歯ブラシの使い方に注意!間違えると歯茎を傷つける原因に!

お口のトラブル 2019.06.21

私達が普段生活している中で、歯磨きは欠かせません。

口腔の健康は全身の健康にも繋がるので、意識して磨いている方がほとんどでしょう。

最近では様々な種類の歯ブラシが販売されていて、効果もそれぞれ異なります。

しかし、歯ブラシで歯を磨く方法を間違ってしまうと歯茎を傷つける要因になりかねません。

そこで、今回は歯ブラシについてご紹介していきます。

まずは歯ブラシを使う目的を知ろう

朝起きた時、食後、寝る前、私達は習慣的に歯を磨いています。

普段何気なく使っている歯ブラシですが、実は歯磨きの本来の目的を知らない人が多いのです。

歯磨きの目的は、その名の通り歯を磨くことだと思っていませんか?

確かに口の中の食べかすなどや歯垢を除去する効果もあり、それも重要なのですが、歯磨きの本来の目的は「口の中の細菌を除去すること」です。

ではどういうことなのか詳しくご説明していきたいと思います。

歯垢(プラーク)とは何かご存知でしょうか?

多くの方は、食べ物のカスのことを歯垢と思っているかもしれません。

しかし、実は歯垢とは、食べ物のカスなどによって発生した細菌の塊のことを指します。

この細菌の塊である歯垢を放置しておくと、口の中の細菌が増えていき、虫歯であったり歯周病の原因となるのです。

そして、その歯垢を除去するために必要なのが「歯磨き」なのです。

歯ブラシにも様々な種類があり、ブラシの毛は「かため」、「ふつう」、「やわらかめ」の3種類であることが多いです。

ブラシの毛の硬さは、その時の歯茎の状態に合った物を選ぶことで、歯茎を傷つけることを防ぐことができます。

歯ブラシで歯を磨きすぎると歯茎を傷つける原因に!?

前項をお読みいただければ、歯磨きの本来の目的がわかったかと思います。

歯の健康を保つ為にかかせない歯磨きですが、磨けば磨くほど良いというわけではありません。

歯を白くしたいという気持ちでつい歯を磨きすぎてしまう人もいますが、歯を磨きすぎると歯茎を傷つける原因となってしまうことがあるからです。

ブラシの毛の硬さにも注意が必要です。

「かため」の方が汚れが落ちるように思われるかもしれませんが、歯茎を傷つけるリスクも一番高いです。

歯茎の状態によっては「ふつう」のタイプでも傷ついてしまうこともあります。

これに加えて、歯磨き粉の成分によって更に歯と歯茎は傷つきやすい状況になっています。

歯磨き粉には一般的に強い研磨剤が含まれていますが、これを付けて歯をゴシゴシ磨くと歯のエナメル質が削られていくのです。

また、最近では電動歯ブラシも豊富な種類が販売されていますが、これも使用方法に注意が必要です。

電動でブラシが動く分、歯茎に強い力が加わってしまう場合があるからです。

歯を磨く際はあくまでも「優しく丁寧に」、を基本としましょう。

次の項目では、歯ブラシの種類について詳しくご説明していきます。

意外と知らない!?歯ブラシの種類!

歯ブラシの種類はおおまかに以下の6つに分けられます。

①仕上げ用

ブラシの毛が柔らかめで、乳歯の生え初めの頃の子供に使用する歯ブラシです。

②乳歯列期用(乳幼児期用)

子供が持ちやすい大きさのハンドルになっており、乳歯列にちょうど良い大きさの歯ブラシです。

③混合歯列期用(学童期用)

奥歯に届きやすいネックの長さで、生え変わり期の歯に適した大きさの歯ブラシです。

④永久歯列期用(中学生~成人用)

私達が普段使用することが多いのはこちらのタイプです。

ブラシの硬さ、歯ブラシの大きさ、ハンドルの形状などが異なる、たくさんの種類があります。

⑤矯正治療中用

ワイヤーなどの矯正装置の周辺が磨きやすいように、ブラシの形がU字型や山型になっています。

⑥部分清掃用(タフトブラシ)

