唾液が多い原因!知らず知らずのうちに飲み込むけど問題は?
口臭 2019.06.17唾液が多い原因は?飲み込むことの悪影響はあるの?
唾液の分泌が減少すると口腔内が乾く、いわゆるドライマウスの状態になりますが、これは50歳以上の方に多くみられるようです。
そのまま放置すると、慢性的なドライマウスになっていまいます。
ドライマウスになると、口臭がきつくなる、口腔内がネバネバする、舌がひび割れてくる、また、食事をしても食べ物の味が分かりにくいといったこともあるため注意が必要です。
また、唾液には自浄作用、抗菌作用が備わっています。
そのような作用をもつ唾液が減少すれば、口臭、歯周病、虫歯の原因にもなりますので、長くドライマウスが続く時は専門医に相談することをおすすめします。
反対に唾液の分泌が活発になると、唾液が多い、気づくと唾液を飲み込んでいる、飲み込むことがクセになるなど生じますので、この場合にも注意が必要です。
唾液を飲み込むと、空気も一緒に飲み込んでしまい、身体の中に空気が入るようになります。
そうしますと、身体はその空気を外に出そうとします。
この頃、ゲップ、おなら、お腹の張りを感じることが多くなったと気づいた時は、ドライマウスを疑ってみましょう。
唾液が多い原因はストレス?飲み込むことで解決できる?
普段何気なく生活していますが、その慣れた生活の中でも、知らず知らずのうちにストレスで緊張していることがあります。
その緊張を解きほぐすための手段として、唾液(つば)を飲み込む、ため息をつく、深呼吸をするなどの方法を取る方も多いのではないでしょうか。
緊張すると唾液が多くなりますが、その唾液を飲み込む際に空気も一緒に飲み込んでしまうとその空気が胃腸にたまり、不快な症状を発生します。
それが更にストレスを抱えてしまう原因にもなります。
ストレスが原因となっている場合、奥歯を噛みしめる食いしばりという行為も同時に行っていることがあり、それが、肩こり、首コリ、頭痛、眼精疲労などの症状を引き起こす原因にもなります。
これらは、噛みしめ呑気症候群と呼ばれています。
昨今、ストレスをためる方が増えていることから、唾液が多い、ゲップ、おならの回数が気になるなど、専門医に相談される方が増加傾向にあるようです。
ストレスそのものはパフォーマンスを向上させたりしますが、過度なストレスが身体に影響を与える可能性はあります。
少しでも身体に違和感があるならば、早めの受診で対策を進めましょう。
唾液が多い原因は?加齢によって起こり得ること
生を受けたなら1年に1度、歳を重ねます。
至極当たり前のことですが、年齢を重ねることで仕事や家事、育児などの疲れが抜けにくくなった、顔にシミ、しわが増え、たるみ、くすみが気になるようになった、中年太りと言われる体型になり、痩せにくくなったなどが生じます。
ただし、目に見えてわかるものなら対処が施せるため、それほど恐ろしいものではありません。
実は目に見えない、変化が発見しにくい箇所があります。
例えば、舌の裏です。
自分自身の健康状態を確認する際、顔色を気にしますが、舌の裏にある血管を確認したことはありますか?
この血管が紫に近い色をしている、青黒く見える、ボコボコしている時は要注意です。
正常な時は腕や足の血管のように青白く見えますが、加齢によって血液の流れが悪くなると、血液中に徐々に老廃物がたまり始め、青黒く、紫に近い色へと変わります。
口を大きく開けて見てみましょう。
正常な色をしていましたか?
また、日ごろから唾液が多いか少ないか、飲み込む回数などについても確認しておきましょう。
加齢によって唾液が分泌される量にも変化があり、その分泌量が何らかの症状を発見する引き金になることも少なくありません。
気になる症状がある時は、口腔外科、もしくは耳鼻科で診察を受けておきましょう。
無意識のうちに空気を飲み込む!これは何かのサイン?
