントが使われています。
そこで、ミントの使われていない子供用の歯磨き粉を大人が使用した場合に、「あまり予防効果などは期待できないのではないか」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、配合されている成分自体は、大人用の歯磨き粉とそれほど違いはないと言われています。
違うとされるのは、子供用の歯磨き粉には、フルーツの甘い香りや味がついていたり、研磨剤やフッ素の使用量が少ないという点になります。
フッ素が多めに入っているものを使用したいという方は、歯科医院で販売している子供用の歯磨き粉でしたら、市販のものよりもフッ素が多めに入っていると言われています。
そのため、そちらを検討してみるのもよいかもしれませんね。
ミントが苦手な方におすすめ!ミント不使用の歯磨き粉
ミントが入っている一般の大人向けの歯磨き粉は苦手で、子供用の歯磨き粉を購入することにためらいや恥じらいを感じる方におすすめの歯磨き粉がいくつかありますので、ご紹介していきます。
●アーユルヴェーダ歯磨き粉 オーロメア ミントなし
インドのオーロメア社が生み出した歯磨き粉で、インドに古くから伝わる「アーユルヴェーダ」の考えを元に作られています。
フッ素などは使用されていませんが、口臭予防になるとされているハーブや、白くて健康的な歯を保つのに効果的な「ピール」という植物成分が含まれていますので、歯磨き粉の効果としても十分期待できるものでしょう。
フレーバーが3種類ありますので、ミントが苦手な方は、忘れずに「ミントフリー」のものを選ぶようにしましょう。
レギュラーサイズ(100g)の他にも「ミニサイズ(30g)+歯ブラシ」のトラベルセットがありますので、外出先でも使用できるものとなっています。
興味のある方はぜひ、お試しください。
苦手なミント感がなく虫歯予防!日本製でおすすめの歯磨き粉
先ほどはインドの歯磨き粉をご紹介しましたが、「できれば日本製の歯磨き粉を使用したい」という方におすすめの歯磨き粉もあります。
●シュミテクト
シュミテクトには、歯周病を予防する効果の期待できる「歯周病ケア」と、ホワイトニング効果を期待する「ホワイトニング」などの目的別の歯磨き粉があります。
どれもフッ素が配合されているので、虫歯の発生や進行の予防が期待できます。
香料として、ダブルミントが入っていると表記されていますが、使用感としては、ミントの味・歯磨き粉の味自体を感じないとされているので、ミントや歯磨き粉の味が苦手という方にもおすすめです。
こちらの商品にも、歯磨き粉(22g)と歯周ケア歯ブラシのコンパクトサイズをセットにしたトラベルセットがありますので、職場や学校、外出先でも手軽に使用することが可能です。
ミント感を感じないだけではなく、歯周病などの口内トラブルを予防することのできる優れた歯磨き粉なので、まずは、ミニサイズからお試しとして使用してみてはいかがでしょうか。
ミント不使用またはミント感のない歯磨き粉もある!
ミントが苦手な方には、一般に販売されている通常の歯磨き粉を使用するのはつらいことでしょう。
ミント配合の歯磨き粉をどうしても使いたくないという方は、ここでご紹介したような歯磨き粉をお試しいただくことをおすすめします。
歯磨きは、健康な歯を長く保っていくために必要不可欠なことですので、ご自分で不快感を感じない歯磨き粉を見つけ、毎日気持ちよく歯磨きを行なっていけるとよいでしょう。