歯の汚れ「歯垢」が溜まると口が臭い!口臭の原因と対策

口臭 2018.08.22

自分の気が付かないところで人に不快感を与えてしまう口臭。

毎日しっかり歯を磨いていても、気になってしまいますね。

磨き残しがあると「歯垢」はどんどん蓄積されて、臭いだけではなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。

そこで、自分で出来る臭いチェックや口臭の原因のひとつである「歯垢」を除去する方法をご紹介しましょう。

自分の息は臭い!?口臭のセルフチェックをしてみよう

それでは、自分の口臭はどれくらいなのか、早速セルフチェックしていきましょう。

 

【舌を見る】

・鏡に向かって舌を出し、色をチェックします。

・ピンク色であれば、正常で息が臭い可能性は低いです。

・黄色、もしくは白くなっている方は、息が臭い可能性があります。

・ティッシュなどでそっと拭き取り、臭いを嗅いでみましょう。

 

【手をなめる】

・自分の手をなめて乾燥させてから嗅いでみましょう。

・起床してすぐに行うと、一番強い口臭を確認出来ます。

*この臭いが周りの人が感じている臭いと言われています。

 

【道具を使う】

・コップに息を吐き入れ、フタをして一呼吸置いて臭いを嗅いでみましょう。

・小さめのビニール袋でも同じようにして口臭を確認出来ます。

・歯間ブラシやデンタルフロスを使ったあとに臭いを嗅いでみましょう。

 

このように、口臭チェックは簡単に出来るので、ぜひ試してみてください。

特に歯間ブラシやデンタルフロスを使うと歯垢が取れるので、臭い以外でも歯垢の溜まりやすい部分がよくわかります。

次は、歯垢についてご紹介しましょう。

 

歯垢は臭い!?口臭の原因は歯垢?

それでは、口臭の原因のひとつと言われている「歯垢」についてご紹介していきましょう。

そもそも、「歯垢=プラーク」とは何でしょうか?

それは、歯の表面についた「細菌」や「細菌が出した老廃物の塊」です。

歯の表面を舌で触ると、ザラザラしていたり、ヌメっとすることがあると思います。

それが「歯垢」です。

そして、この「細菌が出した老廃物の塊」が口の中の臭いの原因になるのです。

ですから、毎日の歯磨きで「歯垢」をしっかり落としておかないと、息の臭いがきつくなり、口臭や虫歯などの原因になります。

また、細菌は強く結びつきやすい性質を持っています。

磨き残しがあると細菌がどんどん繁殖し、歯の表面でしっかり結びつくので、より「歯垢」が落としにくくなるのです。

強力にくっついた「歯垢」は、通常の歯磨きでは落としにくくなり、蓄積された「歯垢」は唾液のミネラル分と一緒になって、より強くて硬い「歯石」になります。

「歯垢」は自分で落とすことが出来ますが、「歯石」になってしまうと歯科医院で落としてもらわなければなりません。

そうなる前に、毎日の歯磨きで「歯垢」をしっかり落として、口の中を清潔に保ちましょう。

 

歯垢を落として臭いスッキリ!口臭を予防する歯磨きの仕方

ここでは、歯垢を落とす「正しい歯磨きの仕方」をご紹介しましょう。

毎日、歯磨きをしていても、磨きにくい部分や磨き癖などで、よく磨けていないかもしれません。

この機会に、今一度、自分の歯磨きの仕方を見直してみましょう。

 

【正しい歯磨きの仕方】

1.歯ブラシの毛先を歯に直角にあてます。

2.力を入れず、小刻みに動かし、歯の表面の汚れを落とします。

*力を入れたり、大きく動かすと毛先が寝てしまい、汚れを効率よく落とせません。

3.奥歯を磨くときは、歯ブラシの先端を使うとよく磨けます。

4.表面が磨けたら、歯ブラシをペンを持つように持ち直します。

5.歯茎を傷めないように注意しながら、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットを磨きます。

6.歯と歯茎の間に歯ブラシを45度の角度でしっかりとあてて、細かく動かします。

7.歯の裏側は、歯ブラシを縦にして一本一本丁寧に磨きましょう。

8.歯並びが凸凹している部分は、歯ブラシを縦や斜めにして細かく動かし汚れを落とします。

9.歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間についた歯垢を取り除きます。

 

このようにして、歯の表面と歯周ポケットや歯間を磨いて、臭いの原因である歯垢を除去していきましょう。

毎日、正しく歯磨きをしていれば、口臭も気にならなくなりますよ。

また、近年では歯磨きの回数よりも質が大切だと言われています。

毎食後、短時間で磨くよりも、1日1回寝る前に丁寧に磨いた方が口臭予防には良いでしょう。

 

臭い歯垢をしっかり落として口臭をさわやかに!

