もしかして歯磨き粉のせいかも?唇が荒れる原因とその対処法

歯磨き粉 2018.12.18

唇がカサカサになって荒れてしまい、なかなか治らないことはありませんか。

リップで保湿しても薬を塗っても改善しない場合、もしかしたら歯磨き粉が原因かもしれません。

多くの人は違和感を覚えることはあまりないのかもしれませんが、中には歯磨き粉の影響で唇が荒れてしまったり、口の周りに湿疹ができてしまう人もいるようです。

なぜ歯磨き粉で唇が荒れるのか、その原因と対処法を確認していきましょう。

唇が荒れる原因とは…もしかして歯磨き粉?

唇がカサカサして荒れてしまった、唇がなんとなく赤く腫れている、ポツポツと口周りに湿疹ができている…など、乾燥した時期ではなくともいきなり口周りが荒れてしまうことがありませんか。

口周りや唇は、人と対面している時にも目が行きやすい箇所でもあります。

話をしている最中に、相手の目線が荒れた口元に向かっているのも避けたいものですよね。

唇が荒れるのにもいろいろな原因が考えられますが、リップクリームで保湿しても、薬を塗ってみても改善されない場合、もしかしたら使用している歯磨き粉が原因かもしれません。

歯磨き粉に配合されている成分が反応して、唇の荒れに影響しているのかもしれないのです。

身体への物質の吸収率は、腕の皮膚に比べて口の粘膜は10~20倍高いと言われています。

そのため、口内の粘膜に触れる歯磨き粉に関しても、体への影響も考えながら選択していく必要があるのです。

今ご自身が使用している歯磨き粉は、どんな成分で構成されたものでしょうか。

その中に、もしかしたら唇の荒れる原因があるのかもしれません。

まずは歯磨き粉の基本的な成分を、次項で確認していきましょう。

唇にも影響する?歯磨き粉の成分

毎日の歯磨きに欠かすことができないのが、歯磨き粉です。

歯磨き粉には主に、虫歯や歯周病を防いだり、歯を白くしたり、口内を浄化する効果が期待できます。

歯磨き粉を使わないで歯磨きをすることもできますが、こういった効果を求めてオーラルケアに取り組む方も多いでしょう。

歯磨き粉には基本となる成分がそれぞれ含まれています。

ここではまず、歯磨き粉の基本成分を確認していきましょう。

・清掃剤(研磨剤)

