仕上げに歯間ブラシを使おう!奥歯のケアのやり方をご紹介

歯間ブラシ 2018.10.11

毎日のオーラルケアを、歯磨きだけで済ませている方は、多いのではないでしょうか。

歯磨きでは取り除けなかった歯垢などの汚れを、「歯間ブラシ」はかき出すことができるのです。

歯磨きだけでは、歯間部の歯垢除去率が6割程度なのに対し、歯間ブラシも使うことで、なんと9割の歯垢を除去することができるといわれています。

そこで、この記事では歯間ブラシを使った奥歯のケアのやり方などを中心に、ご紹介していきます。

歯間ブラシでのケアはなぜ必要?

歯間ブラシは、歯磨きでは落とせない歯間部やかみ合わせの歯垢をかき出す、オーラルケアの1つです。

そして、現在の日本の成人は、約3人に1人が虫歯を経験したことがあるといわれています。

虫歯の元は歯石、歯石の元は歯垢、歯垢が口内に残る原因が「磨き残し」です。

「昔の人の方が、磨き残し多いのでは?」と思うかもしれませんが、時代が変わり、食生活も変わりました。

今まで主流だった和食は、食べ物の糖分が低く、よく噛むことで唾液が出て、口内環境を良好に保てていました。

しかし、洋食が入ってきてからは、糖分が高く、柔らかい食べ物が増えました。

口に糖が残りやすいにも関わらず、よく噛まなくても食べられるため唾液が出ず、昔に比べて口内環境がひどくなっていきました。

それゆえに、現代人の歯磨きだけというオーラルケアのやり方では、奥歯や歯間の落としにくい歯垢を十分に落とすことができないので、歯間ブラシでのケアが必要なのです。

自分に合った歯間ブラシを選ぼう!

歯間ブラシが私たちにとって、必要であることが前述にてわかりました。

「よし、これから歯間ブラシを使うぞ!」と思った矢先、どの歯間ブラシを使ったらよいか、迷うことがあると思います。

歯間ブラシには、少しずつ作りが異なるタイプがあるので、それぞれ特徴をご紹介します。

・ハンドルの形状

持ち手であるハンドルには、ストレート型とL字型、2種類の形状があります。

ストレート型は前歯向けで前後に動かしやすく、L字型は口内全体、奥歯でも使いやすいような作りになっています。

・毛先の種類

ブラシ部分である毛先は、ナイロンタイプとゴムタイプの2種類があります。

ナイロンタイプは歯垢除去力が高く、ゴムタイプは初めての方でも使いやすい作りになっています。

また、歯間ブラシで、歯茎を傷めたことがある方もいるでしょう。

その場合は、毛先がゴムタイプの歯間ブラシを試してみてください。

ナイロンタイプよりも歯垢をかき出す力は劣りますが、歯茎をいたわりながら汚れを落とすことができます。

そして、歯間ブラシには4~7段階サイズがあります。

歯間にスッと挿入できて、動かしてきつくないと感じる大きさを使いましょう。

また、初めての方は小さいサイズから試してみて、自分に合うサイズを見つけてください。

次項では、歯間ブラシを使った、少し難しいといわれる奥歯のケアのやり方をご紹介します。

歯間ブラシを使った奥歯のケアのやり方は?

