ピロリ菌は口臭の原因であった!?舌苔と口臭の関係とは?
口臭 2019.07.17口臭の原因は沢山あった!?舌苔やピロリ菌は口臭の原因なのか?
口臭を家族や知人に指摘されたことがありますか?
口臭は相手も不快にしてしまうことがありますが、本人も常に意識してしまうので、自分の精神健康上、悪影響を与えてしまうでしょう。
しかし、口臭のケアはしているのに中々改善されないという方も多いのではないでしょうか。
口臭と一口に言っても、種類があるため正しい対処をしなければ改善は見込めないでしょう。
そこで、ここでは口臭の種類をご紹介していきます。
口臭の種類の一つ目に生理的口臭があります。
この口臭の原因に関わってくるのが、バクテリアです。
生理的口臭は起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭などがあります。
これらは、唾液の分泌が減少することで口腔内が乾燥し、舌苔が溜まりやすくなります。
また、口腔内の乾燥により、細菌の増殖が促進され口臭の原因となるのです。
次に、病的口臭があります。
病的口臭とは虫歯などの口腔内の疾患や、呼吸器、消化器などの疾患が原因となります。
ピロリ菌は病的口臭の一部に分類されます。
最後に、外的要因の口臭があります。
これは、食べ物が原因で引き起こされる口臭です。
このように口臭の原因は多くありますので、自分に合った対処を行う必要があります。
ピロリ菌は口臭の原因!正しい対処で口臭予防を!
ピロリ菌は先ほどご紹介した通り、病的口臭の一部であります。
よって、いくら口臭の原因の一つである舌苔のケアなどを行っていても、口臭の改善は見込めないでしょう。
ここでは、ピロリ菌はなぜ感染するのか、ピロリ菌でなぜ口臭が発生してしまうのかをご紹介していきます。
まず、ピロリ菌の感染ですが、未だ感染経路は完全には分かっていませんが、不衛生な環境が原因であると考えられています。
また、成人になってからの感染はあまり多くなく、免疫力の弱い小児の時期にピロリ菌に感染してしまうと言われています。
次に、ピロリ菌がなぜ口臭の原因になってしまうのかについてです。
ピロリ菌は胃酸で溶解されないように、アンモニアを分泌し自身の周りを中性に保つことで、胃酸から逃れています。
このとき、分泌されるアンモニアが口臭の原因になってしまうと考えられています。
もし、自分がピロリ菌に感染していると思われたら医療機関への受診をお勧めします。
除菌を正しく行うことができれば、きっと口臭も改善していくはずです。
ピロリ菌だけじゃない?!口臭の原因には舌苔も関係していた?
ピロリ菌には感染していないが、口臭があり困っている。
このような方の多くは、最初にご紹介した生理的口臭が原因の可能性があります。
口臭の主な原因として言われているのが、舌苔と言われるものです。
「舌苔って何?」と、思われた方もいると思います。
ここでは、舌苔とはどんなものなのかをご紹介します。
舌苔は口の粘膜から剥がれ落ちたものが口の中で留まることでできたものです。
粘膜が溜まってできたものなので、多くのたんぱく質を含んでいます。
それを元々口の中にいる細菌が分解することで、揮発性硫黄化合物と言われる物質を産生します。
揮発性硫黄化合物の中には、腐卵臭という臭いを放つ物質があり、文字通り卵が腐ったようなにおいがします。
そのような物質が口の中で産生されていれば、口臭の原因となるのは納得がいくと思います。
口臭の原因の舌苔が溜まってしまうメカニズムとは?
舌苔からの口臭には、臭いの強さに個人差があります。
それは、ピロリ菌と違い感染して臭いを放つものではなく、舌苔の溜まりやすさによって変化するためです。
では、なぜ舌苔の溜まりやすさに個人差があるのでしょうか?
それにはいくつか理由があります。
舌苔が溜まってしまう理由の一つとして、口呼吸や、舌の運動が不足していることなどが挙げられます。
口呼吸の人は口腔内が乾燥しやすく、細菌の増殖に適した環境を自ら作り出している状態です。
細菌が増殖することで、舌苔が溜まりやすい環境ができてしまうのです。
また、舌の運動が不足している人は、唾液の分泌が減少することで口が乾燥しやすくなってしまいます。
このように、舌苔は口や舌の乾燥が原因で溜まりやすくなってしまうのです。
舌苔が溜まってしまったら?舌苔の除去法!
「舌苔が溜まる原因は分かったけど、溜まってしまった舌苔はどうすればいいの?」
こう疑問に思った方に向けて、この項では舌苔の正しい除去方法をご紹介していきます。
舌苔の取り方が正しくなければ、逆に舌苔を溜めてしまうこともあります。
まず、舌苔ケアを行う目安ですが、一日一回が適切であると言われています。
もし一日に何度も舌をこすってしまうと、舌の粘膜まで剥がしてしまう可能性があるからです。
さらに、舌苔を取るタイミングですが、朝に取ることをお勧めします。
なぜなら、朝は舌に舌苔が多く付着しているためです。
舌苔を取るときは、鏡を見て、舌の奥から手前の方にブラッシングするようにすると良いでしょう。
喉の方に向けてブラッシングしてしまうと、舌に付いている菌をそのまま飲み込んでしまう可能性があるので控えてください。
最後に、舌苔は一回ですべて取ろうとすることはやめたほうが良いです。
長い時間をかけて溜まってしまった舌苔は、たった一回で除去するのは無理です。
ピロリ菌の除菌と同じで、毎日コツコツ根気よく除去していくことで、口臭の改善が見込めるでしょう。
舌苔を溜めないようにするには?舌苔予防はこれだ!
「ピロリ菌からの口臭は改善されたけど、舌苔が原因の口臭にはなりたくない」または「現在は口臭に悩んでいないけど、これから先も口臭で悩みたくない」そのように思われた方のために、舌苔が溜まらないようにする方法をご紹介していきます。
舌苔が溜まる主な原因として、口腔内の乾燥があります。
つまり口腔内が乾燥しないようにすれば、舌苔が溜まることを予防できるわけです。
では、口腔内を乾燥しにくくする方法ですが、一つ目に「水の摂取」があります。
当たり前のことのようですが、あまりできていない方も多いのではないでしょうか?
水分不足になると、唾液の分泌は減少していきます。
普段から意識して水分を補給することでも舌苔は予防効果が見込めるでしょう。
次に大事なことは「睡眠を怠らないこと」です。
仕事などで睡眠不足になってしまう方も多いことでしょう。
しかし、睡眠不足は口臭の原因となってしまう場合があります。
睡眠不足によって、唾液の分泌を促す副交感神経が交感神経よりも劣位になってしまうため、唾液の分泌が減少してしまうからです。
舌苔予防の一部をご紹介しましたが、いかがでしょうか。
意外に簡単に対策できると思いませんか?
簡単にできることを毎日続けることで、少しでも口臭を改善していきましょう。
口臭の原因にあった対策を!口臭予防は継続が大切!
代表的な口臭の原因やその対策についてご紹介してきました。
自分の口臭の原因は見つかりましたか?
口臭予防には自分に合った方法を行わなければ効果が出ないでしょう。
また、原因がわかってもその予防を毎日続けられなければ、口臭にまた悩まされることになってしまうかもしれません。
自分に合った方法で、是非継続してみてはいかがでしょうか。