奥歯や他の歯が黒い原因!側面も含め歯全体を白くする方法

お口のトラブル 2018.10.14

自分の歯を鏡で見ると、奥歯や、他の歯などの側面や嚙み合わせに、黒いところを見かけることはありませんか。

「虫歯になってしまった」と落ち込む人もいるかもしれませんが、虫歯はもちろん、他の要因も考えられます。

今回は、歯が黒くなってしまう原因をご紹介し、最後に歯を白く変える方法のメリット・デメリットをお伝えしていきます。

歯の側面などが黒い!最初に考えられる理由は虫歯!

歯が黒くなってしまうと、自分の笑顔に自信がなくなってしまいますね。

そうならないためにも、歯が黒くなってしまう原因をきちんと知り、それに合った処置をすることが大切です。

歯の側面を含め、見えにくい奥歯などに黒い色を見かけたら、最初に疑うべき原因として、虫歯が考えられるでしょう。

虫歯になると、歯のエナメル質にある、リンとミネラルなどが抜けて黒い色になります。

歯の溝などが薄い黒色になっている程度であれば、削ることなく、経過観察で済むことが多いとされています。

しかし、虫歯がどんどん進行していくと、やがて歯に穴が開き始めるのです。

そうなると、歯医者に早めに診てもらい、治療をしてもらう必要があります。

表面的には、黒い点だけであったとしても、中で大きな空洞となり、大きな虫歯になっているということも考えられます。

虫歯がどんどん進行していくと、残っている歯は「根」の部分だけという状態にもなり得ます。

その場合は、抜歯することが多く、抜歯した歯が永久歯であれば、その部分に歯の代わりになるものを入れる必要があります。

レントゲンやレーザーを使用することで、虫歯を細部まで確認することができるので、どの程度進行しているかを確認してもらうとよいでしょう。

その上で、きちんと治療を受けることが大切です。

奥歯や側面が黒い!飲み物やタバコに注意しよう!

更に他にも、飲み物やタバコによって歯に着色することで、奥歯や側面だけでなく、全体を黒い歯にしてしまう可能性も考えられます。

まず、代表的な着色汚れは、「タバコのヤニ」によるものが挙げられます。

それから、飲み物では、コーヒー・烏龍茶・赤ワインなどで、食べ物ではチョコレートや人工着色料などを使用したものが色素沈着の原因といわれているのです。

また、女性の場合、口紅でも歯が変色することがあるともされています。

更に、飲食物の組み合わせによっても色素沈着を促進する可能性があり、主に柑橘系の飲食物と一緒に炭酸飲料・アルコール飲料を摂ることも着色しやすくなるといわれています。

色素沈着してしまうと、歯医者で歯の表面のクリーニングをしてもらう必要があります。

また、市販のホワイトニング用の歯磨き粉でも効果を得られることもありますが、研磨剤が多量に入っている場合もあります。

研磨剤で、歯の表面が傷付き過ぎてしまうと、知覚過敏などにもなり得るので、歯磨き粉選びには注意が必要です。

そのため、歯医者でケアをしてもらう方が安心といえるでしょう。

歯石も黒い歯を作ってしまう原因に?

他にも、歯磨きの際に磨き残された歯垢が硬くなってしまったことで、歯を黒い色にしてしまっている可能性も挙げられます。

歯磨きの際に残された歯垢と唾液が混ざり合うと、「歯石」というものに変化します。

歯石になるまでの時間はとても短く、24時間、歯垢を放置すると歯石になるといわれています。

また、歯石は歯茎を境目にして、「縁下」「緑上」に分けることができます。

緑上の場合、歯茎よりも上にある歯石で、歯垢と唾液のみで形成されているため、白色をしています。

しかし、縁下の場合、歯茎の下に形成されます。

歯茎は血液が巡っていて、血液中の赤血球の色が色素に反映され、歯石を黒く染めます。

歯石は、歯磨きで取り除くのはほぼ不可能なため、歯医者で歯石取りをおこなう必要があります。

その後も、定期的に歯医者で歯石を取ってもらうのと同時に、歯磨きも磨きにくいとされる、奥歯の側面や歯の裏側も念入りに磨くように心がけましょう。

奥歯や前歯にある詰め物の劣化が原因となることも

また、奥歯などでよくみられる銀歯でも、歯を黒くしてしまうといわれています。

銀歯は、「金銀パラジウム合金」という様々な金属が合わさったもので作られています。

その金属の成分は、歳月が経過するとイオンとなって溶け出し、歯はもちろん、歯茎を黒い色に変えてしまうことがあります。

もしも、奥歯などへのかぶせ物に銀歯を使用している場合、かぶせ物近辺や側面などに沈着が見られれば、虫歯でなくても歯を削らないと黒い色を取り除くことはできないとされています。