リン酸水素カルシウム・水酸化アルミニウム・炭酸カルシウムなどで、プラークやステインなどの歯の汚れを落とす働きがあります。

・湿潤材

グリセリン・ソルビトールなどで、歯磨き剤に適度な湿り気と可塑性を与える働きがあります。

・発泡剤

ラウリル硫酸ナトリウムなどで、口の中に歯磨き剤を拡散させて、口内の汚れを洗浄する働きがあります。

・粘結剤

アルギン酸ナトリウムやカラギーナンなどで、粉と液体成分を結合させて、適度な粘性を与える働きがあります。

・香味剤

サッカリンナトリウムやメントールなどで、香味の調和をはかったり、爽快感と香りをつける働きがあります。

・保存料

パラベン類や安息香酸ナトリウムなどで、変質を防ぐ働きがあります。

以上が基本となる成分です。

これに加えて、虫歯予防としてのフッ素や、殺菌剤としてのクロルヘキシジンなどが薬効成分として配合されている場合もあります。

歯磨き粉には様々な成分が含まれていますが、この中に唇が荒れるのに影響すると言われている成分がいくつか存在します。

次項はその唇の荒れに関係しそうな成分を見ていきましょう。

唇が荒れる原因はこれかも?注意すべき成分と対処法①

前項では歯磨き粉の基本的な成分を確認してきました。

この中で注目したいのが、発泡剤として配合されることの多いラウリル硫酸ナトリウムです。

ラウリル硫酸ナトリウムは一般の歯磨き粉のほかにも、シャンプーや食器洗い洗剤等に配合されている成分です。

ただし、洗浄力が高く、脱脂力も高いうえに、皮膚に残りやすい成分であると言われています。

そのため、本来必要な油分も取られ、唇が乾燥してしまう可能性が高いのです。

これが歯磨き粉で唇が荒れる原因だと言われています。

また、歯磨き粉の泡がしっかりと水ですすぎきれずに、唇のところに残ってしまう場合などにも注意が必要です。

口周りに歯磨き粉が残らないよう丁寧にすすぎを行いましょう。

唇がカサカサして荒れが改善しない場合は、発泡剤無配合の歯磨き粉を検討してみてください。

発泡剤の入っていない歯磨き粉は、泡立ちすぎて口周りに歯磨き粉がつく、というもありません。

無駄な泡立ちがなく、しっかりとブラッシングできるのでおすすめです。

唇が荒れる原因はこれかも?注意すべき成分と対処法②

前項では、唇が荒れる原因として強い脱脂力で刺激の強いラウリル硫酸ナトリウムを挙げました。

他にも、いくつか注意しておきたい成分をご紹介します。

まずは、防腐剤として配合されているパラベンです。

湿疹やアレルギーが出る可能性があるため、化粧品ではパラベンに代わる防腐剤を添加する動きもありますが、意外と歯磨き粉では見落とされがちです。

歯磨き粉を選択する際にも「パラベンフリー」を選ぶとよいでしょう。

他にも、薬効成分として配合されている虫歯予防のフッ素や殺菌作用の高いグルコン酸クロルヘキシジンなども、アレルギー反応が出てしまう可能性があるといわれている成分です。

また、洗口液などにも含まれていることの多いエタノールも刺激が強いので、アルコールに弱かったりアレルギーがあったりする場合には、「アルコールフリー」のものを使用するのがおすすめです。

一般に市販されている歯磨き粉にはたくさんの成分が含まれているので、一体何に反応して唇が荒れるのか分からなくなってしまいます。

歯周病や虫歯、ホワイトニングなど気になる部分をケアしたい気持ちも分かりますが、何の歯磨き粉を使うかというよりも、大事なのは丁寧なブラッシングです。

刺激に敏感になっている場合には、いったん使用を中止して歯ブラシだけで磨くか、成分がシンプルで身体にも安心・安全な歯磨き粉を選ぶようにしましょう。

歯磨き粉以外でも…唇が荒れる原因と対処法

前項では、唇が荒れる原因となりそうな歯磨き粉の成分を確認しました。

しかし、唇の荒れの原因はそれだけではないかもしれません。

参考までに、ご紹介しましょう。

・口紅やリップクリームの成分が合っていない

口紅やリップクリームにも、様々な成分が配合されています。

口紅のタール色素やグロスに含まれる高分子ポリマーなど、アレルギーや乾燥の原因として挙げられる成分が入っていないかチェックしてみてくださいね。

・口紅が落としきれていない

最近では色素を唇に定着させて色持ちをよくする落ちにくい口紅もあり、しっかりとオフすることがとても重要となっています。

ただ、クレンジングをしっかりと行ったつもりが、口紅の成分が落としきれずに残り、唇に残った成分が荒れの原因となっていることもあります。

ゴシゴシとこすらずに丁寧にクレンジングし、そのあとのケアもしっかりと行うようにしましょう。

・唇をなめる癖がある

乾燥して乾いた唇をついつい舐めてしまうことありませんか。

唇の唾液が蒸発するときに、唇の水分も一緒に蒸発して、さらに乾燥が進んでしまうという悪循環になってしまいます。

唇の荒れが気になるのなら、なるべく舐めないように心がけましょう。

歯磨き粉も日用品もシンプルな成分を選ぼう

前項までに、唇が荒れる原因と考えられることをいくつか確認してきました。

歯磨き粉や口紅なども、使ってすぐに反応が出ずに、数日後~数週間後などにいきなり反応が出る場合もあると言います。

自分の体が何かに反応している時には、思い当たるものの使用をいったん中断しましょう。

違和感を覚えたら、どんな成分が自分は反応していたのか、アレルギーのテストなどで専門医で調べてもらい、相談してみるのもよいでしょう。

体調などにも左右されるのでなかなかすぐには解決できないかもしれませんが、長期的に様子を観察して改善する対策をとっていくことが必要となります。

そして、たとえどんなものが原因であったとしても、日常使用するものはシンプルな成分のものがおすすめです。

合成界面活性剤などが配合されていないものは、低刺激で安心ですね。

ただし、天然成分100%でもアレルギー反応が出てしまう場合もあります。

そんな場合でも、シンプルな成分であれば原因も比較的特定しやすく、次からもそれを避けて製品を選択することができます。

多くのよくわからない成分が配合されている日用品を使用している場合は、一度自分が納得いくまでしっかりと安心・安全だと思える製品を選びなおすのもよいのかもしれませんね。

唇の荒れは体のサイン!自分で納得できる製品選びを

歯磨き粉に含まれている成分が原因で、唇が荒れてしまうことがあります。

さまざまな成分が含まれているので、一体何に反応しているのかわからない場合もあるかもしれません。

けれども、身体から発せられたサインだととらえて、一度身の回りの物を見直してみるのもおすすめです。

使うものを成分から選び、毎日使う自分自身が納得できるような製品を選んでいきましょう。

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