フッ素配合の歯磨き粉の効果とは?市販や歯科専売をご紹介
歯磨き粉 2018.10.12フッ素はどんな効果が期待できる?
フッ素入りの市販や歯科専売の歯磨き粉のご紹介に入る前に、フッ素の役割を簡単にご説明していきます。
【フッ素の効果とは?】
フッ素の効果は、一体具体的にどんなことが挙げられるのでしょうか?
①歯のエナメル質が強化される
虫歯の菌から代謝される「酸」によって溶けてしまわないように、歯を強くします。
②再石灰化を促進し、歯を修復してくれる
「酸」によって歯が溶けかかっても、フッ素による再石灰化の効果で修復してくれ、虫歯の進行を遅らせてくれます。
③虫歯の菌の活動を弱める
虫歯菌の活動を制御してくれ、虫歯になりにくくしてくれます。
しかし、フッ素が含まれていれば「どんな製品でも効果があるのか」となると、そうではなく、フッ素の濃度が低すぎてしまうと、その効果は思うように得ることができなくなる可能性があります。
基本的に、400ppmを下回ってしまうと、その効果は薄れてしまうといわれています。
それでは、一体どういう歯磨き粉がよいのか、順番に特徴なども合わせてお伝えしていきます。
すすぐ回数は最小限がよい?歯科専売の歯磨き粉
最初にご紹介したいのが「ライオン:チェックアップ スタンダード」です。
フッ素の濃度が950pmmと中間のレベルであり、また甘味料は、歯に優しいキシリトールを使用しています。
また、研磨剤のレベルが低いため、歯のエナメル質を削り取ってしまう心配が少ないのも高ポイントです。
柔らかなペーストになっているため、口の中に広がりやすく優しい味です。
また、フッ素入り歯磨き粉を使用した際、すすぎ過ぎると、フッ素も一緒に流し去ってしまうともいわれています。
しかし、これは泡立ちが少ないので、歯磨き後にたくさんすすぐ必要がありません。
「チェックアップ スタンダード」を使用した人達は、どのように感じたの感想についてもお伝えします。
●口内が敏感な人にもオススメ
「市販のほとんどの歯磨き粉が辛い」と感じますが、これはとても低刺激だと感じました。
低刺激にも関わらず、爽快感を強く得られるため、磨き終わった後はさっぱりとしています。
●泡立ちがすくないから磨きやすい
泡立ちがよい歯磨き粉は、ある程度磨いていると、口の中が泡でいっぱいになってしまいます。
しかし、これなら泡が口の中に溜まらないので、長時間丁寧に歯磨きをすることができます。
市販のフッ素入りの歯磨き粉は何がよい?
市販のフッ素入りの歯磨き粉でよいとされるものは「ライオン:クリニカアドバンテージ ハミガキ」です。
「クリニカアドバンテージ ハミガキ」は、1450ppmと濃度のフッ素が配合されており、エナメル質の修復を促進し、虫歯の発生と進行を防いでくれるとされています。
歯垢を分解する酵素「デキストラナーゼ」や、歯垢を落としやすくする「テトラデセンスルホン酸」が配合されています。
こちらを使用した人達は、次のように感じています。
●泡立ちがふわふわ
泡がきめ細かくふわふわのため、隅々まで綺麗に洗えている感じがします。
夜これで磨くと、次の日の朝に口内のネバつきが少ないので、気持ちよく起きることができます。
●1本で3つのポイントを押さえてくれる
歯科予防の3つのポイント「フッ素を歯に残す・細菌の増殖を抑える・歯垢を落とす」を「クリニカアドバンテージ ハミガキ」で押さえることができてよいです。
このような感想があります。
しかし、その一方で、フッ素の配合濃度が高いため「お子さんへの使用は控えたほうがよい」という声も挙がっています。
歯医者もオススメする!市販のフッ素入りジェルタイプの歯磨き粉
