歯磨き粉はフッ素配合がベスト! 市販のものを効果的に使う!
歯磨き粉 2018.09.03歯磨き粉に含まれる「フッ素」の効果とは?
市販されている歯磨き粉のCMを見ていると、「フッ素配合」「フッ素ケアで虫歯予防」「フッ素は歯を強くする」など、「フッ素」というワードがよく出てきますね。
では、フッ素にはどんな効果があるのか見てみましょう。
【歯の再石灰化】
口の中いる雑菌は、歯に残った食べカスを食べて増殖し、老廃物の酸を出して、歯の成分であるカルシウムやリンなどを溶かしてしまいます。
そのまま放置すると、雑菌がどんどん増殖して虫歯や歯周病になります。
その溶け出したカルシウムやリンを再び歯に吸収させるのが、フッ素の「再石灰化」効果です。
ですから、積極的にフッ素を使うことで再石灰化がより促進され、歯の表面を強くするので、耐酸効果が期待出来るのです。
【歯の強化】
歯の表面は弱い結晶で出来ているので、雑菌が出す酸に溶かされてしまいます。
しかし、フッ素にはその結晶を強くする効果があります。
継続して使うことで歯をより強くし、酸の働きを弱めて歯を守ってくれるのです。
【歯をコーティング】
フッ素配合の歯磨き粉で継続して歯を磨くと、フッ素で歯がコーティングされ、強くするばかりでなく、着色汚れや歯垢をつきにくくし、歯がしみるもの防いでくれます。
このように、フッ素には歯を守り、強くする効果があるのです。
市販されている歯磨き粉のフッ素配合をチェック!
フッ素の効果がわかったところで、今度は市販されている歯磨き粉を選ぶときのポイントをご紹介しましょう。
購入するときには、製品の裏にある「成分表示」をチェックしてください。
「フッ素配合」と大きく表示されているものもありますが、ほとんどの場合、聞いたことのない成分が並んでいますよね。
そこで、次に挙げる成分が配合されているか、チェックしてみてください。
・フッ化ナトリウム
・フッ化リン酸ナトリウム
・ノフルオロリン酸ナトリウム
・フッ化第一スズ
など
このような成分表示があると、フッ素が配合された歯磨き粉です。
また、合わせて殺菌効果の高い成分もチェックしておきましょう。
・酸クロルヘキシジン
・トリクロサン
・塩化ベンゼトニウム
など
このような成分が配合されていると、虫歯予防におすすめです。
しかし、フッ素配合歯磨き粉で毎日歯磨きをしていても、虫歯や歯周病に悩まされている方もいると思います。
その原因は、歯垢や汚れが落ちきっていないからかもしれません。
どんなにフッ素や殺菌効果が高い成分が配合されていても、歯垢や汚れが落ちていないとフッ素が歯の表面まで届きません。
ですから、いくらフッ素濃度が高い歯磨き粉を使っても効果を得られなくなってしまうのです。
歯科医が推奨する正しい歯の磨き方
先程もお話ししたように、歯磨きできちんと歯垢や汚れを落とさないと、せっかくのフッ素効果を得ることは出来ません。
そこで、正しい歯の磨き方をご紹介します。
市販の歯磨き粉でもフッ素の効果を実感出来るよう、しっかり歯垢や汚れを落としましょう。
【歯科医が推奨する正しい歯の磨き方】
①歯ブラシは、歯と歯茎を傷つけないペングリップ(鉛筆を持つように)で持ちましょう。
②磨くときは力を入れずに、歯ブラシの毛先が広がらないよう注意しましょう。
③1本の歯に対して10回のブラッシングを心掛け、1本1本丁寧に磨きます。
④前歯の表面は歯ブラシを縦にして磨き、歯茎との境目は横にして毛先を45度にして磨いてください。
⑤前歯の裏は歯ブラシを縦にして、奥から手前にかき出すように磨きます。
⑥奥歯は歯ブラシを横にし、毛先を90度にして磨きます。
⑦歯茎との境目は歯ブラシを45度にして磨いてください。
⑧奥歯の裏は歯ブラシを斜めに入れて磨き残しがないよう、歯茎の境目までしっかり磨きましょう。
⑨噛み合わせの溝には雑菌が溜まりやすいので、歯ブラシを横にして細かく動かしてください。
⑩歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯の間の汚れも落とします。
特に、前歯の裏や奥歯の裏は磨き残しが多いので、念入りに磨いてください。
市販の歯磨き粉のフッ素配合量比較①
それでは、市販されている歯磨き粉にはどれくらいのフッ素が配合されているのか見てみましょう。
【ライオン キシリデント】
・内容量:120g
