歯石が蓄積された口臭は強烈!一体どんな臭いがするのか?
口臭 2018.08.23口臭の原因「歯石」どうして出来る?
ふとしたときに、歯の表面がネバついていることはありませんか?
その正体は「歯垢」です。
「歯垢」は細菌の塊なので、放っておくと繁殖して嫌な臭いを発生させます。
その「歯垢」が、唾液中のミネラル分と一緒になり、石灰化して硬くなったものが「歯石」です。
「歯垢」は、2日で「歯石」になると言われています。
ですから、磨き残した「歯垢」に気付かないままでいると、細菌はしっかり結び付き合って「歯石」になり、歯周病の原因となります。
歯石は白色、または薄い黄色なので目立ちにくく、食べかすと勘違いされている方もいます。
歯石は、歯と歯茎の境目、前歯の裏側、奥歯の外側に出来やすいので、歯磨きをするときには特に丁寧に磨きましょう。
また、「歯垢」は歯磨きをすることで落とせますが、「歯石」になってしまうと自分ではなかなか落とすことが出来ません。
このようなことから、毎日の歯磨きはとても大切だと言えます。
では、細菌の塊「歯石」が蓄積されると、口臭はどんな臭いになるのでしょうか。
口臭チェック!歯石が蓄積されるとどんな臭いになる?
先程もお話ししたように、歯石は歯の表面についた歯垢が唾液のミネラル分と一緒になり、硬くなってしまったものです。
歯垢は毎日の歯磨きで落とすことが出来ますが、歯石のように硬くなってしまうと歯医者さんで落としてもらうしかありません。
ですから、どんどん蓄積されてしまうのです。
では、その歯石が蓄積されるとどんな臭いがするのか見ていきましょう。
《腐敗臭》
玉ねぎや卵の腐ったような口臭は、歯石の中の細菌が原因です。
歯石の中には歯周病の原因になる菌も含まれていて、その菌が硫黄のような臭いの「硫化水素」や「メチルメルカプタン」というガスを発生させることで臭います。
《血液臭》
歯石が蓄積されると、歯茎を刺激して出血しやすくなります。
このため、血生臭い臭いがします。
《膿臭》
歯石が歯茎を刺激し続けると歯周病になり、歯茎が腫れます。
歯石の菌を排除しようとして白血球が多量に分泌され、その白血球の残骸や死んだ細菌が膿になるのです。
このため、歯石だけでなく、膿の臭いも混じることで、よりきつい口臭になるのです。
このように歯石が蓄積されると臭いだけでなく、深刻な歯の病気になるので気を付けましょう。
自分の口臭はどんな臭い?セルフチェックしてみよう!
先程は、歯石が蓄積されたときの口臭についてお話ししました。
では、自分の口臭はどんな臭いなのでしょうか?
早速、セルフチェックしてみましょう。
《コップでチェック》
1.コップに息を吐いて、フタをします。
2.10秒ほど置いてコップの中の臭いを嗅いでみましょう。
3.少しでも臭いを感じれば、口臭がある可能性があります。
*コップの代わりに小さめのビニール袋などでもチェックすることが出来ます。
《ティッシュでチェック》
1.ティッシュで舌の表面をやさしく拭き取ります。
2.そのティッシュの臭いを嗅いでみましょう。
3.臭いがきつい、また付着物が多い場合は、「舌苔」が出来ている場合があります。
*舌の色がピンクであれば問題ありませんが、白っぽい場合は「舌苔」が出来ています。
《デンタルフロスや歯間ブラシでチェック》
1.デンタルフロスや歯間ブラシを使ったあとに臭いを嗅いでみましょう。
2.少しでも臭いを感じれば、口臭がある可能性があります。
以上のような方法で、簡単に口臭をセルフチェックすることが出来ます。
「口臭が気になる」「口の中がネバつく」という方は、ぜひ試してみてください。
どんな臭いでも口内環境を整えれば口臭は改善される
口臭を改善するためには、口内環境を整える必要があります。
内臓疾患などからくる口臭でなければ、口内環境を整えることでどんな臭いでも軽減させられます。
それでは、口内環境を整えるための正しい歯磨きのポイントをご紹介しましょう。
【歯磨きのポイント】
《歯を磨くときは力を抜く》
歯垢を落とすのに力は必要ありません。