奥歯や歯と歯の間など、通常の歯ブラシでは磨きにくい所までしっかり磨く為の歯ブラシです。

このように歯ブラシにはたくさんの種類が存在します。

それぞれの歯の状態に合わせて歯ブラシを選択することで、歯茎を傷つけるリスクを低くすることができます。

歯ブラシで歯茎を傷つけると起こる症状

歯茎の表面は粘膜で構成されているため、歯ブラシの使い方を間違えると簡単に傷つける原因となってしまいます。

歯ブラシによって歯茎が傷ついてしまった時の症状として、まず「痛み」が出ます。

更に傷から細菌が侵入することによって菌に感染し、口内炎へと進行していくのです。

また、歯を磨く力が強すぎると歯茎が後退し、歯根が露出してしまうことがあります。

歯根とは、歯の下部の歯槽骨に入っている部分のことで、柔らかいセメント質でできているので、歯の表面と違ってすり減りやすい性質を持っています。

すり減ってしまった場合、冷たい物が沁みたりするような症状が出てくるでしょう。

これらは、歯茎が傷ついてしまった場合の初期症状となります。

更に症状が進行していくと、歯茎から出血するようになります。

ここまでくると、歯周病になっている可能性が高いです。

歯周病は放っておくと歯が抜けてしまったり、全身の病気にもなり得るので、注意が必要です。

もし歯周病まで発展してしまった場合は、すぐに病院にかかるようにしましょう。

歯ブラシで歯茎を傷つけてしまった場合の対処法

歯茎を傷つけることがないように日頃から注意することが大事ですが、もしも傷ついてしまった場合はどうすれば良いでしょうか。

まずは初期症状からです。

口内炎のような軽い症状の場合は、口内炎の薬を使用して治療しましょう。

口内炎の薬は塗り薬タイプやトローチタイプなどがあり、市販もされています。

痛みがひどいようであれば、痛み止めの薬を服用して対処するのも良いです。

それでも痛みが治まらないような場合は、病院に行きましょう。

出血などといった症状が出てきた場合の対処法は、自己判断で対処せず、速やかに病院に行くことです。

歯周病などの病気は早く対応しないと口の中だけでなく、歯肉の血管を通じて細菌が全身の血液に流れ混んでしまい、最終的に臓器にも影響を及ぼしてしまう恐れもあります。

症状がひどい場合は病院に行くことが大事ですが、どの症状でも共通して言えることは、「やわらかめ」の歯ブラシを使うようにした方が良いということです。

歯ブラシで歯茎を傷つけることを防ぐために

歯を磨く時はゴシゴシとこすらず、ブラシを小刻みに1、2mmずつ動かしながら磨いていきましょう。

歯ブラシを持つ手は力を入れないようにし、ブラシの毛先は歯の表面に軽く触れる程度に優しく磨きます。

また、歯ブラシだけでは実は十分に汚れを落とすことができないと言われています。

その為、むやみに歯ブラシだけをゴシゴシと使って歯茎を傷つけるリスクを犯すより、歯ブラシにプラスして、デンタルフロスや歯間ブラシを使用する方がより効果的に歯の汚れを除去することができます。

また、食後の度にすぐに歯磨きをする人がいますが、実はそれはあまり効果がないそうです。

歯垢は、一般的に食後8時間程度で生成されるといわれています。

つまり、8時間以内に歯磨きをすれば十分に歯垢をコントロールすることができるのです。

逆に、食後すぐに歯磨きをしてしまうと、唾液の機能を打ち消してしまうことに繋がるので、逆効果となってしまいます。

また、食事によって口の中が酸性になり、歯が弱くなっているところで歯を磨いてしまうと口腔内を傷つけるリスクも高くなってしまいます。

歯は磨きすぎることがないように、歯ブラシを優しく丁寧に使用することが大事です。

歯ブラシを正しく使って健康な歯茎にしよう!

歯ブラシはむやみに使用すれば良いというわけではなく、正しく使うことで、初めて安全かつ効果的に使用することができます。

歯磨きは、私達が健康な生活を送る為には欠かせないものです。

ぜひこの機会に歯ブラシの使い方を見直し、これからも健康な歯でいられるように磨き方に注意していきましょう。

コンプレックスなく明るい未来を。株式会社ソーシャルテック

RANKING

人気記事