園児の歯ブラシを消毒!保育園ではどんな風に行っているの?
歯ブラシ 2019.05.13歯ブラシは各自もって帰る保育園が多い?
一般的に歯ブラシ、コップのセットは毎日園バッグ等に入れてもち帰ります。
ただし、保育園によっては週末の金曜日に自宅にもち帰り、また、翌週の月曜日に持参すると決めている園も少なくありません。
毎日もち帰る場合は自宅でコップ、歯ブラシをチェックすることができるため、綺麗に洗ってなおかつ消毒することが可能ですが、週末にもち帰る場合はそうもいきません。
あるネット掲示板に、「保育園で使っている歯ブラシの根元に黒カビが付いていて、びっくりした」との投稿がありました。
不衛生に思い、思わず投稿したのではないかと考えられますが、小さな子どもは大人と違い、黒いカビが何であるか、その歯ブラシが危険かどうかも判断できません。
保育園での歯ブラシの保管方法が不安な時は、入園前にその旨を担任の保育士に相談しておきましょう。
もしも、週に1度のもち帰りであった場合には、毎日もち帰ることができるのか否か、どのような保管方法がとられているのかについて、問い合わせておくことをおすすめします。
歯ブラシは消毒していない?ある保育園の一例
保育園に通いだすと、気になるのが歯磨き事情です。
昨今、子どもの虫歯チェックに高い意識をもつご家族が増え、乳幼児から歯医者に通い、歯の健康診断を欠かさないご家族も少なくありません。
ほとんどの保育園では昼食タイムが終わると、各組の保育士が各々の歯ブラシを園児にもたせ、歯磨き指導を行いながら歯を磨かせます。
歯磨きが終われば、お昼寝タイムでしょうか。
布団に入る前、家庭で行うように、きちんと磨けたかどうかをチェックしてくれる保育園は少なく、入園前でもそこまではなかなか確認できません。
園児が数人であれば保育士が一人一人チェックする時間がありますが、10名近い数の園児を1人の保育士が見ている場合は、そんな時間も心の余裕もありません。
園児の人数が多くなると、当然歯磨き後の歯ブラシも一斉に集めて、一か所で保管が一般的です。
1本ずつ消毒してくれる保育園は少なく、せいぜい各自のコップに水洗いした歯ブラシを立てて乾燥させるのが関の山かもしれません。
歯ブラシを消毒!既定のある保育園の場合
保育園によって、歯ブラシの消毒処理の有無はさまざまです。
数ある保育園中でも、歯ブラシの衛生について規定を定めるところもあります。
そういった園では、園児が歯磨きを終えた後、すべての歯ブラシを流水で洗い流し、紫外線で殺菌するタイプの歯ブラシ除菌器に入れて、除菌・乾燥を行います。
この方法が実践できる保育園は予算に余裕がある保育園になりますが、昨今は、感染症等の予防について細かく取り決めを行う保育園が増えているとのことです。
ただ、保育園が衛生面について注意しても、保護者の中にはコップや歯ブラシ、コップ袋を毎日取り換えない、毎日洗わない等、衛生面について無頓着な人も少なからずいらっしゃいます。
そのため、定期的に保護者会を開催し、歯ブラシの衛生面についての指導を行う保育園も少なくありません。
保育園はたくさんの園児が暮らす場所です。
たかが歯ブラシと安易に考える人が一人でもいれば、集団生活の規則が成り立ちません。
園児の健康を守るための勉強会は、進んで参加しましょう。
知らないことを理解できるきっかけになるかもしれません。
消毒にはどんな方法があるの?
歯ブラシの消毒には熱湯消毒ほか、台所用漂白剤、歯ブラシ除菌器、市販の消毒剤を使用する等の方法があります。
どの方法も効果的ですが、小さな子どもには大人ほどの免疫力がないため、身体に悪影響を及ぼす恐れのある台所用漂白剤はおすすめできません。
保育園では、紫外線を利用した除菌器や赤ちゃん用の消毒剤を使う消毒方法を用いて、除菌、乾燥させています。
ちなみに、人数の多い保育園では、食器洗い洗浄機に入れて洗浄するのだそうです。
実は、この方法はマンチェスターの科学者たちの研究から生まれた消毒方法になります。
科学者たちは、歯ブラシに付着している菌が大腸菌に近い威力をもつ菌であることを発表しました。
その発表を受け、ロンドンの博士が推奨したのが、熱湯による消毒です。
2~3日おきに沸騰したお湯で歯ブラシを洗うことで、大腸菌のような菌の付着を避けることができるとのことです。
その熱湯消毒と同様の効果をもつのが、食器洗い洗浄機で歯ブラシを洗うことになります。
乾燥まで行ってくれる食器洗い洗浄機は、忙しいパパ、ママの味方かもしれません。
無菌状態では育たない?!
保育園に通わせる保護者は千差万別です。
みな、同じ考えではありません。
歯ブラシの除菌に関しても、「そこまで神経質にならなくてもよいのではないか?」「一生、無菌状態で暮らせない」「消毒するなとは言わないが…」「虫歯菌がうつっては困るので、必ずチェックしている」等々、意見はさまざまです。
保育園に通うようになると、それまで過ごしていた自宅のようにはいきません。
園児の人数が多い保育園では保育士の目もすべての園児に行き届かず、あちこちで衝突が起き、毎日の遊びの中でひざや顔、腕に擦り傷や切り傷をつくって帰るといったことも多くなります。
「そうやって傷をつくり治す力を養いながら大きくなっていくのだから」と、おおらかに考えている保護者も、また、保育士不足が叫ばれる昨今、「そこまで保育士に負担を与えては」と考える優しい保護者も少なくありません。
人それぞれの考え方ですので、どちらが正しい、どちらが間違っているとは言えませんが、歯ブラシの保管方法が保育園選びの項目に入っていることは、動かしようのない事実だそうです。
歯は一生もの
「三つ子の魂百まで」
昔の人は良い言葉を残しています。
小さなころに教わった「食事が終わったら、歯ブラシをきちんともって、歯を磨く」習慣は、そうそう変わるものではありません。
何気ない行動ですが、なぜ、歯磨きをするのかを理解できない年代に習慣化したものは、そうそう忘れないそうです。
子どもが3歳を過ぎると、仕事をもっている保護者は保育園探しに躍起になります。
しかし、どこの保育園でも良いわけではありません。
教育方針、園長や保育士の人柄ほか、通っている園児やその保護者の雰囲気等、見るべき点は数多くあります。
その中の一つに、歯ブラシの消毒、保管方法があります。
・歯磨きした後はどうやって消毒するのか
・各自持参したコップ入れに保管するのか
・まとめて保管するのか
虫歯をつくりたくないと考える保護者にとっては、歯ブラシの保管方法で保育園を選ぶと言っても過言ではありません。
歯は一生ものです。
乳幼児期に生えている歯は乳歯ですが、その乳歯が虫歯になると、永久歯も虫歯になる可能性が高くなります。
将来のことを見据え、保育園での歯ブラシの保管方法が気になるパパママは、検討を重ねた上で保育園選びをしましょう。
保育園で使う歯ブラシは、定期的に消毒しましょう
可愛い盛りの園児は、まだまだ免疫力が低く、ふとしたことで風邪を引いたり、発熱したり体調を崩しがちです。
辛そうな姿は見たくないですから、ウイルス、菌からは守ってあげたいものですよね。
特に、集団生活となる保育園にもって行く歯ブラシには注意が必要です。
定期的に消毒を行い、清潔な歯ブラシで歯磨きをする習慣をつけてあげましょう。