力を入れてしまうと、歯ブラシの毛先が広がってしまい、かえって歯垢を落としにくくします。
歯の表面や歯と歯の間に毛先がしっかり当たるようにしてください。
せっかく歯磨きをしても力を入れ過ぎて歯垢が残ってしまうと、歯石の原因になります。
《歯を1本1本磨く》
歯ブラシを小刻みに動かして、歯を1本1本磨くイメージで磨きましょう。
歯が重なって生えていたり、凹凸した歯並びなど、汚れが溜まりやすい部分も歯ブラシの角度を変えて、1本1本磨くようにすると歯垢を落とすことが出来ます。
《境目を磨く》
歯と歯の境目、歯と歯茎の境目、噛み合わせたときの境目は、歯垢が溜まりやすい部分です。
この部分に磨き残しがあると、歯石になりやすく、虫歯や歯周病の原因になります。
《デンタルフロスや歯間ブラシを使う》
きちんと歯磨きをしても、歯と歯の間など歯ブラシでは届かない部分があります。
そんな部分には、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯垢を落としましょう。
歯磨きをしたあとに、デンタルフロスや歯間ブラシで歯垢を落とし、口内環境を整えましょう。
「重曹歯磨き」で歯石を落として口臭ケア
ここでは、歯石を落とすのに有効な「重曹歯磨き」の作り方をご紹介しましょう。
重曹は食品にも使われているので安全ですし、着色汚れを落とすので歯を白くしてくれます。
また、重曹は口内を中和させるので、虫歯予防やどんな臭いの口臭予防にも効果を発揮します。
【重曹歯磨きの作り方】
《用意するもの》
・食用の重曹 大さじ1杯
・水
1.食用の重曹大さじ1杯を容器に入れます。
2.水を少しずつ加えながら混ぜます。
3.歯磨き粉くらいの硬さになるように調整して出来上がりです。
【重曹歯磨きの使い方】
1.作った重曹歯磨きを指に取り、歯にまんべんなく塗ります。
*歯ブラシでも良いのですが、指の方がまんべんなく塗れます。
2.歯に塗ったまま、10分ほどそのままにしておきます。
3.指で円を描くように磨きます。
4.口をよくすすぎます。
歯ブラシを使うと研磨し過ぎてしまうので、指がおすすめです。
同じ理由から、週1回程度の使用にしてください。
また、「重曹歯磨き」は、塩辛い味がするので、塩辛い味が苦手な方は無理をしないようにしてください。
口臭予防で大切なのは「歯石を作らない!」
最後に歯石を作らない、効果的な毎日のケアをご紹介しましょう。
最近では、「歯磨きは量より質」と言われています。
毎食後の短い時間の歯磨きよりも、1日1回丁寧に磨いてしっかり歯垢を落とす方が効果的なようです。
そうは言っても、食後に食べかすが歯に残っているのは嫌なものですよね。
食事の内容によっては、どんな臭いがしてしまうのか気になるでしょう。
ですから、「毎食後は軽く、就寝前にはしっかりと」磨くことをおすすめします。
また、歯磨きが出来ない環境でも、携帯出来る抗菌や殺菌効果のあるマウスウオッシュが多数販売されているので、それらを使って食後のケアをしてください。
就寝前の歯磨きをしっかりするには理由があります。
これまでにもお話してきましたが、歯石は歯垢が唾液のミネラル分と一緒になることで作られます。
就寝後の口の中は、唾液の分泌が極端に少なくなるので、細菌が繁殖しやすい環境になります。
食べかすや磨き残しがあると、それをエサに細菌がどんどん繁殖し、歯垢から歯石になりやすくなるのです。
朝起きた時の口臭は、どんな臭いがしますか?
かなり臭う方は、寝ている間に細菌が繁殖していると考えられるので、就寝前の歯磨きをより丁寧に行いましょう。
歯石を作らない歯磨きのポイントは「量より質」
いかがでしたでしょうか。
このように、毎日の歯磨きはとても大切ですが、ポイントを抑えていないと効果は期待出来ません。
歯石が蓄積されると口が臭うばかりではなく、歯周病など深刻な状態に陥ってしまいます。
毎日の歯磨きで大切なのは「量より質」です。
ポイントを抑えた、正しい歯磨きで歯石を作らないようにしましょう。