口腔ケアはスポンジブラシやガーゼで!ケア用品の種類や方法
お口のトラブル 2019.01.14種類はたくさん!口腔ケアに使用されるスポンジブラシって何?
スポンジブラシとは、実際に介護施設などでも使われることの多い用品です。
また、自宅で不慣れな介護をしている場合でも、扱いやすい上に、優しく口腔ケアをすることができる用品として活用されています。
スポンジブラシは名前の通りスポンジでできており、口腔内の汚れを絡め取ったり、拭き取ったりして使用されるものです。
スポンジの形は様々な種類があり、デコボコしているものから、星形や桜の形のものと様々です。
そういったスポンジの凹凸を利用し、食物残渣などもよく絡め取ることができるようになっています。
また、スポンジブラシは複数の種類があります。
持ち手が付いているタイプで先端がスポンジであるものだったり、直接指にスポンジを付けて使うタイプもあります。
また、スポンジブラシとは別に、口腔ケア用品としてスポンジではなくガーゼや綿が使われることもあります。
どの種類でも「粘膜のケアをするもの」であるため、用途は同じですが、噛まれたりする心配がないことを考えると、スポンジブラシの方が使いやすさや衛生面を見ても安心できますね。
粘膜掃除ができる用品はどの種類でも基本は同じ!その方法とは?
スポンジブラシの使用方法は、指に付ける・持ち手が付いているなど、その他の数種類の粘膜掃除ができる用品を問わず、口腔ケアの方法の基本は変わりません。
ここでは、スポンジブラシを使用した口腔ケアの方法をお伝えしていきます。
1、まず、水や洗口液にスポンジブラシを浸します。
2、水がぽたぽたと落ちてこない程度まで絞ってください。
3、口腔ケアをおこないます。
この時に、過度にスポンジに水分が残ったままになっていると、それらが気管支に入ってむせてしまう可能性もあります。
また、汚れを奥に押し入れるように、手前から奥へ移動させるのではなく、奥から手前へ掻き出すようにするのも大切です。
それから、コップを水洗いできる用・湿らせる用の2つを準備しておくとスムーズ、かつ衛生的に口腔ケアをおこなうことができるでしょう。
口腔ケアのポイントや注意点は?
口腔ケアをしていても、実際に粘膜の汚れを目で確認することは難しいといえます。
そのため、どの辺りに汚れが溜まりやすいか、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。
基本的に、汚れが溜まりやすいとされる場所は、上顎・歯茎・頬の内側などが挙げられます。
歯磨きをする際、正しい方法として、「一方通行・Uターンをしないことがよい」とされているということをご存知の方も多いでしょう。
スポンジブラシを使用する際も、何度も同じところを拭き取るのではなく、歯磨きと同様に「一方通行・Uターン禁止」でおこなうと、時間も余計に掛かりません。
また、外側の歯茎を清掃する際は、「小帯」を傷付けないようにしましょう。
他にも、奥の方を刺激しすぎて嘔吐反応が起こらないよう気を付けておこなってください。
次項からは、持ち手付きのスポンジブラシと、指に絡めたり付けたりして使用する2種類の口腔ケアの商品をご紹介していきます。
持ち手付きのスポンジブラシのオススメ
持ち手付きのスポンジブラシは、どんな商品がオススメなのでしょうか。
●ハビナース:ケアしてあげるスポンジブラシ
こちらは、1本ずつ丁寧に個包装されている、衛生的なスポンジブラシです。
保湿剤が付けやすく、またリボンのような形をしていて、汚れを掻き出しやすくなっています。
持ち手の部分は六角形のプラスチック製なので、持ちやすく、水に強いのも特徴です。
●マウスピュア:吸引スポンジ
吸引機に繋いで使用するタイプのスポンジブラシです。
ブラシに吸引のオンとオフが付いていて、自在に切り替えが可能となっています。
また、スポンジは刺激の少ないやわらかなタイプになっているので、口腔ケアの最中に感じる違和感もあらわれにくいとされています。
こちらは、スポンジブラシだけでなく、吸引してくれる歯ブラシもあります。
これらの2種類を、両方上手に使いわけるのもよいですね。
スポンジブラシ以外にも指に付けて使用するケア用品のオススメ
最初に「噛まれたりする心配がないことを考えると、スポンジブラシの方が使いやすさや衛生面を見ても安心できる」とお伝えしました。
しかし、口の中の形状を詳しく把握できるという点からすると、持ち手を持って使うスポンジブラシよりも、指に付けて使用するタイプの方が勝っているといえます。
指に付けて粘膜掃除ができる用品も、いくつかオススメをお伝えしていきます。
●エラック:スポンジガーゼ
指サックタイプになっていて、片面はスポンジになっていますが、反対側はガーゼになっているので、使いわけもできます。
スポンジの面は「ヒダ状」になっていて、食べかすや汚れを拭き取りやすく、使用感もなめらかです。
また、口腔内にガーゼの繊維が残らないような仕様になっているため、安心して使えるのもよいですね。
●川本産業:口腔ケアウエットガーゼ
こちらはスポンジではありませんが、指に巻いて口腔ケアができるので、簡単で便利です。
また、ガーゼが濡れているだけではなく、ほんのりとレモンの風味があるので美味しくケアできそうですね。
口腔内の保湿剤の効果も期待できるので、ドライマウスの方にも最適です。
このように、口腔ケアをする製品はいくつも種類があります。
どういった種類を使用するのか、好みに合わせてセレクトするとよいでしょう。
他にも口腔ケア製品はこんなに種類がある!
これまで、スポンジブラシについてお話ししてきましたが、口腔ケアで便利なものは他にもあります。
そこで最後に、使用をオススメしたい口腔ケア用品をお伝えしていきます。
これまでお話ししてきたような、口腔ケア用品以外にも、「粘膜ブラシ」というものもあります。
「粘膜ブラシ」は、普通の歯ブラシと形状は似ているものの、ブラシ部分の毛質がとても柔らかく、用途に合わせて使用することができるというものです。
また、これらの用品と一緒に併せて使用していきたいものが、保湿剤です。
保湿剤とひとくちにいっても、その種類は3つあり、ジェル・スプレー・マウスウォッシュといったものです。
これらも使用するタイミングや、口内の乾燥レベルに合わせて使用すると、口腔内の環境をよい状態で保つことが期待できます。
口腔ケアの用品は、たくさんの種類があります。
その全てを使用しなければならないということではないので、自分に合ったものを選んで日常的にケアしていくことができたらよいですね。
口腔ケアを念入りにおこない健康的な口腔内を保とう
いつまでも健康的な口腔環境にしておくためにも、普段からケアをおこなうことはとても大切なことですね。
口腔ケアを拒否する高齢者もいますが、焦らずに段階を踏んでいくことで口腔ケアに慣れていくかもしれません。
口腔内を健康に保ち、高齢者の生活の質を向上させて、これからも元気に生活してもらいたいですね。