前歯の抜歯後いつから食事ができる?何に気をつけたら良い?

お口のトラブル 2018.12.10

前歯などの抜歯後に気になることと言えば、食事に関してではないでしょうか。

抜歯した直後は麻酔による麻痺が残っている状態で、出血もしています。

どのくらいの時間をおき、どのような状態になれば食事をしても大丈夫か気になりますね。

ここでは、抜歯後に食事を摂っても大丈夫なタイミングについてや、食事以外でも気をつけた方が良いことなどをお話ししていきます。

これから抜歯の予定がある方や抜歯をしたという方は、ぜひ参考になさってください。

前歯を抜いた!抜歯後はいつから食事を摂っても大丈夫?

虫歯や歯科矯正などのために、前歯などの歯を抜いた方は気になることだと思いますが、いつ頃から食事を摂っても大丈夫なのでしょうか。

それは、「麻酔が切れて出血が止まったら」大丈夫だとされています。

一般的に、麻酔が切れるまでには、1~3時間程度の時間がかかると言われています。

麻酔が切れないうちは、感覚が麻痺している状態となっています。

そこで、麻酔が切れないうちに食事をしてしまうと、次のような2つのことが起こる恐れがあります。

●麻痺している時に熱いものを食べても感覚がなく、やけどをしてしまう

●口の中を誤ってかんでしまっても、感覚がない状態だと気づかない

また、「出血が止まってから」という理由には、抜歯した部分がカサブタでふさごうとしているのを食事をすることで妨げてしまうためです。

抜歯後に食事をしても大丈夫とされるタイミングはおわかりいただけたかと思いますが、それでは、抜歯後にはどのようなものを食べると良いのでしょうか。

これがおすすめ!前歯などを抜歯後の食事

前歯などの抜歯後に食事をする際に、安心して食べられるような食べ物は限られてしまうものですが、おすすめの食べ物としては次のような状態のものが良いでしょう。

●噛む必要がなく、やわらかい

●吸わなくても食べられる

●飲み込みやすい

●口をそれほど開けなくても食べられる

具体的な食べ物としては、次のようなものが挙げられます。

【おかゆ・おじや】

米粒の形状ではなくなっているものでしたら噛む必要もなく、抜歯後の穴につまりにくいうえに、お腹も満たされるためおすすめです。

【スープ】

スープと言っても、具はあまり入れない方が良いです。

野菜などの具を入れる場合には、あまり噛まなくても良いくらいにやわらかく煮ましょう。

【プリン・ゼリー・ヨーグルト】

噛む必要がないので、抜歯後でもとても食べやすいものです。

人によっては、食欲がなくなる場合もありますので、さっぱりとしたゼリーなどはおすすめです。

【豆腐や茶わん蒸し】

豆腐や茶わん蒸しなども噛む必要がなく、さらにたんぱく質などの栄養も摂れるので、抜歯後には向いている食べ物でしょう。

【スムージー】

「噛めないけれど野菜などの栄養を摂りたい」という方は、スムージーにして摂ると良いでしょう。

前歯などを抜歯後の食事!控えた方がよいもの

先ほどは、前歯などの抜歯後に向いている食事をご紹介しましたが、その反対に、控えた方が良いというものもありますのでご紹介します。

●かたいもの

説明しなくてもおわかりかもしれませんが、かたい食べ物は抜歯後の傷口を刺激してしまいますし、抜けている歯があったら食べにくいものでしょう。

●アルコール

アルコールには血行を良くする作用がありますので、抜歯後の出血を止まりにくくしてしまう恐れがあります。

最低でも2、3日は飲酒は控えた方が良いでしょう。

●吸って食べるもの

強く吸い込むことにより、傷口のカサブタがはがれてしまい、出血を止める妨げになってしまいます。

また、うどんなどの麺類は、通常は前歯で噛み切るものなので、特に前歯を抜歯した場合は食べにくいでしょう。

ただし、奥歯などを抜歯した場合は、やわらかく煮込んであればおすすめの食事です。

●刺激の強いもの

カレーやキムチなどの香辛料を使用した食べ物は、傷口に刺激を与えてしまい、出血を促してしまう恐れがありますので、控えた方が良いでしょう。

前歯などを抜歯後に気をつけた方が良いこと①

これまで、前歯などの抜歯後の食事について気をつけることなどをお話ししてきましたが、抜歯後には、食事以外にも気をつけた方が良いことがありますので、ご紹介していきます。