口腔内に唾液が多くなると、無意識のうちに空気を飲み込む、呑気症になる場合があります。
現在、この症状で通院する患者の数は年々増加の傾向にあり、日本人の8人に1人がこの症状で悩んでいるとのことです。
まず、もっとも多いケースが胸焼けです。
市販の胃腸薬で解消できない場合は、逆流性胃腸炎を疑いましょう。
次に、腹部の張りです。
ひどくなると胃や腹部に不快感があり、動けなくなる場合があります。
続いて、おなら・ゲップです。
おならには臭いものと臭いのないものがありますが、空気を外に出すだけのおならは臭いがありません。
ゲップも同様です。
このほかにも頭痛、肩こり、首コリ、眼精疲労などがあります。
これらの症状が長く続いている時は、何かしらのサインとなっている場合も考えられます。
不安な時は早めに受診し、医師の処方を受けておきましょう。
歳を重ねてから唾液が多い!?飲み込む回数で分かること
唾液が多くなると溢れさせないように飲み込む回数が増えますが、その回数を数えてみたことはありますか?
この項では高齢者のとある経験談を例に、唾液を飲み込む回数の重要性について触れていきます。
【口腔外科を受診した方のケース】
この方をAさんとしましょう。
そもそもAさんは口腔外科を受診する前に、風邪の症状から内科を受診した際、ふと「以前から唾液が多いかもしれない」と医師に相談をしました。
そこで口腔外科の受診をすすめられたのです。
紹介先で行った飲み込みチェックは、「30秒間に何回唾液を飲み込むのか」という検査です。
検査の結果は6回、この結果を見ると加齢による症状で、高齢者の平均回数であり問題ないとのことでした。
では「何回なら問題があるの?」という疑問がわいたAさん。
Aさんがその時に教わったのは、
・5回は飲み込み力低下の恐れあり
・3回以下は要注意
・2回以下は誤嚥の危険あり
以上のような回答でした。
実は、少なすぎると問題なのです。
さて、ここまでAさんのケースを見てきましたが、唾液の飲み込み力が低下している場合、誤嚥性肺炎、または隠れ脳梗塞の可能性が疑われます。
日常生活の中で唾液の量をカウントしている方も少ないと思いますが、この機会にカウントしてみてはいかがでしょう。
どんな病気でも、早期発見が早期治療の基本です。
唾液の量が少ない!どうすれば改善できるの?
唾液は口臭、歯周病、虫歯予防には欠かせないものであり、適切な量が分泌されることで、健康な身体を維持することができます。
もっとも手軽にできる方法は、ガムを噛むことです。
ガムを口の中に入れて噛んでいると、知らず知らずのうちに唾液が増え、唾液が溢れて困ることもあるほどです。
ガムが苦手な方は飴、キャラメルでも代用できますので、挑戦してみてください。
仕事中で食べ物を口に入れることができない場合は、唾液腺をマッサージしてみてはいかがでしょう。
唾液腺には、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つの唾液腺があり、マッサージすることで唾液の分泌を促すことができます。
マッサージを行うのは、食事の前がおすすめです。
唾液が多くなることで、食べること、飲み込むことがしやすくなります。
マッサージの回数は、耳下腺、顎下腺、舌下腺ともに、1度に5~6回が基本です。
指の腹を使って、軽く押していきましょう。
唾液の多い、少ないの目安は、食事が飲み込みにくくなった、口の乾きを度々感じる、唾液のネバネバ、口臭がきつくなったなどを目安にしてください。
唾液が多い原因は?飲み込むことで悪影響がある?!
唾液は、健康のバロメーター。
健康な毎日をおくれているかどうかを知るには、唾液が多い、少ないで確認することができます。
唾液が多くなり飲み込む回数が増えた時、また、唾液が少ないと感じた時は、体調に何らかの支障をきたしているかもしれません。
早めに医師の診察を受けることをおすすめします。