歯間ブラシは、前歯だと入れやすいですが、奥歯には入れにくいと感じる方が多くいらっしゃいます。

しかし、ポイントを押さえれば、奥歯も歯間ブラシでケアをできるので、やり方を見ていきましょう。

まず初めに、歯間ブラシを使うにあたって、口内がわかるように鏡の前へ、もしくは手鏡を準備してください。

そして、用意していただきたい歯間ブラシは、奥歯にも使える「L字型ハンドル」のものです。

毛先は、ナイロンタイプとゴムタイプのお好きな方から選んでください。

初めての方は、歯茎を傷めにくい「ゴムタイプ」がおすすめです。

【歯間ブラシを使った奥歯のケアのやり方】

①歯間ブラシを鉛筆を持つように持ちます。

②次に、歯間ブラシを口に入れ、歯茎・歯肉を傷つけないように、歯間へ真横ではなく、下から上へ斜めに挿入します。

③そして、歯の面を意識しながら、2~3往復させて汚れをかき出すように動かします。

このとき、外側からだけではなく、内側からも入れるとより汚れが落とせます。

④また、歯間から少しずらして、歯ブラシが届きそうにない箇所も、歯間ブラシでこすります。

歯間ブラシを使った後は、口をすすぎ、歯間ブラシは汚れをよく落としたら風通しのよい場所で保管しましょう。

また、歯間ブラシのブラシが乱れてきたら、取り替えるようにしてください。

奥歯にも使える!歯間に入りにくかったらデンタルフロス

歯間ブラシの小さいサイズでも、歯間に入らない場合は「デンタルフロス」を使いましょう。

歯間ブラシが歯間にあるすき間に入れて使うのに対し、デンタルフロスは歯間ブラシが入らない狭い歯間に使うことができます。

デンタルフロスには形状が3種類があるので、それぞれ特徴をご紹介します。

形状は、糸巻きタイプ・ホルダータイプF字型・ホルダータイプY字型に分かれています。

糸巻きタイプは、平らなフロス、またはフロスが小さなケースの中に巻かれている状態で入っています。

必要な長さだけを切って使えるため、経済的ではありますが、使い慣れるまでに少し時間が必要です。

そして、前歯の間や奥歯の間、口内全体に使えます。

ホルダータイプF字型・ホルダータイプY字型は、細い糸状のものが複数本、既に先端に張ってあります。

どちらも、初めての方が使いやすい設計なっています。

そして、ホルダータイプF字型は前歯、ホルダータイプY字型は奥歯に入れやすい作りになっています。

次項では、デンタルフロスを使った、奥歯のケアのやり方をご紹介します。

デンタルフロスを使った奥歯のケアのやり方をご紹介

「歯間ブラシが前歯の間には入るけれど、奥歯の間が狭くて入らない…」という方は、デンタルフロスを試してみましょう。

歯間ブラシを使うときと同じで、口内がわかるように鏡の前へ、もしくは手鏡を準備してください。

そして、用意していただきたいデンタルフロスは、奥歯に使える「糸巻きタイプ」のものです。

ホルダータイプY字型は形からして使いやすいので、ここでは少し使いにくい糸巻きタイプのデンタルフロスを使ったケアのやり方を見ていきましょう。

【デンタルフロスを使った奥歯のケアのやり方をご紹介】

①フロスを40cmくらいに切り、端を両中指に2~3周させ、長さを15cmくらいにして張ります。

②次に、両方の親指・人差し指でデンタルフロスを持って、口の中に入れます。

③奥歯の間には、両方の人差し指の先でデンタルフロスを張らせて、歯間にゆっくり、小さく左右に揺らしながら、挿入します。

④そして、デンタルフロスが自然に入る歯肉の少し中まで挿入し、歯に巻き付けるようにして上下に2~3回こすります。

⑤最後は、ゆっくり小さく左右に揺らしながら、デンタルフロスを取り出します。

また、隣の歯間に移るときには平らなフロス、またはフロスをずらして、新しい部分を使うようにしましょう。

「歯磨きだけ」というオーラルケアのやり方を変えよう

歯磨き以外にも必要な「歯間ブラシ」というオーラルケアが、いかに必要でどんなケアのやり方をするか、理解していただけたと思います。

歯磨きで歯の表面を、歯間ブラシで見えない面の汚れを、それぞれかき出しましょう。

合わせて、デンタルフロスや洗口液を仕上げに使えば、より口内環境を清潔に保つことができますね。

また、虫歯の元になる歯垢が特に溜まりやすいとされているのは奥歯で、歯間部と歯と歯茎の境目、かみ合わせのくぼみです。

前歯と比べて、表面積が広くなり、狭くて磨きにくいので、時間をかけて1本1本を磨きましょう。

そして、時代によって食生活が変わったように、オーラルケアも変える必要があります。

まずは、歯磨き後の歯間ブラシでのケアを習慣づけるようにしましょう。

自分に合った歯間ブラシで奥歯の間を清潔に!

歯間ブラシは、歯磨きでは落とせない歯間部やかみ合わせの歯垢をかき出す、オーラルケアの1つです。

歯磨きのみだと、歯間部の歯垢除去率が6割程度ですが、歯間ブラシも行うことで、約9割の歯垢を除去することができるといわれています。

歯間にスッと挿入できて、動かしてきつくないと感じる大きさの歯間ブラシを使いましょう。

そして、奥歯にはL字型ハンドルが便利で、歯茎を傷めにくいゴムタイプがおすすめです。

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