まずは、抜歯後に行なうのは控えた方が良いことを挙げます。

●運動

抜歯した当日は、激しい運動などは控えましょう。

運動をすることにより、血行が良くなり、血が止まりにくくなってしまいます。

たとえ運動することが毎日の習慣であっても、抜歯した日は安静にしていましょう。

また、入浴もシャワーだけなどと軽めにした方が良いです。

●喫煙

たばこを吸うことにより、毛細血管が収縮し、傷口の回復を妨げてしまうことにつながりますので、喫煙も控えましょう。

そして、この他にも抜歯後において気をつけた方が良いことがありますので、次章でお話ししていきます。

毎日の習慣で行なっていることになりますので、いつものように行なう前に、参考になさってください。

前歯を抜歯後に気をつけた方が良いこと②

前章でご紹介したこと以外にも、前歯などの抜歯後に気をつけた方が良いことはまだあります。

いつもと同じように行なってしまっては傷口に良くないことですので、お読みいただき、気をつけるようにしましょう。

●歯磨き

麻酔が切れて出血も止まった後に食事を摂り、なんとなく痛みも和らいでくると、傷口が痛いことも忘れて、歯磨きの際に歯ブラシを傷口にあててしまうことがあります。

傷口が縫合されている場合は、ブラシによって糸を引っ張ってしまう恐れもあります。

誤って歯ブラシを傷口にあてないように気をつけましょう。

●うがい

抜歯後の傷口からはしばらくは出血がありますので、口の中は血の味がして気持ちの悪いものです。

しかし、うがいを頻繁に激しく行なってしまうと、穴をふさごうとしている血餅がとれてしまう場合もあり、血が止まらなくなってしまう可能性があります。

うがいをする際は、水を口に含んで、そのまま出すというくらいの軽めに行ないましょう。

抜歯後の痛みが治まらない!どうしたら良い?

前歯などを抜歯をした際に歯ぐきを縫い合わせた場合は、自然に溶ける糸ではない糸を使用していることが多いので、1週間程経つと抜糸をすることとなります。

そして、抜歯後の穴が完全にふさがるまでには、1~6ヵ月程度の期間がかかるとされています。

万が一、抜歯後の翌日以降も「痛みが続いて食事もできない」という場合は、痛み止めを服用して様子をみてください。

もし、痛みがない場合でも、歯科医院で処方された抗菌薬などの抗生物質は、傷口から細菌が血液に入り込むのを防ぐ役割をするため、途中で飲むことをやめずに、渡された分は飲み切りましょう。

その他、出血に関してですが、少し唾液ににじむ程度なら心配は要りませんが、抜歯直後と同じような量が続くようでしたら、病院へ相談してみましょう。

また、腫れてきた場合は、あまり冷やしすぎるのは良くないので、軽く冷やす程度にして、安静にしてください。

抜歯後は傷口に刺激を与えないことが大切!

前歯などの抜歯をした後の食事をするタイミングや、気をつけることはおわかりいただけたでしょうか。

抜歯後の傷口は、しばらくの間は出血しやすい状態になっています。

抜歯をした当日は、特に、刺激のある辛いものやアルコールを摂取することは控えましょう。

そして、抜糸をするまでの間は、歯ブラシなどを強く傷口にあてて傷つけることのないように気をつけることも大切です。

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