口臭と舌苔の関係とは!舌苔の取り方は本当にあってる?

口臭 2019.07.11

口臭の原因の一つに舌苔が関係していることはご存じでしょうか。

舌苔ができてしまう原因にも様々な理由があります。

舌苔という言葉は聞いたことがあるが、どのようなものかわからない方も多いと思います。

そこでまずは、舌苔について知ることが大切です。

口臭と舌苔の関係、そして舌苔の対策や取り方などについてご紹介します。

私の口臭の原因は舌苔にあった?舌苔と口臭の関係

自分の舌や舌苔を普段意識して見ている方はあまり多くないと思います。

仮に気にして見ていたとしても、不適切な舌苔の取り方をしていて逆効果になっている方もいるかもしれません。

舌苔は口の粘膜から剥がれ落ちたものが口の中で留まることでできたものです。

粘膜が溜まってできたものなので、多くのたんぱく質を含んでおり、それを元々口の中にいる細菌が分解することで、揮発性硫黄化合物である硫化水素やメチルメルカプタンという物質を産生します。

これが口臭の正体です。

硫化水素のにおいは、中学校の理科の実験で嗅いだことがある方もいるのではないでしょうか。

硫化水素は腐卵臭ともいい、文字通り卵が腐ったようなにおいがします。

そのような物質が口の中で産生されていれば、口臭の原因となるのは納得がいくと思います。

では次に、舌苔はなぜできてしまうのかをさらに詳しく知っていきましょう。

舌苔はこうしてできていた!舌苔の取り方にも原因が?

舌苔のできやすさには個人差があります。

例えば、口を開けっ放しにしている人や口呼吸の人は口の中が乾燥しやすかったり、舌苔の取り方が正しくない人は舌を守っている粘膜まで剥がしてしまい逆に口臭を悪化させてしまうこともあります。

また、水分補給をあまりしない人は十分な唾液が作られず、口の中が乾くなることで舌苔ができやすくなってしまいます。

さらに、舌が乾くことで口の中の細菌の増殖に適した環境になってしまい、細菌が通常よりも増えてしまうことで、舌苔ができやすくなってしまいます。

ではなぜ舌に舌苔ができてしまうのでしょうか。

それは舌の構造に理由があります。

舌を触ってみると真っ平ではなく、小さな突起がいくつかあることがわかると思います。

これらは、糸状乳頭や茸状乳頭という突起であり、前者が動くことで舌の上の物を自在に動かすことができ、後者は味を感じることができる味蕾が存在しています。

舌苔はこのような突起にへばりつくことで溜まっていってしまうのです。

次は舌苔から考えられる様々な症状を見ていきましょう。

舌苔でわかる様々な症状

血行が悪い人や貧血のような人は、舌が白くなる傾向にありますが、多くの場合、口臭を気にするほどの舌苔は付着していません。

健康な人の舌でも、薄く舌苔は付着してしまうため、気にすることはないのです。

舌が乾燥している人は多くの場合、舌の表面に溝ができてしまい、そこに舌苔が付着しやすい状態にあるので、溝を掃除するなど清潔に保つことが大切です。

舌の周りに歯形が残ってしまう人は、高齢者やあまりしゃべらない人など、舌の運動をあまりしない人に多く、舌の位置が通常よりも垂れてしまうことで跡が残ってしまいます。

また、唾液の分泌も減少するため、舌苔が付着しやすくなります。

舌苔の付着量が極端に多い人は、舌苔を力強くブラシで除去する取り方をしている人や、口腔内が乾きすぎていると、舌苔の付着量が多くなってしまうことがあります。

ご自身の舌はどうでしたか?

次は舌苔の適切な取り方についてご紹介していきます。

舌苔の取り方は正しい?適切な取り方で舌苔除去を!