また、他にもクリーニングによって、ある程度は色素沈着を取り除くことができますが、100%真っ白にするのは難しいでしょう。

他にも、銀歯の代わりに、「コンポットレジン」というプラスチックのような材質のものを使用することもできます。

しかし、小さな虫歯に使用されることが多いのと、やはり3~4年経過すると黒く変色も見られます。

そこで、劣化の少ない、セラミックの材料を選択するのも1つの方法といえます。

審美的に劣ることはありませんが、自費治療で高額とされているので、前歯など人に見られやすいところへの使用がオススメといえるでしょう。

歯の神経がないために起こる歯の色の変化とは?

それから、歯の神経がないことも、歯が黒くなってしまう原因となり得るでしょう。

歯の根の中には神経はもちろん、血管などの歯が生きていくために必要な組織が詰まっています。

しかし、歯の神経がなくなると、歯へ水分や栄養がいき渡らなくなり、黒ずんでいく傾向にあります。

過去の治療の際に、神経を取り除く治療をされている歯が黒い場合、これが原因の可能性が高いでしょう。

また、前歯を強く強打したりすると、知らない間に神経が死んでしまっていることもあります。

こうなってしまえば、主にセラミックのかぶせ物、差し歯などの処置が必要になるとされています。

このように、歯を黒い色にしてしまう原因はいくつか挙げられます。

奥歯や見えにくい側面などなど目立たないところであっても、思い切り笑った時に見えることもあるので、できる限り改善していきたいものですね。

奥歯や側面・裏側などの見えないところも白い歯にしたい

黒い色になってしまった歯をできる限り白くするには、前項でも挙げたように、歯医者によるクリーニングなどがあります。

しかし、他にも歯を白く変える方法があるので、メリット・デメリットを含めてお伝えします。

【セラミックの差し歯】

先ほどもお伝えしたように、神経の死んでしまっている歯は黒くなっていきます。

そこで、セラミックの差し歯にすることで、黒く変色してしまった歯を隠し、美しく見せます。

(メリット)

一番は変色の心配がないことと、色の選択ができるので、自分の他の歯と同じ色にできるという点です。

また、汚れが付きにくく、ホワイトニングよりも短期間で歯を白く変えることができます。

(デメリット)

自費治療になるため、費用がかさんでしまうことです。

他にも、自分の歯に被せるので、元の歯の側面などを削らなければならないことや、歯茎が下がっていくと、歯茎とセラミックの間の境目が目立つことがある点です。

【ホワイトニングをする】

歯は、加齢によって、半透明のエナメル質が薄くなり、エナメル質の中にある黄褐色の「象牙質」の厚みが増します。

そうなると、象牙質の黄褐色が透けることで、歯の色が黄色を帯びた色になります。

そうなってしまった歯を漂白し、白く変えるというものがホワイトニングです。

(メリット)

歯を削ることなく白くできるのに加えて、治療費もセラミックに比べて抑えることができます。

(デメリット)

治療回数がかかるのと、白くなった歯は永久的なものではないことです。

また、セラミックやプラスチックなどのかぶせ物には効果はありません。

他にも、歯を白く変える方法はありますが、それぞれどんな特徴やメリット・デメリットがあるのかなどもよく知った上で選択するようにしましょう。

また、方法によっても費用が異なるので、私生活で見えてしまうところだけホワイトニングをして、大きく口を開けない限り見えない奥歯などはそのままにしておく人もいます。

歯を黒くしてしまう原因はたくさんある!

歯は様々な理由で、黒く変色したりしています。

歯の色が変わってしまうのを予防するためにも、日頃の食事やオーラルケアなどに気を付けることが重要です。

また、歯を白くしたいと考えている人は、変色してしまっている理由をまずは知ることが大切なので、歯医者で先に診てもらうようにしましょう。

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