・フッ素配合濃度:950ppm
天然素材甘味剤のキシリトールとフッ素がW配合された歯磨き粉です。
刺激が少なく、ペーストがやわらかいので、磨きやすいのですが、発泡剤が入っているので、磨き残しをしやすいので注意しましょう。
【ライオン クリニカ アドバンテージ ハミガキ】
・内容量:130g
・フッ素配合濃度:1450ppm
予防歯科のから生まれた、高濃度フッ素配合歯磨き粉です。
独自の配合で歯の表面にフッ素を長く留めることで、歯を強化し、虫歯を予防します。
フッ素濃度が高い上に、お手頃価格なのもうれしい歯磨き粉です。
【サンスター バトラー エフペーストα】
・内容量:90g
・フッ素配合濃度:1450ppm
高濃度フッ素配合で、エナメル質から象牙質までしっかりコーティングしてくれる「大人の歯磨き粉」です。
薬用成分グリチルリチン酸2Kが配合されているので、歯茎の根元の虫歯や歯周病や歯肉炎の予防にも効果的です。
「大人の歯磨き粉」と謳ってあるだけに、お子さんと一緒には使わないでください。
市販の歯磨き粉のフッ素配合量比較②
引き続き、市販されている歯磨き粉のフッ素配合量を見ていきましょう。
【ライオン システマデンタルペーストα】
・内容量:90g
・フッ素配合濃度:950ppm
フッ素配合量も高く、低発泡、低香味、低研磨性の歯磨き粉です。
また、LSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)成分が口臭を予防し、トラネキサム酸が歯肉の炎症や出血を抑えるので、トータル的なオーラルケアが期待出来ます。
【Ciメディカル リカル フッ素入ジェル歯みがき】
・内容量:70g
・フッ素配合濃度:970ppm
研磨剤や発泡剤が含まれていないので、歯が削られることもなく、長時間の歯磨きにも安心です。
また、電動歯ブラシにもおすすめです。
【ウェルテック コンクール ジェルコート F】
・内容量:90g
・フッ素配合濃度:950ppm
最後に変わり種をひとつご紹介します。
それは、歯磨き粉としても使えますが、就寝前やブラッシングあとのフッ素ケアとしても使えるフッ素コートジェルです。
歯ブラシにジェルを適量取り、歯全体に行きわたるようにつけて、軽く口をすすぎます。
このようにするとフッ素を歯に留めることが出来るので、歯の強化を促進します。
また、研磨剤が含まれていないので、電動歯ブラシにもおすすめです。
市販のフッ素配合歯磨き粉を効果的に使おう
最後に、市販のフッ素配合歯磨き粉を効果的に使う方法をご紹介しましょう。
【うがいは軽く】
フッ素を少しでも長く歯の表面に留めておきたいので、うがいは少なめの水で1回程度すすぎましょう。
何回もうがいをすると、せっかくのフッ素成分を洗い流してしまいます。
このことから考えると、泡立ちを良くする発泡剤は少ない方が良いですね。
また、うがいをするときには、歯磨き粉の成分を飲み込まないように気をつけましょう。
【目的によって歯磨き粉を変える】
歯磨き剤は主に、虫歯予防、歯周病予防、ホワイトニングを目的としています。
なかでも、フッ素配合歯磨き粉は、歯を強くして虫歯を予防することが大きな目的です。
他にも口臭やホワイトニング効果を高めたい場合は、目的によって歯磨き粉を変えることをおすすめします。
例えば、朝はホワイトニングや口臭に特化した歯磨き粉を使い、夜は虫歯や歯周病予防に特化した高濃度のフッ素配合歯磨き粉を使えば、より良いオーラルケアが実感出来るでしょう。
【同じメーカーの製品を使う】
歯磨き粉と歯ブラシは同じメーカーの製品を使うか、目的に合わせたものを使うことをおすすめします。
歯磨き粉と同じメーカーの歯ブラシであれば、最大限に歯磨き粉の良さを引き出す作りになっていますし、虫歯予防や歯周病予防など同じ目的のものであれば、相乗効果でよりしっかり歯を磨くことが出来ます。
このようなことにも気をつけて、輝く白い歯を手に入れてください。
正しい歯磨きとフッ素配合の歯磨き粉で強い歯を作る!
このように、フッ素配合の歯磨き粉は、歯を守って強くしてくれます。
しかし、もっとも重要なのは歯の磨き方です。
せっかく、良い歯磨き粉や歯ブラシを使っても、磨き残しがあると効果を得ることは出来ません。
正しい歯磨きを実践し、高濃度のフッ素が配合されている歯磨き粉を使って、爽やかな口元でモテる男を目指しましょう!