皆さんは舌苔を取る際に気を付けていることはありますか。

何も考えず、全部取れるまでしっかり取ろうとしていませんか。

そのような舌の清掃を行っている方は、逆に舌苔を増やしてしまっているかもしれません。

これまでに、舌苔のでき方や原因についてお伝えしてきましたが、ここでは口臭の原因となる舌苔の正しい取り方についてご紹介していきます。

まず、舌の清掃を行う回数ですが一日一回が目安です。

一日に何度も舌をこすることで、舌の粘膜まで剥がしてしまうことがあるので何回も行うのは控えたほうが良いです。

また、睡眠中の乾いた口内状態は舌苔が付着しやすい状態のため、舌の清掃は朝の歯磨きと同時に行うのがおすすめです。

次に舌の清掃には舌専用の舌ブラシや、舌専用のクリーニングジェルなどを合わせて用いることが望ましいです。

また、舌苔が付いていないところを掃除する必要はないので、鏡を見て舌苔が付いているところだけを掃除するようにし、ブラシは舌の奥のほうから手前のほうに動かすようにすることで、舌苔中の細菌を飲み込んでしまうのを避けることができます。

最後に長い時間をかけて溜まってしまった舌苔は、一度の掃除できれいになることありません。

一度ですべてを取り除こうとするのではなく、毎日コツコツきれいにしていくことで、舌苔が落ちやすくなります。

地道に続けていれば結果として舌全体がきれいになるので、無理にきれいにしようとすることは避けるべきです。

舌苔が溜まらないようにするには?舌苔への対策はこれだ!

「舌苔の取り方はわかったけど、そもそも舌苔が溜まらないようにする方法はないの?」

そう思われた方もいるでしょう。

そこでここでは、舌苔が溜まらないようにする方法、対策をご紹介していきます。

舌苔ができてしまう原因の所で少し出てきましたが、唾液が少なく口が乾燥しやすい人は舌苔が溜まりやすく、口臭の原因となってしまいます。

よって、水分補給を意識的に行うことで、口腔内の乾燥を抑え舌苔の付着を抑えることにつながるのです。

また、口が乾燥する理由として、寝不足や舌の運動が不足していることが挙げられます。

睡眠時間が十分に足りていない場合、自律神経のバランスが乱れる要因となりえます。

自律神経が乱れれば、サラサラな唾液の分泌を促す副交感神経よりも交感神経の方が優位になり、唾液の分泌が抑制され口の中が乾燥してしまうのです。

よって生活習慣を見直し改善することで、唾液の量が増え舌苔の付着を軽減できます。

舌の運動が不足している人も舌が衰えていき、唾液の分泌量が減少し口が乾燥してしまいます。

この原因の対策として、なるべく歯ごたえのあるものを食べるようにするのが近道です。

咀嚼の回数を増加させることで、唾液の分泌を促します。

また、舌の運動を行う時間を日常的に設けることによって、改善されていくことが期待できます。

舌苔の悩みにはこれ!舌苔と口臭を簡単に軽減する方法

「舌苔が溜まらないようにする方法は分かったけど、今すぐに実践できない」

「舌苔の取り方は分かっても、舌の掃除している時間も無いし、面倒だ」

このような方も多いのではないでしょうか。

習慣づくまでは、確かに神経の必要なことかもしれません。

そのような方たちのために、比較的簡単な舌苔や口臭を軽減する方法をご紹介していきます。

一つ目に、山芋やオクラ、納豆などの粘性の高い食材を摂るという方法があります。

これら粘性の高い食材には唾液にも含まれている「ムチン」という成分が含まれており、唾液と同じく、細菌の増殖を抑制するはたらきが期待できます。

口の乾燥が気になる方におすすめです。

二つ目に、舌を上あごでこする方法があります。

舌をやさしく上あごでこすることによって、舌の表面に舌ブラシを用いた時よりも、舌に刺激を与えず舌苔を落とすことができます。

また舌の運動にもなり、唾液の分泌量も増加することが期待でき、一石二鳥です。

三つ目にパイナップルやキウイなどの果物を食べる方法です。

舌苔はタンパク質であるため、タンパク分解酵素を含む果物である、パイナップル、キウイなどの果物を食べることで、舌苔が分解され舌苔の除去が期待できます。

舌苔は口臭の原因だった!自分に合った対策を!

口臭の原因の一つである舌苔についてご紹介しました。

舌苔の主な原因は口腔内の乾燥にあります。

口腔内の乾燥を防ぐ方法は多くあり、自分に合った方法で対策することが大切です。

舌苔の除去は無理に取ろうとせず、毎日の積み重ねによって舌苔が落ちやすくなり掃除も楽になっていくでしょう。

正しい方法で確実に除去していき、口臭の予防をしていきましょう。

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