ジェルタイプの歯磨き粉にも、フッ素が配合されているものがあります。
「ウェルテック:ジェルコートF」という商品は、フッ素の濃度は950ppmとそれほど高くないものの、使用後にうがいをしても、フッ素が取れにくくなっています。
研磨剤などは一切含まれておらず、エナメル質をフッ素が修復してくれるので、知覚過敏で悩んでいる人も安心して使うことができるとされています。
歯医者でも勧められていますが、ドラッグストアなどで市販もされています。
また、使用した人達の感想は、「満足している」という声が多く寄せられています。
●歯肉炎も落ち着いた
歯茎が柔らかくなりすぎて、歯が抜けてしまいそうになっているところ使用しましたが、歯茎も安定して歯のぐらぐらも和らぎました。
●食べかすがつきにくくなった
「ジェルコートF」を使用し始めてから、食べ物を食べた後、歯の隙間や裏側に食べかすがつきにくくなりました。
また、歯磨き時に出血していましたが、それも気にならなくなりました。
このような感想があります。
さらに「ジェルコートF」と一緒に、同じウェルテックから販売されている「コンクールF」という洗口液を使用すると、効果が高まると感じる人もいるようです。
市販・歯科専売でも効果的な使い方をしよう
自分に合ったフッ素の歯磨き粉を選んだら、フッ素の効果を最大限に得るために、覚えておきたいポイントをいくつかお伝えしていきます。
①うがいは1回
フッ素を少しでも長い時間、口の中に留めておくことが大切です。
そのため、うがいは5~15mlの少なめの水でおこない、1回すすいだら終わりにしましょう。
何度もうがいをしてしまうことは、せっかくいきわたらせたフッ素を流してしまうことになり、効果を最大に得られなくなる可能性があります。
②得たい効果によって使いわける
歯磨き粉の基本的な効果は、虫歯予防をはじめ、歯周病予防・ホワイトニングの3つでしょう。
虫歯予防には、フッ素が配合されているものを使用するとよいですが、歯周病予防やホワイトニングの効果も取り入れることができたらよいですね。
そこで、得たい効果の歯磨き粉を朝・昼・晩で使いわけてみましょう。
歯磨き粉を変えると、それぞれの歯磨き粉がもつ効果を感じられるとされています。
市販・歯科専売問わず、効果的な使い方をすることが大切ですね。
歯磨き粉だけでなく歯ブラシも選ぼう
普段、歯ブラシは、どのようなものを使っていますか?
実は、歯磨き粉と歯ブラシには相性があり、歯磨き粉の効果を最大限に引き出すためには、できるだけ歯磨き粉と同じメーカーのものを使用するとよいでしょう。
また、虫歯予防・歯周病予防・ホワイトニングなど、得たい効果が期待できる歯ブラシを選ぶことも大切です。
歯磨き粉はもちろん、歯ブラシの選び方によっては、市販・歯科専売問わず、得たい効果を感じられなくなってしまう可能性も十分にあります。
また、他にも歯磨きの効果を得るためには、1ヶ月1本のペースで歯ブラシを交換するようにしましょう。
その期間内であっても、歯ブラシの毛先が外に向いてしまったら、ためらわず交換してください。
フッ素入りやホワイトニング効果など、歯磨き粉だけにこだわるのではなく、歯ブラシ選びにも気を付け、健康な歯を守っていきましょう。
欲しい効果や自分に合った歯磨き製品を選ぼう
フッ素が配合された歯磨き粉は、虫歯になりにくい環境を作ってくれるので、是非毎日のオーラルケアに取り入れてみてください。
フッ素入りの歯磨き粉を選ぶ際は、泡立ちがよいもの・少ないものや、清涼感が強いもの・弱いものなど、選び方は様々です。
好みの使用感のものを選ぶことはもちろん、それに相性の合う歯ブラシを選ぶことも、健康な歯を守るために大切なことといえるでしょう。