先程もお話ししたように、歯垢は「細菌」や「細菌が出した老廃物の塊」です。

食後のうがいは、口の中の食べかすを落とすのには有効ですが、歯垢は水に溶けにくく粘着力があるので、うがいをしただけでは取れません。

口の臭いは一時的に改善するかもしれませんが、細菌が残ったままなので口臭は臭いままです。

そこで、歯垢を落とすために歯磨きが必要になってくるのです。

先程は、「正しい歯磨きの仕方」を参考に試してみてください。

また、ここからは、歯垢がつきやすい部分についてお話していきましょう。

歯垢がつきやすい部分は、「境目」です。

歯と歯の間の「境目」、歯と歯茎の「境目」、噛んだときに出来る歯と歯の「境目」が、歯垢のつきやすい部分です。

その他の歯垢がつきやすく落としにくい部分を挙げてみましょう。

 

・凸凹している歯並び
・重なっている歯の周り
・奥歯
・抜けた歯の周り
・前歯の裏
・奥歯の外側

 

歯垢は乳白色なので、目立ちにくく、食べかすと間違えてしまう方もいますが、歯と歯茎の境目に張り付いている乳白色のものは歯垢で、1ミリグラムに1億個以上の細菌がいると言われています。

自分の歯のどこに歯垢がつきやすいか、「歯垢染色液」を使って調べる方法もあるので、試してみてはいかがでしょうか。

 

歯垢を落とすアイテムを使って臭いをなくす?

前項でお話しした「歯垢染色液」など、歯垢を落とすアイテムを使って、臭いのない、よりさわやかな口臭にしましょう。

それでは、歯垢を落とすアイテムと選び方のポイントをご紹介しましょう。

 

《歯ブラシ》

なんと言っても、歯垢を落とすのに一番大切なのは歯ブラシです。

歯ブラシの毛の硬さや形はさまざまありますが、人によって歯並びや歯の大きさや形は違うので、いろいろ試してみて、自分に合ったものを使うのが良いでしょう。

基本的には、1か月に1度を目安に歯ブラシを交換してください。

毛先がしっかりしていないと、歯垢が落とせなくなってしまいます。

「まだ使える」と思わずに、1か月経ったら交換を習慣にしましょう。

 

《歯磨き剤》

歯垢を落とし、口臭を予防するには「フッ素」を配合している歯磨き剤がおすすめです。

「フッ素」は、再石灰化効果があるので、酸で溶けた歯の再生に役立ちます。

よく耳にする「研磨剤」は、ホワイトニング効果は期待出来ますが、歯垢を落とす効果は期待出来ません。

 

《歯垢染色液》

これは、文字通り磨き残した歯垢を染めて見やすくするものです。

歯を磨いたあとに、口の中に含んで口中に行き渡らせてからすすぐと、歯垢だけが色づくので、磨き残しがすぐにわかります。

落ちていない歯垢と一緒に「歯垢染色液」を歯ブラシで落とします。

 

歯垢を落とすアイテムを使って臭いをなくす?

引き続き、歯垢を落とすアイテムをご紹介していきます。

 

《デンタルフロスと歯間ブラシ》

歯と歯の間の歯垢を落とすには、デンタルフロスと歯間ブラシは外せません。

デンタルフロスは、歯医者さんが使うような糸状のものと、取っ手のついたものがあります。

歯間ブラシは、歯の隙間に合わせて種類が多数ありますので、いくつか使い分けると良いでしょう。

いずれも歯茎を傷めないように注意して使いましょう。

 

《デンタルリンス》

抗菌、殺菌効果のある液体の歯磨き剤です。

口をすすぐだけで、歯垢を分解し落としてくれるものもあるので、寝る前歯磨きをしたあとのケアに最適です。
また、携帯用もあるので、出先などで歯磨きが出来ないときには便利です。

食事のあとなど、口臭が気になるときには、洗面所で口をすすぐだけで、臭いを軽減することが出来ます。

このように、歯垢を落とすアイテムはさまざまあります。

自分に合ったアイテムを手に入れて、歯垢をしっかり落としてください。

 

口臭が臭くなる前に歯垢を落とす!

毎日磨いている歯ですが、きちんと歯垢を落としていないと口臭や虫歯の原因になります。

自分に合った歯磨きアイテムを使って歯垢を落としていきましょう。

歯垢は自分で落とせますが、歯石になってしまうと自分で落とせません。

それだけ、毎日の歯磨きは大切だということですね。

ポイントを押さえ、正しい歯磨きで口臭をさわやかにしましょう。

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